日伊相互文化普及協会 HPはこちら
イタリア人は老若男女を問わず、ベッラ(美しい、きれいの意)を一日中使います。
昨日帰国したルッカ料理学院のジャンルーカ先生は、食材にもきれいを連発します。
さっき電話で話した12歳のフランチェスコも「マンマがきれいなトルタを作ったんだよ」とか「霜がおりて今朝はきれいだったんだよ」とか「すごくきれいな鳥が迷い込んできた」
とかきれいを3回以上言っていました。
「きれい」の使用例をいくつか書いてみました。
ついでに、日本人だったらこう言うかな、との想像も。
登場する日本人たちは、私の家族や友人とは関係がありません。
イタ・夫 「ベッラ(きれい)なキノコだね!」
イタ・妻 「ベッラ(きれい)でしょ! おじいちゃんが採ってきたのよ」
日・夫 「お、うまそうなキノコじゃない!高かっただろ」
日・妻 「初物だからバカ高よ、おいしくなかったら、コープに文句言ってやる」
イタ・夫 「あ、髪切ったの、とってもベッラ(きれい)だよ」
イタ・妻 「グラツェエ、あなたも今日のネクタイ似合ってるわ、ベッロ(きれい)よ」
日・夫 「うるさいなあ、髪切った、髪切ったって。違いなんてわかんねえよ」
日・妻 「んもう! あなたっ、新しいネクタイ、呑み屋で汚さないでよっ」
イタ・夫 「今夜は星がベッラ(きれい)だよ、来てごらん」
イタ・妻 「ベッラ(きれい)ねえ、あ、あの星座なんだっけ」
日・夫 「今夜はやけに星がいっぱい出てんな、なんか起こるんかいな、来てみなよ」
日・妻 「入るか出るかして、そこ閉めてくんない、寒いじゃない」
イタリアでは男性もウインドーショッピングをします。ミラノでの目撃。
イタ・会社員「見ろよ、あの鍋、なんてベッラ(きれい)なんだ!!!」
イタ・同僚 「ああ、ベッラ(きれい)だね。でも三つ隣の鍋の方がもっとベッラ(きれい)だと思うよ」
日・会社員 「見ろよ、あの鍋、なんてきれいなんだ!!!」
日・同僚 「なんだと!? 鍋が・・・きれい・・・と言った・・か!? ・・・・、俺、先帰るわ。こえー奴」
イタリア人は生まれたときから絶えず「きれい」という言葉を耳にしてるんですね。
だから自分でも使うのでしょう。
また「美」への感性はとても豊かだと思います。
ベッラとともにグラツェ(ありがとう)も同じ頻度で、家族間や友人同士、また街中でも
使われています。
「ありがとう」と言うと「あなたにもね」とか「あなたにこそ」という言葉が返ってきて
気持ちがいいものです。
今まで「イタリア人め!」とうっぷんを晴らすことをたくさん書いてきましたが、いいなあ、と思ったことも書いてみました。
日伊相互文化普及協会 Emi
イタリア人は老若男女を問わず、ベッラ(美しい、きれいの意)を一日中使います。
昨日帰国したルッカ料理学院のジャンルーカ先生は、食材にもきれいを連発します。
さっき電話で話した12歳のフランチェスコも「マンマがきれいなトルタを作ったんだよ」とか「霜がおりて今朝はきれいだったんだよ」とか「すごくきれいな鳥が迷い込んできた」
とかきれいを3回以上言っていました。
「きれい」の使用例をいくつか書いてみました。
ついでに、日本人だったらこう言うかな、との想像も。
登場する日本人たちは、私の家族や友人とは関係がありません。
イタ・夫 「ベッラ(きれい)なキノコだね!」
イタ・妻 「ベッラ(きれい)でしょ! おじいちゃんが採ってきたのよ」
日・夫 「お、うまそうなキノコじゃない!高かっただろ」
日・妻 「初物だからバカ高よ、おいしくなかったら、コープに文句言ってやる」
イタ・夫 「あ、髪切ったの、とってもベッラ(きれい)だよ」
イタ・妻 「グラツェエ、あなたも今日のネクタイ似合ってるわ、ベッロ(きれい)よ」
日・夫 「うるさいなあ、髪切った、髪切ったって。違いなんてわかんねえよ」
日・妻 「んもう! あなたっ、新しいネクタイ、呑み屋で汚さないでよっ」
イタ・夫 「今夜は星がベッラ(きれい)だよ、来てごらん」
イタ・妻 「ベッラ(きれい)ねえ、あ、あの星座なんだっけ」
日・夫 「今夜はやけに星がいっぱい出てんな、なんか起こるんかいな、来てみなよ」
日・妻 「入るか出るかして、そこ閉めてくんない、寒いじゃない」
イタリアでは男性もウインドーショッピングをします。ミラノでの目撃。
イタ・会社員「見ろよ、あの鍋、なんてベッラ(きれい)なんだ!!!」
イタ・同僚 「ああ、ベッラ(きれい)だね。でも三つ隣の鍋の方がもっとベッラ(きれい)だと思うよ」
日・会社員 「見ろよ、あの鍋、なんてきれいなんだ!!!」
日・同僚 「なんだと!? 鍋が・・・きれい・・・と言った・・か!? ・・・・、俺、先帰るわ。こえー奴」
イタリア人は生まれたときから絶えず「きれい」という言葉を耳にしてるんですね。
だから自分でも使うのでしょう。
また「美」への感性はとても豊かだと思います。
ベッラとともにグラツェ(ありがとう)も同じ頻度で、家族間や友人同士、また街中でも
使われています。
「ありがとう」と言うと「あなたにもね」とか「あなたにこそ」という言葉が返ってきて
気持ちがいいものです。
今まで「イタリア人め!」とうっぷんを晴らすことをたくさん書いてきましたが、いいなあ、と思ったことも書いてみました。
日伊相互文化普及協会 Emi