日伊相互文化普及協会

日伊相互文化普及協会のブログです。

第14期短期イタリア留学報告 シチリア州 【くつろぎの1日】 10月12日(水)

2006-11-12 15:11:20 | Weblog
お天気は上々、我々は浮かれながらアチトレッツァ海岸へ。景色がきれいなところで写真を撮ろうとバスを停める。と坂口君が突然ガードレールを飛び越えてサボテンの茂みの中に飛び込んだ。
「Non toccare!(さわっちゃだめっ!)」とドライバーのビートが叫んだときは遅く、坂口君はサボテンの実を握っていた。怪訝な顔で実を離す坂口君の手のひらにはサボテンの棘が。そのあとの痛さと大変さは坂口君だけが知ること。今後坂口君は二度とサボテンの実には触らないでしょう。

昼食は音楽村と異名を持つ○○村で。おいしいと評判のレストラン、ブラーチェレでシチリアの個性豊かな料理を食べることになっている。ニクラとエドアルドはすでにレストランで待っていた。


○○村には世紀の天才芸術家といわれるフランコ・バッティアートの生まれ育った家がある。
バッティアートはたくさんの音楽家たちの生涯を描いた映画を作り、オペラを創作する。
ポピュラーな音楽も手がけ、自作の作品を歌う。歌詞は哲学的で難しいものもあるが、ファン層は中学生ぐらいから老人までと幅が広い。
バッティアートは人前に出るのが好きではなく、一人で静かにしていたい方。ニューヨークやサンフランシスコ、パリ、ローマ、ミラノ、そしてカターニアの中心街に家を持っているが、時々そおっとこの家に帰って一人で過ごす。村を出歩いたりはしないので、村人はバッティアートが帰っていることを知らない。
バッティアートに敬意を表して、この村の名を明かさず○○村とした。
イタリアを代表する大歌手、ルチオ・ダッラもこの村の生まれで、バッティアートの家から徒歩で5分。二人は幼なじみだ。この村には何か天才を生むエネルギーがあるのだろうか。

夕方からはアンナのシチリア料理講習。熱心にノートを取ったり質問をしたり。イタリア語のうまい野崎さんが間に入って活躍する。


浜田さんや河田さんのご主人はソファーでくつろいでいて、浜田さんが「酒ない?」と聞いてくる。
荏原君は目ざとくワインを見つけて飲んでいて、受講者たちの間をワインを持ってウロウロし、邪魔をしていた。
試食。自分で作ったものは格別のようで、受講を振り返っておしゃべりに花が咲く。
おしゃべりに参加しない浜田さんはひたすら飲んで食べ、一人でニコニコ。河田さんのご主人は自分の部屋に飾ってあったグリーンの帽子が気に入り持ってきて眺め続けている。その帽子は翌日河田さんのご主人のものとなるのだった。
Emi