日伊相互文化普及協会

日伊相互文化普及協会のブログです。

【スローフード祭・米の調達】

2006-11-08 18:30:29 | Weblog
ブース会場に行けば何か食べれるだろう、と一人でドゥオーモ広場へ。見知った顔に挨拶をしながらやっと着くとあらかた食い尽くされていた。夕方5時を回っていた。
カサルベルトラメのブースへ行ってみる。よく売れたようで、黒米ビーナスの500g入りが1袋、カルナローリの短粒米、500g入りが5袋しか残っていなかった。
10日に行う我々のジャパンフェスタ用にセレーノ米を5kg寄付してもらうことになっていたのでクラウディオに聞いてみる。彼は忘れていた。
頭の中で握り寿司と海苔巻きがクルクルと舞る。お寿司を止めるわけにはいかない。広報でふれ回っているのだから。カルナローリでやるっきゃない。今夜、薗田さんに少しだけ炊いてもらって試してみよう。
あるだけのカルナローリを持ってカサルベルトラメのブースをあとにした。
Emi

【スローフード祭・ドルチェ】

2006-11-08 18:28:25 | Weblog
古い井戸のある中世の館の中庭。「もう、ダメよっ」「おなかパンクっ」「これ以上食えねえよー」とみんなは言いながらケーキやお菓子にむしゃぶりつく。
お水を飲んだので、頭もおなかも晴れ晴れで私もむしゃぶりつく。ろくに食べていないのだ。ジャンルーカが残してるので、それもくれと予約を入れる。
と、またマッシモ。ソムリエさんたちと私たち全員で古井戸を囲んで記念写真を撮ると呼ぶ。大役をはたして戻るとお皿がない。「落ちてたから片付けてたわよ」とドイツ訛りで隣の人に声を掛けられた。
Emi

【スローフード祭・セコンドピアット】

2006-11-08 18:25:19 | Weblog
会場は降りた洞窟の中。洞窟の上はオルヴィエートの街だ。
「去年はここ、パスタだったのよーっ!」とリピーターの潤子さんが叫ぶ。
「こっち、こっち、席とったわよーっ」「ここ開いてるよっ!」
皿とワインを持ってもたもたしているとメンバーから声がかかる。ようやく落ち着いてテーブルに。しかし、このときのご馳走はポルケッタ以外を覚えていない。前菜会場のワインとプリモピアットの会場のワインが、ここに来る途中の階段とクネクネ道でシェイクされていた。
ポルケッタを食べながら水をやたらにガブガブ飲んでいた記憶がある。
Emi

【スローフード祭・プリモピアット】

2006-11-08 18:23:33 | Weblog
ワインには人垣。あらかた食べ終わった。そうなるとみんなの行動は早い
次の会場に向かって歩き出した。モタモタしてまだろくに食べてない私は半分残してみんなを追う。
みんなはこんな時、私の道案内は要らないらしい。地図と食べ物のにおいがあればどこへでもいけるらしい。
途中で市庁舎の専属カメラマン、マッシモに会う。探していたらしい。マッシモと適当に話して、みんなのあとを追う。

プリモピアットの会場はカサルベルトラメ市が催している。
お目当ての黒米のパニーシャもある。
「待ってたのよーっ」とテレーサ市長。みんなは挨拶より飲み食いが先、とパニーシャに群がり、ソムリエの所へ行く。10人のカサルベルトラメのシェフたちはおたまを振り上げて我々に振る。
食べ終えた河野さんの隣に腰を降ろして食べ始める。普段カサルベルトラメで食べているパニーシャより、数段おいしいと思うのは気のせいではない。本当においしい。
とマッシモが「来い」と呼ぶ。カサルベルトラメの市長やシェフたち、そして我々全員で記念写真を撮るという。「食べ終わるまでまってて」と言うが「俺は忙しい」。じゃあ撮らなければいいじゃない、と思うが表向き、素直に従う。みんなはもう、充分食べ終わっていた。
結局、記念写真のあとは、食べられなかった。みんなが「また会いましょう!」「さよならあっ」「今度はカサルベルトラメでねえっ!」などとカサルベルトラメの人たちと派手なお別れをして外へ出るもんだから、私一人だけ置いてきた皿の元へは戻れない。本当に本当に残念だった。
                                  Emi

【スローフード祭・前菜】

2006-11-08 18:15:42 | Weblog
ピッツァを食べに行くからチケットはいらない、と言い張っていたジャンルーカが我々のいる前菜の会場へ戻ってきた。この祭りの中、やはりピッツァは期待できないだろう。ジャンルーカは運転しなければいけないので大好きなワインを飲むわけにはいかない。それなら軽いビールでピッツァでも食べて木陰で彼女と電話で話したり、昼寝をしたりしたかったのだろう。
ルイーサからチケットをもらってくるからと言うと、あとでピッツァを食べるからと、まだ意地を張る。
すると河野さんがチケットを持ってやってきた。「浜田さん、拾ったんだって」
「俺のおごり」と浜田さんが手を振る。拾ったものでおごりもないと思うが。
生ハム、加工ハム、サラミ、ソーセージ、各種のチーズ。これだけでもうおなかはいっぱいになってしまう。
我々のメンバーはみんないける口。ワインのお代わりをしたいのだが、人垣でワインコーナーに近寄れない。しかし、浜田さんや坂口君は突進した。彼らはこの前菜会場で酔っ払ってしまうだろう。

「チャーオ」の声に振り向くとジャンピエロの娘のエリーザがいた。
週末でローマの大学から戻ってきていた。
「わあー、きれい」「美人ねーっ」とみんなが言う。確かに。
彼女は父親似。ジャンピエロの若い頃の写真は息を呑むハンサム。だから彼女も美人なのは分かる。父親の身長は186cm。よっての彼女も背が高い。180cmはあるだろう。
この超美人の巨体の彼女が、昔超ハンサムだった巨体の父親の膝に座って首に手を回し、「Babbo (とうちゃーん)」と言って甘えるのだ。何とも言い難い光景だ。
息子のフランチェスコはマンマのルイーサにベッタリ。

【スローフード・雷おこしの村上さん】 10月8日(日)

2006-11-08 18:12:25 | Weblog
10日に予定している我々が行うジャパンフェスタにおこしを提供してくれた、御徒町の太心堂の専務、村上さんから電話がかかってきた。彼女は我々とは別で元イタリア在住の夫婦とウンブリア州をウロウロしていた。
スローフード祭に来たのだけれどチケットがないとだめで、どこにも売ってないというのだ。
私とジャンピエロはドゥオーモ広場まで車で3人をピックアップに行った。
のち、街中の会場を一緒に回ることになる。ジャパンフェスタの日はロカンダに来て日本料理を食べて、自社の製品をスローフード協会の役員たちと一緒に写真を撮ってニコニコしていた。自分のおこしが日本からはるばるとイタリアに渡ってイタリア人に食べられてるのはどんな気持ちだろう。

第14期短期イタリア留学報告 ウンブリア州 【スローフード・スローフード祭】 10月8日(日)

2006-11-08 18:07:16 | Weblog
チケットはスローフード協会を通しての入手のため、オルヴィエート会長ルイーサの待つ市庁舎へ。さぞルイーサは忙しいだろうと思っていたが、部下に全部やらせていた。
まだ誰もいない準備中の前菜の会場へルイーサと行ってみる。ハム職人の親子がせっせとハムやサラミを切り分けていた。
「わしの自慢はこれだよ」とお父さんは松ぼっくりの形のハムを持ち上げた。ピーノ(松)という名だそう。

外へ出ると、毎年いるテレビ局の人が「来ると思ってたよ」と寄ってきた。今年もカメラに向けて何かを言えという。「今年も来ました」と言ったあと、気の聞いた言葉が出てこなかった。笑ってごまかす。

試飲、試食の会場は城壁内の町の中に点在する。世界各地から来た人たちは、協会からもらったグラスを首にかけ、チケットと地図を手に、美しい中世の町並みの中を会場から会場へと渡り歩く。
会場ではソムリエさんたちが、一つ一つのワインを丁寧に説明。