オリーブの首飾り

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３年前の６月のトスカーナ。モンテカティーニのオリーブの丘にある、リタの家から持ち帰ったオリーブに花がたくさん、たくさん、はじめて咲きました。
３年前は小さな鉢に入った10ｃｍほどの苗木、そう、手のひらサイズだったオリーブ。
今は1ｍほどに。



今頃のイタリアはオリーブの花でいっぱいです。
トスカーナ州の真ん中にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの生まれ育った村は「オリーブしかないんじゃないのお!!!」っていうほどどこもかしこもオリーブだらけ。
ひねくれレオナルドは、オリーブの花をかわいいと思ったのでしょうか？
思いながらも「フンッ」といじけて幹を蹴ったりしていたような気が・・・。



6月に花を付けるオリーブは平和の象徴です。
昔の女性は6月に、花の付いた灰緑色の細木をそっと編んで、嫁ぐ身の首にかけたのかしら。
イタリアでは女の子が生まれるとオリーブの苗木を植える慣わしがあります。今はやらないところも多いけれど、南へいくとしっかりと守られている地域もあります。

ジューンブライドはこれから築く家庭の平和が約束されているかのように感じます。
私の結婚式はみんなが正月休みだからという理由だけで周りが決めた、真冬の1月4日。
そのせいか、なんだかんだと吹雪にもあい、その一方、おめでたい夫婦です。



私のオリーブの木が2ｍくらいになったら、花の付いた細木を編んで、第二次結婚式をやったりして。
誰と？
まあ、私たち夫婦は現状維持してるでしょうから、夫に付き合ってもらうしか・・・。
遊び、遊び！

日伊相互文化普及協会　　　　　　　　Emi