日伊相互文化普及協会

日伊相互文化普及協会のブログです。

2007年夏のネットワーク懇親会のお知らせ

2007-05-30 16:43:24 | Weblog
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冬期に続いて春期懇親会も大盛況でした。
参加者のみなさん、ありがとうございました。



次回、夏季の懇親会のサブテーマは【夏を乗り切るイタリア料理】です。
谷本シェフが総括し、イザベラ・ディ・フェッラーラの方々が腕をふるってくださいます。
メニューは決定後、ブログにて発表します。



服装はあらたまる必要はありませんので、気軽な普段着でおいでくださいね。

また、自分の得意なこと、知らせたいことなどがあれば皆さんにご紹介ください。
会社や学校、教室などのPRもどうぞ。

日時 2007年 7月21日(土)17:00~
会費 ¥9,000イタリア料理(前菜からデザートまで、ワイン・コーヒー付き)
場所 イザベラ・ディ・フェッラーラ(東京・御茶ノ水)
〒101-0053 東京都千代田区神田小川町2-8 
TEL 03-3259-9933
JR御茶ノ水駅聖橋口 徒歩5分
地下鉄千代田線新御茶ノ水駅B3・B5出口 徒歩3分


当日の調理総括
【谷本英雄氏】
・イザベラ・ディ・フェッラーラ、オーナーシェフ
・アルトゥージ司厨士協会日本支部会長
・モンテ物産料理講師
・イタリア政府より栄誉賞受賞
・イタリア国内、日本各地で活躍中

遠方から参加される方々、お気をつけていらしてくださいね。


お申し込みは日伊相互文化普及協会まで
Tel&Fax 047-462-1583
e-mail  uc-japan@m9.dion.ne.jp
mixiアカウントをお持ちの方は、mixi上でも受け付けています。

日伊相互文化普及協会    Emi

イタリア食文化の紀元と流れ

2007-05-28 15:56:14 | Weblog
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イタリア文化の先駆者、西村暢夫氏の著書が大変好評です。
古代や中世のカラーの挿絵入りで、分かりやすく楽しい本です。



2,310円(税込み)
お求めのご希望は 日伊相互文化普及協会 まで
電話やファクス、メールでご連絡ください。代金引換にて発送いたします。
Tel&Fax 047-462-1583   uc-japan@m9.dion.ne.jp




【西村暢夫氏】(写真右)
東京外語大学イタリア語科卒業
(株)文流取締役会長(レストラン経営、洋書販売、翻訳等)
伊和中辞典編集責任者
イタリア語検定協会理事
リンガヴィーヴァイタリア語学校創立者
シエナ料理学院、ルッカ料理学院創立者
イタリアと日本の文化交流の功績を認められ、イタリア政府から大騎士の称号を与えられる




【イタリア食文化の紀元と流れ】



第一章 古代
・マグナ・グレキアの食文化
・アテナイオス編「食卓の賢人たち」とアルケストラウスのレシピ
・カラブリアの町のクロトン(クロトーネ)
・エトルリアの食文化
・古代ローマの食文化
・古代ローマの宴会
・アキピウスの料理書



第二章 中世
・食の歴史から見たゲルマン的なものとギリシャ・ローマ的なもの
・キリスト教の食文化に及ぼした影響
・アラブ文化の影響
・食事が健康の源という思想「サレルノ養生訓と健康全書」
・修道院の食文化-薬用酒から食前、食後酒の誕生
・修道院が果たしたオリーブ生産への貢献
・パンフォルテ誕生の歴史
・金曜日に肉食を絶つ習慣はなぜ生まれたか

 

第三章 ルネサンス
・コムーネ(中世都市国家の誕生)
・料理に関する最古の手稿本「アノニモ・トスカーノ」
・ボッカッチョのデカメロンに見る食の世界
・マエストロ・マルティーノ著「料理術の本」
・プラティーナ著「正しい食事がもたらす喜びと健康」
・レオナルド・ダ・ヴィンチの食事感
・メッシスブーコ著「宴会、料理の構成と食器、小道具一般について」
・スカッピオ著「オペラ」



第四章 パスタの多様性
・パスタはイタリア料理の華
・地形と風土の多様性
・イタリア民族の形成と歴史
・古代人から継承した美的センス




続章
シエナ・イタリア料理学院レシピ集
13人の講師によるレシピ
それぞれ各人、前菜、プリモ、セコンド、ドルチェ


日伊相互文化普及協会   Emi

捨てられないファンタジー

2007-05-25 15:42:01 | Weblog
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「なんなのさっ、この家はっ!!!」
長期をイタリアで過ごして帰った娘は、バッサ、バッサと家の中の物を捨てました。
「新聞は宝」といって大事にとってあった、夫の新聞は真っ先に葬られました。
次に捨てられたものも夫のものでした。
「勘弁して!」と残った夫のものはティスプーンより小さな、4匹のガラス細工の亀でした。



息子が買ってきた電磁波よけサボテンも「根拠がない」と無視されました。

捨てられるものは一旦バルコニーに出されて消えていき、最後にビニール袋が一袋残されました。
あらかた捨てた娘はビニール袋に関心が失せたようでした。袋は雨にさらされて、しだいにグチャグチャになっていきました。
足の怪我もだいぶよくなって、けっこう動けるようになったので、私はグチャグチャを分別して捨てようと思いました。

雨水がたっぷりと入ったビニール袋を開けてみると、それは私の過去でした。

19歳の誕生日に、結婚前の夫に初めてもらったプレゼントも入ってました。
小さなつり鐘の置物です。
除夜の鐘のタイプではありません。ヨーロッパタイプです。
渋谷のパルコで500円で売ってました。
鐘は電球や蚊取り線香なんかに混じって、棚の中をゴロゴロしてましたが健康でした。目の前のは雨水で錆びついた重症の事故患者みたいです。 

重症患者を脇において手に取ったのは、これもまた哀れな姿のふたつのブレスレット、古い友人メルーが作ってくれたものでした。
彼とはついこの前、一緒にジェラッテリーアへ行ったばかり。
2日前には電話で話しました。



メルーは1点もの作りの彫金師です。
私にこのふたつのブレスレットを作ってくれた36年前、メルーは無名でした。
シャイで物静か。無邪気な子供のような眼で人を見ます。



売れない芸術家は時間がたっぷりあるので、彼はよくチンクエチェントに乗って野原へ出かけました。
野遊びに飽きると工房に戻って、思いのままに好きなものを作ってました。
「人生はファンタジーアさ」と言いながら。

そのうちに彼の作品は認められて、世界中から絶賛、たくさんの賞をもらうようになりました。
ミラノ市は彼を名誉市民にしてしまいました。売れない芸術家はいらないけれど、世界に認められたので興味が湧いたんでしょうか。

彼の小さな店には誰もが知っている大富豪や、有名人が彼の作品を求めてやってきます。
お金に糸目をつけない人達は、高価な宝石の原石を持ち込んで作品を注文します。
時々、日本人もカメラを持ってやってきます。

彼は半端ではない大金持ちになりました。
でも、彼はお金のことが全然分からないので、経済は弟が見ています。



ブレラ通りにある、昔のままの間口の狭いお店が彼の工房です。
PRする気がないのでインターネットには載せていません。

メルーはもうじき80歳になります。
彼はこのブレスレットに似てきました。歩く姿に錆びが見えます。
でも、眼はあの頃、36年前のまま、無邪気な顔で人を見ます。
今も「人生はファンタジーアだよ」と言い続けています。

昔からのくされ縁の、おせっかいなミラネーゼの女友達が、よく彼のことを叱るのですが、黙って嵐が過ぎるのを待ってる姿も昔と変わりません。
このガミガミ女からメルーを開放してあげたい、と今でも思ってます。

うちの冷蔵庫には「食べるな!食べたら5000円」と書いて張ってある物が、時々入ってます。
私はメルーのブレスレットに「捨てるな!捨てたら100万円」と書いて飾っておこうかなあ。


日伊相互文化普及協会      Emi

ミルク屋さんのご馳走

2007-05-22 12:36:05 | Weblog
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イタリアにはトゥリッパという、牛の胃袋をトマトソースで煮込んだ料理があります。
スペインにも同じものがあってカィリョスといいます。



最近はあまり見かけませんが、イタリアにはにラッテリーアというものがあります。
文字通り理解すれば、ミルク屋さん。
でもミルクは売ってません。ミルクを売らないミルク屋さん。
ここ、食堂なんですよ。とーっても、とっても安い。
お昼ご飯だけしか営業してません。いつ行っても混んでいて、店内を駈けずり回るシニョーラの、お皿を運ぶ手は千手観音さまのようにあわただしいです。

ここにはガチョウのフェーガト(フォアグラ)やトリュフ、ポルチーニ、ボッタルガ(カラスミ)などはありません。
また、昔のラッテリーアには、ワインやリキュールほか、いかなるアルコールも置いてませんでした。
お金持ちです、と思っている人は絶対にここへは来ません。
出稼ぎ労働者や、懐の淋しそうな人が来てました。



私は学生の頃に、ミラノのラッテリーアによく行きました。
初めて行った時、セコンドになって「一番安いものはなんだろ」とメニューを見ると、トゥリッパがありました。
聞いてみると牛、牛と言っています。他の言葉は全く分からない。
「何々、牛の・・・?」
まだイタリア語がおぼつかない私は、牛と聞いただけで注文しました。
食べてみると「うえ~っ!」でした。



この頃、まだ牛でも豚でも内臓を食べたことがありませんでした。ちょっとショックでした。
残したら悪いので、我慢して全部食べました。でも後味はそんなに悪くはありませんでした。

ほかの日にまたラッテリーアへ行きました。
お客さんたちを見ると結構大勢の人が、トゥリッパを美味しそうに食べています。
私は自分が慣れてないだけなんだ、と性懲りもなくまた注文しました。だって一番安いんだもの。
今度は胡椒をたくさん振りいれて食べました。最初に食べたときよりましです。
こうして私はトゥリッパにはまって行きました。

今は仕事柄、連れたちのことも考えるので、トゥリッパを置いてないレストランで食事を摂るようになりました。
だから日本にいる時に、自分で作って食べてます。
牛の胃袋が手に入らないので豚のモツを使います。擬似トゥリッパですがイタリア人たちには大好評です。スペイン人たちも眼を丸くして褒めてくれました。

トゥリッパは庶民的なテーブルではこうなります。



ちょっと雰囲気を変えるとこうなります。




作り方はこちらです。
分量はアレンジしてください。

4人前

豚のモツ 400g
玉ねぎ 1個
トマト缶 1個
野菜のブイヨン(なければコンソメの素でもOK)
ニンニク 5片
オレガノ(乾燥物)
ローズマリー(乾燥物)
月桂樹の葉2枚 生なら4枚
(庭か鉢植えにフレッシュタイムがあれば少々)
オリーブオイル 適当
ワイン 赤、白、どちらでもなければ日本酒 カップ1
醤油 隠し味に スプーン大2
塩、胡椒

①モツをよく水洗いする。
②お湯を沸かしてモツを入れ、ほぐすように混ぜて余分な脂を除く。2回繰り返す。
 匂いが気になる人は何回でも。でもやりすぎはモツの風味を損ないます。
③玉ねぎを適当に切り、モツとトマト、月桂樹の葉、ニンニク、ワインか日本酒と一緒に鍋に入れ、弱火で煮る。あくが出てきたらすくい取る。
④柔らかくなったらブイヨン、醤油、オレガノ、ローズマリー、タイムを入れて更に煮込む。(オレガノとローズマリーは少しとっておく)
⑤玉ねぎがトロトロになったら、オリーブオイルを入れ、塩、胡椒で味を調え、更に少し煮る。
⑥火からおろしぎわに、少し残しておいたオレガノとローズマリーを加えて混ぜる。
●イタリアやスペインでは、食べるときに粉チーズをかける人もいます。お好みで。




日伊相互文化普及協会      Emi

値切りの恥学

2007-05-18 14:19:24 | Weblog
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横浜のスローフードフェアに、宮崎・綾スローフード協会の濱田さんが焼酎を紹介しました。とってもいい焼酎がたくさんありました。
1日目が終わって、濱田さんと、濱田さんの連れの三木くん、そしてうちのスタッフと一緒に夕食を食べました。
三木君が「近くにいる出展者がさあ、1本買うからまけろって、しょっちゅう来て言うんですよお、明日も来るって、まけるまで粘るらしいです」とこぼしました。
「苦労して作ってんのに・・・。買わなくっていいよ、もう来んなよっ、て言いたいの、我慢してんですよ」
「うーん・・・」と濱田さん。





ミラノからトスカーナへの移動中、私たちの専用バスの中で「emiさん、まけてくれって、イタリア語でなんていうんですか?」と訊いてきた女の子がいました。
即答できませんでした。
「Sconto perfavore(スコント ペルファヴォーレ)と丁寧に言ってみたら・・・」

「マンマミーア、ケ ベルゴーニャ(なんて、まあ、恥ずかしい・・)」
私の隣で運転しながら私のイタリア語を聞いたGianluca君は、赤い顔で低くつぶやいてから、ハハハッと笑いました。

「生まれてから一度もまけて、って言ったことない?」とGianluca君に訊くと、「ノー、ノー、マイ!!(ない、ない、1度だって!!)」と首を激しく横に振りました。
↑ Gianluca君



イタリアでは値引き交渉の習慣がありません。商売の駆け引きの場は別ですが。



欲しい物があっても、それがなければ、どんなにお金を積んだって買えません。
これは世界中誰もが知ってること。
イタリアでは物を生産する人や、供給する人はとても尊敬されています。
生産者は自分が一所懸命作ったものに、自分に見合った価値をつけます。
値切りを言われることは「あんたには、この値の価値はないよ」とケンカを売るようなものでしょう。
まあ、日本人が値切ったところで、そんなに悪意には取られないと思いますが。

「法外な値ではないの」と思ってもイタリア人は決して面と向かって「高い」とは言いません。黙って買うのをやめるだけです。




では値切りは絶対ないのかというと。
昔は今と違って誰もが平均的な暮らしをしていたわけではありません。
相当に貧しい人は生産者に安くしてくれと頼んだそうです。
これは施しを請うのであって、恥もプライドも捨ててホントに捨て身になるわけです。
生産者は哀れんで値を下げてあげたり、ただであげたりしたそうです。






アラブ地域には値切りがありますが、この値切りは「コミュニケーション中心の遊びの文化」なので、他の意味になります。アラブの人たちは異文化のヨーロッパでは値切りません。




トスカーナで日本の隣国のアジア人グループに遭遇したことがありました。
彼らは自由時間のようで、3人の女性がチョコレート屋さんに入って行きました。
私もそこのチョコが欲しかったので中に入りました。そのチョコ屋さんは世界大会でいくつも賞を取ったお店でした。

3人の女性は楽しそうに、チョコを選んでいましたが、なにやらレジでもめ始めました。
「ノー、ノー」と言って最初は困り笑顔で対応していた店員さんは、やがてむっつりと黙り込んでしまいました。
3人の女性は更にまくし立てています。
と、突然、奥から真っ赤な顔をした、チョコレート職人が飛び出てきて、入り口のドアを開けて、3人に出て行くようにあごをしゃくりました。
3人は母国語で職人に言葉を投げながら店を出て行きました。



イタリア(ヨーロッパ)だけでなく、皆さんは値切りそのものをどう思いますか?

日伊相互文化普及協会                  Emi

春のネットワーク懇親会は大盛況でした

2007-05-15 14:21:31 | Weblog



12日の懇親会の参加者は32名、人夢キュイジーヌの水上さんの乾杯の音頭で始まり、大変盛況な会となりました。
秋田から予約をされていた方で、飛行機に乗り遅れた方が一人いらっしゃいましたが、あとは全員参加、5時間という時間はどんどん盛り上がりを見せて、もっと時間がほしいと声があがっていました。



今回はペルージャ大学の国際学部に在学中、マジシャンとして腕を磨いてきた稲生光君が、見事なマジックを披露して歓声が上がりました。
私は彼を超能力者ではないかと思ったほどです。
ペルージャ界隈ではジャポネターノと呼ばれて有名だそうです。





石塚さんは切り絵の天才です。すばらしい作品をみんなに見せてくれました。この作品をイタリアの学校や市役所に展示することを考えてます。
加藤君は鞄職人、持っていたバックは大人気で、見せてといわれるたびに、中身を出してみんなに回してくれました。近い将来イタリアへ勉強に行くそうです。






大阪から参加したのんちゃんは袋布向春園という老舗の御茶屋の若おかみ。
いつも一所懸命に仕事をするかわいい人です。
前回のこの懇親会で知り合った瀧田さんとの縁で、あっという間にニューヨークへ支店を出すことが決定しました。また鳥取の安積さんとの縁でも鳥取のお店とも取引が決まりました。おめでとう!






ちなみに瀧田さんはエンリッシマという会社を経営、店舗や事務所、イベント会場などをデザインするデザイナーで、1年中世界中を飛び回ってます。この懇親会の日にロスへの出張で出発することが決まってましたが、延期をして参加してくれました。お店のデザインなど、依頼してみては。黒の似合うステキな人です。



ドットーレ・カンタトーレ・ドメニコさんは、30年前、大阪で一番最初に、イタリアレストランを開いた人。コロッセオという名です。
またメモスというイタリアの食材会社もやっていて品質のの高い食材を扱っています。
プーリアには広大な葡萄園を持っていて、今日の懇親会のために彼のワイナリーで作ったGrifoをふるまってくれました。もちろん最高にBuonoでしたよ。
ドメニコさんはコレステロールがないそうで、驚きです。オリーブオイルのせいかなあ。



豪さんは北海道で作っているチーズが自慢です。とても美味しいのでホームページを覗いてみてください。モッツァレッラは特に美味。

西田さんは熊本でイグサの青汁を作ってます。他の青汁に比べると、香りがとてもいいこと、栄養価や食物繊維が抜群に高いことです。みんなに差し上げたところとても喜ばれてました。西田さんはこれでイタリア風のデザートを作ることを考えてます。

横浜スローフード協会の毛利さんは、横浜パシフィコでのスローフードフェアが終わったばかり。安堵と少しの疲労の色が見えましたね。大変、大変お疲れ様でした。
来年もがんばりましょう。
みなさん、スローフードフェアのためにステキなアイディアはありませんか?
光くんのイタリア風マジックもいいかも。
また、これは、と思うものがあったら出展してみては。



田中耕一郎さんは鹿児島のスローフードのために奮闘中です。鹿児島の方々、サポートをしてあげてくれませんか?
奥さんの恵利子さんはプロのコックを目指してるところです。

一緒にイタリアの温泉を勉強しに行ったテルメ小川の鈴木さん、温泉施設の設計や設営をするリバース東京の板鼻さんと東京技営の山形さん、ドッグアドバイザーの高田さん、ウンブリアが故郷の佳子さん、おとなししくてかわいい由香里ちゃん、ワイン通のシュンさん、自然農法を研究する香取さん、健太郎君、あすなちゃん、礼子ちゃん、千絵ちゃん、岡本さん、ほか、みんな、みんな楽しい時をありがとう。

イタリアから帰ったばかりの律ちゃん、あなたのきっぱりした物言いはステキですよ。
これからどんどんイタリア風を吹かせてね。
料理家としても期待してるね。



ホームメイド協会の原さんはムードメーカー。幸ちゃんは原さんのファンになったようです。

谷本シェフの料理については、たくさんのお褒めのメールをいただいてます。
食べる人たちのことをよく考えている、とも書かれています。
エミリアロマーナの伝統食、ピエディーノを食べた人が、日本でも食べたいと谷本シェフにおねだりしたところ、「次回に作りましょうか」と言ってくださいました。
楽しみですね。

ところで、懇親会で皆さんに差し上げたハーブティのRosati Brend、大好評です。
身体が温まる、疲れない、快眠できるなどのほか、たくさんの声が届いてます。
デトックス効果が高いので肌がきれいになるそうです。
アグリトゥリズモ協会の会長さんと、スローフード協会のオルヴィエート会長は「イタリアで1番いいものを送る」と言いました。その通りのもののようです。


野生ハーブティ・Rosati Brend

2007-05-03 17:47:39 | Weblog
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4月28日、29日と横浜パシフィコでスローフードフェアがありました。
当、日伊相互文化普及協会はハーブティ、Rosati Brend(ロサーティ・ブレンド)を紹介。


健康や美容にたくさんの効果があって、特に冷え症や生理痛には即効のようです。
お肌もツルンツルンになると、貴族たちに愛飲されてきました。
美と不老のお茶といわれています。
大量に出回らないのはこのハーブの採取が難しいからだそう。


地図上赤い部分がカラブリア州


ブレンドに使われているオレガノはカラブリア州の岩がゴロゴロで、「けっして車で行ってはいけないよ」といわれているゾーンの岩の間に自生するオレガノ。
ローズマリーもまた地中海の風を受ける海辺の岩の間に自生ずるもの。




質の見極めに鋭くて、土地勘のある人でないと採れないでしょう。
あのあたりは時が止まったみたいに感じます。
太陽光線の色も違いますね。現実味を越えた陽の光を、岩たちが反射しながら「だあれも入ってくんなよな」と言ってるみたい。


今までこのお茶を飲んだ人たちから、実感メールがたくさんきてます。
あんまり宣伝はしたくないので、このハーブティーに興味のある人はこちらを見てください。


このスローフードフェアで、イタリアものを扱う会社、3社がRosati Brendを「自社ラベルを貼って売りたいから仕入れたい」と言いました。
このお茶はローマの時代から、お医者さんたちが人々の健康や美を考えて、試行錯誤して苦労したもの。そしてRosatiさんがそのブレンド法を守ってるんです。
だからRosati Brend。
簡単に横流ししてもらって、「自分たちが作ったんだよ」と流通させようなんて、あまりにも安易なんじゃないかなあ。

日伊相互文化普及協会          Emi

Quattro Passi 散歩

2007-05-02 13:46:26 | Weblog
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長期をイタリアで過ごして、3月中期に戻った娘には、すっかり散歩の習慣がついていました。
しきりに私を散歩に誘うのです。
「ちっ、よけいな事をおぼえてきたなあ・・」と私は眉をひそめました。

「明日ね、明日」と言っているうち、とうとう、明日の散歩を約束させられました。
その朝、モンテカティーニに行くという人からの突然の頼みごとが入りました。急いで何枚かの書類を作ってその人にファクスで送らなければならなくなりました。

「ちょっと待っててね」と私は言い、娘は辛抱強く待ちました。
やがて12時を回ったとき、「もういいっ!!!」と娘が切れました。
慌てて、「さあ、行こう」と言ったのですが、「12時過ぎてて、何が朝の散歩なのさっ!」と眼に涙を浮かべて私の前から去りました。

先週の土曜日の朝、晴天で、娘は大学がありません。私は娘を散歩に誘いました。
ホントは行きたい訳ではありません。休みを返上してでも、やりたいことがあるのですから。
たんに娘の傷ついた心をもとに戻さねば、という気持ちからでした。



でも娘と道端やよその家の庭の花々を見ながら歩くうち、なんだか私は目覚めた気持ちになりました。
どんなにやることがあっても、そのときにしか楽しめないことはその時に楽しみ、天気や自然を感じて心の休息を大事にする、イタリアの友人たちを思い出しました。
そしてストレスフリーの時間がとても大切なことも思い出しました。



この辺は近郊住宅地で畑が少なくなりましたが、まだあります。
庭ではお父さんたちが花木の世話をしています。
「お母さん、これは何の木?」と訊かれ「はて、ちょっと・・・」
「それは花みずきですよ」とその家のおじさん。
散歩もいいもんだなあ、なかなか天国ではないの。

「お母さん、お昼なにする?」「そうねえ、キノコのスパゲッティでも・・・、あなた作んなさいよ」とスーパーへ。



その時地獄がスタートしました。
入り口の段差で思いっきり転んだんです。
お医者さんに行ったら骨は大丈夫。
でも「今からもっと腫れますよ」。
お医者さんの予想はすばらしいですね、的中です。

その夜と次の日は激痛が身体中を突き抜けて、脂汗を流してました。
でも、地獄の中でも一縷の光を求めて、ワインと日本酒を飲みました。
痛みがまぎれるので冗談も出ます。

その後は少し楽になりました。
お昼ごはんは娘か息子の作るものを食べて、食後酒にイタリアから持ち帰ったアグリトゥリズモ自家製のリモンチェッロや、北海道の友人の作った山桃酒を飲んで、「ああ、天国だ~」とたっぷり昼寝をしました。



こうしているうち、ずるくなりました。
洗って片付けなければと思っていた洗濯物をやらせたり、誰が拭くことになるんだろうとため息をついていた窓ガラスを「汚いから、寝て外を見てると疲れんのよね」と拭かせたり。
夫も息子も娘も思うがままにあやつれる。
今のうちに彼等にやらせること、他に何かなかったかなあ、などと考えてしまいます。



今はヨタヨタですが、布団から出て歩いてます。
うちは家事は持ちまわり分担。もうじき、私も家事に参加しなきゃならなくなります。ああ。

日伊相互文化普及協会          Emi