日伊相互文化普及協会

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【ピッツァのないピッツェリア】 10月7日(土)

2006-11-07 17:53:42 | Weblog
ピッツァをせがむ浜田さんのために街道のピッツェリアへ入るがピッツァは夜だけとのこと。がっかりする浜田さん。
パスタだけを食べまくろうと、ということになり、いろんな種類のパスタを注文する。全員で回し食べをすることに。
メニュー選びは譲れないと、料理学校講師の川上さん、日本料理人持田さん、そしてシェフの卵の坂口君。たっぷりと時間をかけて10種類を選んだ。
メニューが決まる頃には何人かはワインで酔っていた。時間をかけただけあってどのパスタも大当たり。「うまい!」「おいしい!」「最高!」と連発。季節柄、ポルチーニのピーチやトリュフのタリアテッレは格別だった。

食後はエトルリア人が3600年前に建設した古代地下都市へ。古代の食文化がよく分かる。オリーブオイル精製所やワイン貯蔵庫、家畜部屋、民家などが地下にあり、井戸も小川もある。エトルリア人は野生の鳩を飼いならしていて、その鳩舎はみごとだ。
Emi

【スローシティ・天空村チヴィタ】 10月7日(土)

2006-11-07 17:50:14 | Weblog
チヴィタに行く前にエミリオの城に寄らないか、とジャンピエロが言う。
エミリオは世界的に有名な貴族の陶器職人だ。先祖はオルヴィエート郊外の村の領主で
ウンブリアの景観が望める、すばらしい丘の上に館を建てた。
この村を訪れると心が和む。城までは道が狭いので村の広場でバスを降りて歩く。
私はジャンピエロの車に乗り込んだ。帰り、ジャンピエロは城壁に車をこすり、嘆いていた。そして嘆きながら息子のフランチェスコを迎えにオルヴィエートの市街地の小学校に向かった。


天空村チヴィタ。
チヴィタは中世の時代に地震で麓と分断されてできた村。村と麓をつなぐ約1キロの橋は当時は木でできていたが、今はセメントになっている。
麓から見る天空村には誰もが息を呑む。世界遺産保護のため、村の中は車やバイク、自転車も進入禁止。我々はしばしの間、タイムスリップして我々は古代に身を置く。
麓で一人の年金生活のおじさんが絵を描いて売っていた。30ユーロだという。
おじさんは退屈なのか、我々に自分の子供時代のこのあたりのことを熱心に話す。
袋布さんは絵が気にいったのか1枚買いたそう。娘の井上さんにお金をもらおうと井上さんを見るが、井上さんは目をそらす。袋布さんはおじさんを振り返りながら先に行くみんなを追う。
Emi

第14期短期イタリア留学報告 ウンブリア州 【アグリトゥリズモ・ロカンダロサーティ】10月7日(土)

2006-11-07 17:44:36 | Weblog
ロカンダ・ロサーティはスローフード協会オルヴィエート会長ルイーサ、ウンブリアアグリトゥリズモ会長ジャンピエロ夫妻の経営。オルヴィエートの郊外にある。
本物を扱う機関紙、ガンベロロッソが絶賛し、スローフード協会のローマの総裁やカルロ・ペトリーニ会長もよく訪れる。
ロカンダのレストランではシェフ、パオロの育てた、無農薬、自然育成の自家製食材を使用。
部屋のドアには木彫りの動物が掛けられていて、番号はない。キーホルダーも木彫りの動物。ヤマアラシや狸などは見分けが簡単だが、狐とウサギは時々間違えられる。


テッツッチョで遊び、トスカーナ食材店でつまみ食いをしていて、オルヴィエートに向かったのが予定時間を過ぎていたが高速道路が空いていた。
途中で「今どこだ」とジャンピエロから電話が入る。みんな首を長くしてまってるという。
ライトアップされたオルヴィエートのドゥオーモが見えてきた。あの下は38年も昔に作られたワインの保管のための洞窟になっている。カビの生えた壷が保管されていてひじょうに貴重なため、また足場も険しいので街の人たちも入れてもらえない。しかし管理者と親しくしているので我々だけは入れてくれる。

ロカンダに着いた我々の声を聞きつけてパオロとグッパル、スッキが厨房から飛び出してきた。ジャンピエロのドスドスという足音も近づいてくる。
「やあ、いらっしゃいっ」「また、来てくれたね」「君は始めてかい?」「ボンジョルノー」
と一気ににぎやかに。
ルイーサはスローフード祭の準備のために、今夜は遅くなるので街にある家に泊まる。
会えるのは明日かな。
部屋に入ってちょっと休んでから夕食。ロカンダのみんなも席に着く。
「今日は野菜料理よ」というと「え、肉ないの?」と浜田さん。
着いてからハムやサラミやソーセージ、鶏や鶉、鴨などお肉を食べまくってきて、みんなは野菜が食べたい、お肉はなくてもいい、などと言っていた。私はさっきのジャンピエロからの電話で「野菜料理をいっぱい作って、肉いらない」と言ったのだ。
どうしてもお肉が食べたいと言う浜田さんに牛肉をソテーしてもらった。
みんなは牛肉に眼をくれず、バジルのタリアテッレ、カポナータ、野菜のフリット、焼き野菜、スペルト小麦のサラダなどをおいしいおいしいと食べた。

夕食後はゆっくりと食後酒タイム。興が乗ってきた潤子さんが大窪さんの持ってきた小林音頭をかけようと言う。蒲生さんが踊り始める。蒲生さんはジャンルーカを引っ張り込む。野崎さんも立つ。野崎さんに誘われたジャンピエロは踊り方が分からないので社交ダンスにアレンジして、野崎さんを抱えて踊った。パオロは大笑いで厨房へ引っ込んだ。グッパルとスッキはゲラゲラ笑いながら踊っている。
荏原君は外へ逃げ出した。
Emi
(ロカンダ・ロサーティ http://www.h6.dion.ne.jp/~uc-japan/ のアグリトゥリズモのページへ)