まちづくりぷらす

ブログをお引っ越ししました。
すでに更新は停止しています。

神山玄太氏来たる!(11月27日)

2006年11月27日 | 日記
11月27日に学部時代の知り合いの神山玄太くんが仙台にやってきました。
(ちなみに神山くんのブログは「神山玄太の日記(仮)」です)
当日の様子は彼のブログ記事に書かれています。喜んでくれたようです。
彼は、早稲田大学大学院公共経営研究科に所属しています。

違う場所の専門職大学院がどのようになっているのかを知ることは、
双方にとってよいことだろうと考えたため、彼をワークショップBの
メンバーと引きあわせてさまざまな意見交換をしました。

彼やわたしのように金沢大学の「外れ値」の人間であれば、
基本的に自分でフィールドを見つけて行動しようとするので、
早大の「自ら動かなくては!」スタイルでもいいと思うのですが、
普通はそのフィールドを見つけるのが大変なわけで…。

少しずつ公共政策大学院のネットワークをつなげていきたいですね。
全国の公共政策大学院の方、ぜひご連絡ください☆

秋田へ行ってきました!(11月26日)

2006年11月26日 | まち歩記(+旅行)
急きょ行くことになりました。
何となく金曜日に「どっか行くか!」って話になりました。
過程はシモさんのブログ記事「go to AKITA」に詳しいので参照してください。
メンバーは学友のシモさんとヌキさん、そしてわたしです。

みんなクルマを持っていないので、プリウスを借りました。
久しぶりにクルマ運転できたのは楽しかったですね。
やっぱりプリウスは燃費がいいです。無給油で700km走るとは…。
(僕が学部時代乗っていたAE111レビンとはずいぶん違います(笑))

↑レンタしたプリウスです。
電気モーターだけで走ることができるEVモードというのがあるんですが、
アクセルコントロールさえうまくすれば、
60km/hまではこのEVモードで走れました。すごい!すごすぎる!!
瞬間燃費やエンジンとモーターがどう使われているかも表示されるので、
楽しくエコドライブすることができる仕組みは秀逸。
ブレーキ時は電車と同じで回生ブレーキなので、エネルギーを回収できます。
(プリウス特有のブレーキは、若干違和感がありましたが…)

無計画・無鉄砲旅行で行ったのは以下のポイント。
(1)角館
(2)秋田港
(3)大潟村
(4)秋田駅前

(1)角館(コレもシモさんのブログ記事「go to AKITA②」に詳しい)

重要伝統的建造物群保存地区はいろいろ行ったことがありますが、
そのなかでも比較的こぢんまりとしている印象を受けました。
文化財を保存していくことは非常にむつかしいと思いますが、
ココでは武家屋敷がよく保存されていました。
ただ、通りの奥を覗くとブロック塀だったりするわけで、
その辺はどうにもならないかなぁと思ったりしました。
(地区計画で少し地区から離れた人にも同意を求めるしかないかなぁ??)


↑途中で見た秋田魁(さきがけ)新報の無人販売…すてきですね。

保存がむつかしい場合、他人に売ったりすることが多いのですが、
ここでもご多分に漏れず、土産や・食事処に変わっていました。
以前、金沢大学地理学教室の卒論で、金沢のひがし茶屋街の
所有者変遷過程を調査したものを見たことがあったのですが、
そこでも個人所有から売店へ変わっていく過程が書かれていました。


(2)秋田港(コレもシモさんのブログ記事「go to AKITA③」に詳しい(笑))
セリオンタワーという秋田港にあるタワーから下界を眺めました。

秋田港は最初予想していたより大きかったですね。
非常に眺めは良かった↓んですが、逆に言えば「それだけ」という印象です。

コンテナ貨物の取扱量も年々増えているようです。
荷役を左右するガントリークレーンの設置数は港湾にとって重要です。
とりわけコンテナ貨物が増大すれば必要になります。秋田港は1基でした。
ちなみに新潟港は4基、伏木富山港は2基、金沢港は1基という感じです。
新潟港と伏木富山港は特定重要港湾、その他は重要港湾です
(港の種別については、港湾法を参照ください)。
港湾法の分類だと、指定特定重要港湾>特定重要港湾>重要港湾>地方港湾です。

(3)大潟村(コレもシモさんのブログ記事「go to AKITA④」に詳しい(笑))
日本で二番目の湖だった八郎潟を干拓してできた大地。

とにかく一面が田んぼと畑でした。道も果てしない直線↑です。
「田舎へ泊まろう」を数日前に見て、「行こう!」と思い立ちました。

そして、一行は大潟村干拓博物館へ行きました。
とにかくすごい事業だったことを実感。
教科書的知識しか持ち合わせていませんでしたが、
実際目の当たりにするスケールの大きさはやっぱり半端じゃなかったです。
「八郎潟干拓と大潟村の歴史」というよくまとまった資料がネット上にあります)
大潟村は、ほんとに都市計画というか合理的なまちが作られています。
居住地、公共施設、そして商業施設は中心部に集まっています。

公共政策を学んでみて、いろんな意味で考えさせられる場所でした。

最近は、大潟村環境創造21という活動を行っていて、
自分たちで新たな農業のモデルを研究しているようです。へぇ~。

(4)秋田駅前
秋田の友達が学部時代にいたので、よくその話を聞いていた秋田市街。
「見るべきところは?」と聞くと、「秋田駅前のさびれ具合」と返ってきました。
相変わらずです…(笑)行ってみると、うーん小綺麗ではあるんですが…。
夜だったので、ごはんを食べようといろいろなところを探すも微妙なトコばかり。
川反という秋田の繁華街まで足を伸ばせばいろいろあったのでしょうが、
駅前↓にはよさげなところはありませんでした(きりたんぽを探してました)。

人通りも夜だったせいか、恐ろしく少なかったです。
やっぱりちゃんと川反に行っておけばよかったかなぁと思いました。
(クルマで通ったら、おもしろそうなトコでしたよ~(笑))

ということで、秋田の旅はこれにて終了。

総合計画審議会との合同開催(美里町まちづくり会議)

2006年11月24日 | まちづくり
17時に書いた未来日記の答え合わせをしてみます。

きょうもボロ電車(南三陸号)に乗って、美里町にやってきました。
今回は総合計画審議会との合同開催となりました。

町長への報告会のときと同様、
まちづくり会議の各班の委員が政策提言について話しました。
そうしたらその政策提言の中身について、審議会委員と会議委員がバトル!!
ここまでは正解!それにしても政策提言の説明が長かったですね。
ほとんど説明だけで終わってしまって、意見交換の時間は20分でした。

「こんなことできるわけないじゃないか!」
「それはあんたたち審議会委員が考えていないからだ!!」
お互いよくわからない根拠のもと、議論していました。
まさにこれが水掛け論><
だいたい当たってますね。さすがに、会話文は違いましたね…。
審議会委員が「この政策提言を行うには、
○○法に基づかなくてはならないことを知っていますか?」

↑こんなこと市民の集まりに聞いてどうするんだろう??と思いました。
本来そういうことは、思いをくみ取って行政職員がやるべきなんですが…。

気がつくと、終電の時間はとっくに過ぎていました。
あーまた誰かに迎えに来てもらわなければ…。

しかし、新幹線はあったので、古川まで車で送ってもらって、
仙台まで新幹線で帰ってきました。
ここは間違いでした。美里町役場の職員に仙台まで送っていただきました。

仙台駅に着くと、ちょうどタイミングよくメール着信。
S澤くんからです。
「まだワークショップやってるから早く来て!まじやばいし!」
そんなこんなで、夜の街を自転車で駆け抜け片平キャンパスへ。
メールは、まちづくり会議が終わったくらいにS澤くんから届いていました。

「なんで1日二回もグダグダ会議に出なきゃいけないんだ…」
終わったのは、深夜2時。はぁ疲れた…。
自転車に乗って研究室に着いたときには研究はすでに終わっていました…。

とりあえず、合同開催はさすがに微妙だったと思いました。

町長への中間報告会(美里町まちづくり会議:16日夜)

2006年11月17日 | まちづくり
夕方、東北本線の南三陸号というボロい快速に乗り、小牛田駅へ。
そこからトボトボ庁舎へ。19時から美里町まちづくり会議に行ってきました。


きょうは町長との話し合いの日↑(産業政策・防災班)です。
話は盛り上がってその時間はかなり延びることに…。

僕のなかでは21時に終わる予想だったのですが、その時間を30分オーバー!
「まぁ22時くらいまでは電車あるだろう」とたかをくくっていたら、
なんと終電は21時37分…。あぁ……。
U原くんに頼んだら来てくれることになりました。

そのときは、古川で泊まることも覚悟していたので、
電車の中でゴトンゴトン揺られていました。

古川駅に着くと、駅は23時過ぎに閉まってしまいました。
「あー寒い中ごめんなさいね」と、駅舎にいる僕を外に追いやったんですよ。
そこで待つこと30分。外気は4度。寒かったなぁ。


コーヒーを飲んだり↑して、なんとか寒さに耐えきりました!

U原くんのクルマが来たときは、神様が降臨したようなうれしさでした(笑)
古川駅まで迎えに来てくれてほんとにありがとう!!

仙台に帰る途中、古川で飲酒検問が撤収しているところを見ていたので、
U原くんは免許証をちゃんとドアポケットの中に入れて準備していました。
仙台市内に入ったら、また飲酒検問をやっていました。
U原くんは「『ハー』ってやったことないんだよね」とわくわく。
妙に笑顔な2人組が飲酒検問中の警察官とご対面です。

U原くんは、本籍が福岡、表の現住所が北海道、裏の現住所が仙台なので、
警察官も表をじーっと5秒間くらい見つめていました(笑)
①警察官:「もしかして前にもやってました?」
②U原くん:「いややってないです」
③警察官:「お帰りの途中ですか?」
④U原くん:「古川へ迎えに行った帰りです」
⑤警察官:「お気をつけて!」

結局、U原くんは「ハー」ってできなくてショックだったようです。
っていうか②の反応は??だったので、U原くんに聞くと、
U「前もあの警察官に飲酒検問を受けたことがあるかって問いだと思って」。
W「そうじゃなくて、この道でさっきやってたかってことじゃないの?」
U「ああ、そっか~(笑)やってたよね」
W「ドアポケットに入れて、準備万端だったからだよ(笑)」

ってな感じで、そのあといえに帰って、町長への報告会の記録完成。
(町長からの回答を記録しています)
以下抜粋ですが、興味がある人がいたらどーぞ!

「→わかお」でわたしがそのときに思ったことを示しています。

<町長から報告への回答>
◎産業の育成・雇用の創出
○農業の振興+○商工サービス業の振興
【美里町のブランド化について】
「美里町はこれだ!」というものが必要だという認識は一緒である。何が美里町のブランドなのかをもう一度精査する必要がある。農産品だけではなく、工業製品についても指摘のとおり考えたい。町産品の開発についても同感であり、企画検討を行っている。今後は、町民の方々にも入ってもらい検討する必要があるため、町民の皆さんにお願いすることになるだろう。
→わかお:「シャープ亀山工場」のシールや「Made in Japan」シールの富士通など、場所性を強調する場合がある。が、そこが有名や安心の指標としていかに消費者に認識されているかが分岐点。でないと企業は動かない。あと、工業製品でいえば、完成品でないと意味がない。完成品工場がどの程度あるのかは疑問。

○観光・物産の振興
【ディスティネーションキャンペーンへの対応について】
JTB・JR・県が中心となって全国から宮城県への誘客を推進するキャンペーンを再来年に行うことが決定している。美里町もこれに対応する必要がある。ただ、この際も美里町を何で売り出していくかは検討課題であり、来年の秋くらいまでには計画を策定する必要がある。この際にも住民に協力を求めていくことになる。
→わかお:どんどんまちづくり会議の委員を参加させたり、他の住民を巻き込んでほしいですね。

【提案2.各種祭り行事への積極的支援について】
美里町としての一体感を醸成するまつりが今後求められる。現在のまつりをどうするかも検討課題である。美里町まつり実行委員会などを組織し、住民主体でまつりを運営することも考えられる。

◎話・和・輪のある地域づくり
○地域基盤の確立
【提案1.道路公共交通網の整備について】
東北道と三陸道への美里町からのアクセスをどう確保していくかが課題である。小牛田 ―南郷間のアクセス道路(農免道路)も拡幅している。これは三陸道へのアクセスをよくするためという側面も強い。三陸道がさらに延伸された場合、ヒト・モノ・カネが三陸道に移る可能性が高いという認識を持っている。
→わかお:三陸道へ移る可能性というのは、やはり観光という面が強いと思われる。松島や気仙沼等の有名な観光地があるため。そのため、アクセス道を整備したところで、美里町に魅力がないと誰も来ないのが現状。

【提案3.文化会館、各地区公民館の補修整備について】
耐震診断を現在行っている。その結果次第では耐震化の費用は大きくなる可能性もある。音響などの設備についても老朽化が進んでいるため、バリアフリー化などを含め思い切って整備することにした。来年1年間は休館し、作り直すことになった。

【提案5.町営温水プールの有効活用について】
小牛田地区の住民が町営温水プールに住民バスを使い通うようになった。流水かつ温水のため健康志向のプールとしての役割が果たされている。小中学校のプールは夏にしか使わないにもかかわらず維持費はかなりかかるため、この温水プールに集約するのもひとつの手として検討している(ある中学校については、その方向性で進めている)。そうすれば、小中学校の授業でも年中プールを使えるため、児童・生徒の健康にも資する。
→わかお:バスで運ぶとしてもいまの町民バスで足りるのかなぁ?それと、さまざまな小・中学校の調整が必要となり、運用上は大変そうだ。

○生活安全の確立
【提案3.地域自主防災組織の早急な立上の実施について】
このようなものを組織化し自分たちで守ることは重要である。自主防災組織の設立は指導していく。行政区には、地域づくり支援事業として資金が回っているが、必ずしも効率的に利用されているわけではない。そのため、ソフト・ハード両面において使途を限定した形態に改変することも検討中である。
→わかお:コンペ方式による提案型資金配分も要検討か?

【提案4.防災無線の早期整備について】
防災無線については検討中である。各戸に防災無線端末を置くことになると、住民側の応分の負担も必要になる。衛星電話については今まで検討外だったため、検討課題として取り入れたい。
→わかお:やるなら確実に各戸型のほうがよいとも思われる。もし、拡声器型でやるとすれば、コストを抑えるために、小学校や中学校の放送設備を改修するのも1つの手かなぁ?(技術的な課題はよく分かりませんが…)。

○居住環境の質の向上
【提案3.若者定住支援の目的、特典、優遇措置の検討について】
まずは働く場を確保することが重要である。特典や優遇措置を具体的にどうするかはさらなるまちづくり会議の検討課題として頂きたい。ゆとりーと小牛田(小牛田駅東の住宅地区開発事業)は80戸のうち、20戸が売れた。今後さらに購入者を増やしていくことが重要である。
今の人口をどのようにして維持していくかが重要である。人口基盤は安定した財源をもたらすため、町としても施策を打つべき対象である。

【提案4.美里カラーの創造について】
<看板等のセンスについては、個別の課で自由にやっているという印象だと委員が指摘する>
町長就任以来、公共施設の屋根を塗装する際には緑にしている。緑の多い美里町には必要であろう。看板等はやはり統一感をもたせることも検討する必要があろう。
→わかお:ブランド化戦略の中での位置づけが必要。コーポレートアイデンティティとしての色をどうするか?字体をどうするかなどは合わせて議論するとよいかも。

【美里町の特産品をどのように売り込むか?】
今度、東京の大規模郵便局で美里町の物産展を行う(以前、池袋郵便局で行ったときも成功した)。農産品のレベルは高いが、農協に売るだけで自分たちで営業をすることはなかったため、売り方は要検討である。
 美里町周辺から東京に出た人をどうするか?彼らはことあるごとに地元のことを考えている。うまくネットワーク化すれば、東京でのイベント情報などをいち早く手に入れることがかのうになるかもしれない。
→わかお:この考え方はおもしろいかも。なんか使えそうな気がする。社会関係資本を遠距離で使えるか?

全般的にこの班の提言は、住民主体っていうのをうたっていますが、
結局、まちづくり会議委員以外の意識を高めることが重要になりそうです。
となると、共感の輪をいかに美里町全体に広げていくか、
結構難しい課題も抱え込むことになるなぁと思いました。
どう広げていくかもセットで議論する必要があるでしょうね。
それは僕が主でかかわっている「住民参加・行政改革」グループでも
しっかりと議論すべきですね、きっと。

インターン報告会(16日昼)

2006年11月16日 | 公共政策大学院
きょうはインターン報告会が行われました。

S澤くん:東北地方環境事務所
M野くん:仙台市経済局経済企画課
K野くん:東北経済産業局地域経済部地域経済課産業人材政策室
N田さん:仙台市企画市民局地域政策部地域活動推進課市民活動支援室
K林くん:仙台市都市整備局(課はレジュメに書いてなかったのでわからず)

彼らは夏休み2週間を使って、インターンシップに行ってきたそうです。
中身は各人10分じゃよくわからなかったような気がします。
今後のプログラムの方向性などは最低説明すべき項目だったと思います。

わたしはS澤くんも言っていたように院生のインターンシップは、
学部生のインターンシップと違わなければならないと考えています。
特に、大学院1年修了の「実務経験」要件にもなるため、
下手なインターンプログラムで修了させるのはかなり問題含みだと思います。
成果を聞くと、S澤くん・K林くんは院生っぽさが出ていたような気がします。
ほかは、学部レベルのインターンにとどまっているかなという印象です。

今後は、充実したプログラムを模索しそれに向けて行動していく必要があります。
その際に、インターンプログラムの事前指導・打ち合わせが重要になります。
このあたりの教員によるフォローが若干手薄だったのかなぁと思いました。

あと、期間中に教員が一度受け入れ先に足を運ぶべきだったような気がします。
ちゃんと教育効果の高いプログラムがなされているか、
インターン生と受け入れ先から話を聞いてモニタリングするのがよいかなぁと。

ただ、インターンの担当教員も1人で、それを全部やれというのは酷です。
それをやるとすると、やっぱり最低2人の教員が必要だろうなぁと思いました。
(インターンをしっかりこなそうと思えばそれなりに負担は大きい)

他の展開としては、ドットジェイピーみたいに学生がスタッフになって、
受け入れ先開拓なども行えば、おもしろいかもしれません。
(いくつかのNPO法人であれば、すぐに開拓できそうな気がします)

やっぱり、1年修了要件に「実務経験」を掲げている以上、
その教育効果の高さを示さなければ、1年で修了させる理由にはなりません。

2週間でできることは限られているので、
やっぱり最低3週間はプログラムを組むべきです。
(もちろん1か月あるのが望ましいとは思いますが。)
SAB先生がおっしゃっていたように、改革コンサルタントとして入るとすると、
2週間で現状調査、3週目で改善の方向を考えつつ報告書を作成、
という流れが時間的にタイトですが、一番現実的で可能なレベルかなぁと。

いわゆる長期インターンのようなプログラムの組み方だと、
週に3~5日で2か月以上インターン先に行くことになります。
ETICのインターンG-netのインターン高知大のCBIなどを参照)
これはなかなか負担が重いですが、まぁM2なら余裕でできるかなとも思います。
(いまいち何をやっているかわからないM2に社会貢献を志向させる副産物も…)

東北大学公共政策大学院の現状・問題点・展望

2006年11月16日 | 公共政策大学院
はじめに

問題の所在
【教育プログラムの問題点】
プログラムをどこで評価するのか?
変えるとしたら誰に聞くのが一番良いのか?
少なくとも当事者である院生がどのような意見を持っているかを聞く必要があろう
身近な人だけでなく、ヴィヴィッドな生の声を集計する必要がある

【広報手法の問題点】
具体的に各院生がどのようなことを行っているのかについてよく理解できないために、具体的なキャリアプランが想定できない可能性が高い
→公共政策大学院公式ブログを制作し、記事を持ち回りで書く
→それを束ねるための院生協議会が必要である
名前を出すことの抵抗感があるか?…公式であることを明示

【院生側の問題点】
院生協議会の必要性?
誰がその労力を負担するのか?
M2の処遇→社会貢献的な要素を強める役割を担うべき
少なくとも担えることをアピールした方がよい

【社会貢献を指向した場合の問題点】
誰がその社会貢献をやるというのか、
その受け皿として誰にそれを頼むのか?

【進路をどう評価するか?】
公務員になる人が現実的に少ないことの是非
→公共心の涵養がなされた民間企業人を養成することも必須
博士課程進学者への対応をどうするか?

1-1.現状の教育プログラムにおいて評価できる点
・公共政策ワークショップという政策教育プログラム
 (ある部分で勝負できるのはココしかないといえる)
1年次には本格的な政策提言を練り上げるために活動時間の多くを費やしていること
・1学年30名の少人数教育が現実的に行われていること

1-2.現状の教育プログラムにおける問題点
・経済学研究科との連携が入学前の懸念どおり薄いところ
・社会人学生が異常に少ないこと(各WSにひとりはいたほうが効果的)
上記2点は入学前から懸念を抱いていたことです。
・政策プロジェクト機関の位置づけがあいまい
→必要であれば、そういった契約を明示的に行うことで委託契約・もしくは共同研究のかたちをとるべき
・ワークショップ運営の問題点

2-1.教育プログラム解決手法の基本的方向性
<現状における問題点を解消し、評価できる点をさらにアピール>

・院生協議会を立ち上げる必要がある
院生がこれだけやるから、やってくださいという交渉能力を高める
・M2の処遇をどうするか
もう少しちゃんと活動するようにさせる
1か月を越える程度の比較的長期のインターンシップ制度の確立
あまりに大学院にこもっている状態は異常

2-2.解決手法の懸念材料

おわりに

手抜きログ(去年のわかおは何してた?)

2006年11月15日 | 日記
去年の10月末から11月のわかおはいったい何をしていたのでしょうか??
みなさん、どうでもいい情報を得られることって素敵ですよね。まさにトリビア。
大学3年、4年とともにこの時期は全国の先進地事例調査などに向かうことが多く、
非常に忙しい日々を過ごしていました(それゆえ掘り出し甲斐もある!)。

2005年11月10日「グリーンツーリズムの成功事例?」
グリーンツーリズムの成功事例として取り上げられる新潟県柏崎市の高柳に行ってきました。
初心者は「じょんのびの里」で気軽に、それ以上は「かやぶきの里」で交流しながら…。
とはいえ、はじめの初心者が行くという「じょんのびの里」のサービスレベルは低く、
これではリピーターになるのかなぁと疑問に思った印象があります。

2005年11月11日「宇都宮で発表!」
北関東の道路整備状況の悪さに驚いたというかなんというか…。
国道50号の距離に比して時間がかかる点は、まさに想定外でした。
宇都宮市役所で、師匠である神谷先生といっしょに聞き取り+発表をしました。
発表自体は比較的好評だったので良かったのですが、
うーん、今思えば一番天狗になってたころかもしれないなぁ(笑)

帰り高崎にちらっと寄って、金沢に戻ってきました。
キツーいことばを神谷先生から浴びせられるのは、このあとになります(笑)

2005年11月18日「上越でヒアリングぅ~!」
ちなみに東北大学公共政策大学院の合格発表はこの日でした。
上越に朝から行かなければならなかったので、電器屋で合格発表を確認。
いっしょに行った友達には、「そんなトコで確認するヤツは絶対にいない」と。

自治体シンクタンクとして名が通っている上越創造行政研究所への聞き取りが目的でした。
いま思えば、卒論で一番役に立った聞き取りだったかもしれません。
やっぱりエース級の職員を研究所に投入しているんだろうなぁという印象でした。
あんまり、自治体シンクタンクへの聞き取りで失敗だなぁと感じる場面は少なかったので。
もちろん、今と比べれば事前の綿密な調査に基づいていたことは言うまでもありませんが…。

ということで、もうすぐ合格発表ですね。
大学院のことや今後何をすればいいか、はたまた卒論の相談などはお気軽に(笑)
プロフィールのところに連絡先は載っていますので、メールください。

就職活動スタート!

2006年11月08日 | 日記
就職活動をスタートさせるべく、JOB SESSIONという就活イベントに参加してきました。

話を聞いた企業は…
<1日目>
○エム・アイ・ティ
やっていることはコンサルなのに、「うちはコンサルとは違うんです」と言い張っていた会社。
コンサルと違う理由は、「システムが動くところまでちゃんとフォローすること」らしいです…。
人間を「じんかん」と読ませるあたり、「うーん、ここはないな」と思いました。
僕は、コミュニケーション能力を強調しすぎるといいことはないと思っているので。
【話し方】:☆☆☆(話し方はよどみなかったが、ちょっと宗教がかってた)
【話の中身】:☆☆(コンサルティングの事例内容が微妙)
【総合評価】:☆☆(もちろんエントリーしません)
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○新日鉄ソリューションズ
1日目の会社では非常に好印象な企業です。
システムエンジニアの話をメインで聞きました。
基本的には、文系は顧客重視型のSEになることが多いというお話でした。
理系の人たちは、プログラム重視型のSEになることが多くて、
システムのプログラミングを中心に担当するということでした。
なかなかわかりやすい整理で納得しました。
個別にお話ししたので、プレゼン自体は聞けませんでしたが話は上手でしたよ。
【話し方】:☆☆☆☆(個別に話せば基本的に評価は上がります)
【話の中身】:☆☆☆☆(しっかりと整理されていました)
【総合評価】:☆☆☆☆(エントリーすると思います)
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○日立コミュニケーションソリューションズ
完全に間違えました。SE職は理系だけ募集していました(笑)
意思決定スピードを速めるための措置として日立は分社化していて、
固定電話や携帯電話のインフラ設備を作る部門の会社らしいです。
【話し方】:☆☆(かなりいまいちな話し方でした)
【話の中身】:☆☆☆(普通でしたね)
【総合評価】:☆☆(エントリーしません)
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<2日目>
○大和総研
シンクタンクの位置づけについてプレゼンしていました。
ようはシステム開発まで含んで大きな儲けを出すのが「日本型シンクタンク」だという。
本来は、研究とコンサル部分でちゃんと稼げるようにすべきだと思うんですけどね。
【話し方】:☆☆☆☆(声が大きくてわかりやすい話し方でした)
【話の内容】;☆☆☆(シンクタンクを知らない人にはいい機会だったと思います)
【総合評価】:☆☆☆☆(すでにエントリーしています)
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○日本政策投資銀行
聞き取り調査でも行ったことがあるため、いま行っている研究の概要などを説明しました。
わたしたちが聞き取りをさせていただいた方といっしょに仕事をしていたこともあるそうです。
「奇遇ですね~」と盛り上がりつつも、話はどんどんまじめな方向へ。
民営化をどう捉えているか、という話を中心に聞きました。
積極的に新しい金融分野に進出しようとしているので、いまの枠組みは窮屈だろうなと思いました。
やっぱり民営化は必然で、おもしろいことができそう!って思いました。
【話し方】:☆☆☆(普通でした)
【話の内容】;☆☆☆☆☆(中身は金融で詰まっていて、採用手順は一切示さず(笑))
【総合評価】:☆☆☆☆(エントリーすると思います)
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○川崎重工
非常に縁深い会社です。
作っている製品にはすごい興味があるし、岐阜に帰れたら最高なんだけど…。
公共調達にかかわることも多いので、そういうほうでは役に立つかもなぁ。
あと、生産管理手法にはかなり興味があるんですが…。
新入社員配属先の7割は兵庫、2割が東京、1割が岐阜とのことで、
これでは実家に帰ることができる見こみは薄いかなぁなんて思いました。
【話し方】:☆☆☆☆☆(関西弁で上手だったなぁ)
【話の内容】;☆☆☆(中身はほとんど知っているので…)
【総合評価】:☆☆☆☆(エントリーすると思います)
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ということで、就活もコツコツやっていきたいと思います。
あんまり書きすぎないように気をつけたいと思います(笑)

美里町まちづくり会議で連続記事に…

2006年11月05日 | まちづくり
きょうは美里町まちづくり会議に行ってきました。
電車で行くことになったんですが寝過ごしそうになりました。
起きたら8時半過ぎ。あと15分あるということで着替えて原付で仙台駅へ一直線。
何とか、気仙沼行きの快速電車に滑り込みセーフ!!

小牛田経由がどれか分からなくて、なんどホームを上下したことか…。
電車に乗ると、どうも浮かれた人が多い…みなさん鳴子に紅葉狩りに行くようです。
小牛田駅で鳴子温泉行きの電車に乗り換えていました(うらやましすぎる…)。

小牛田駅で降りて、トボトボと町役場に向かいました。

そして、まちづくり会議。
きょうは最初に教育・福祉グループの議論を見守る予定でした。
しかし、ほとんど自分たちで自立して議論していたので必要なかったです。
ということで今回もまた、行政改革・住民参加グループでのファシリテートに。
あんまりこのグループでは憶せずに話せるようになってきました。

介入テクを使って「なぜそう話しているのか?」を引き出してみたり、
短期的な課題と中長期的な課題がどういう位置づけにあるのかを話してみたり。
多少は参加できたような気がしたので、今回はいちおう及第点です。

きょうは美里町役場の写真を撮りました。
それにしても晴れ渡ってます。みなさんどんなお休みをお過ごしでしたか?

ひたかみの原稿UPLOAD!

2006年11月01日 | まちづくり
まちづくり政策フォーラムの機関誌「ひたかみ」に寄稿した内容をアップします。お題は、「まちづくり政策フォーラムにかかわって」というものでした。グリーンツーリズムのことも書く予定でしたが、話がバラバラになるので今回は美里町まちづくり会議に絞って書いてみました!

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「まちづくり政策フォーラムにかかわって」
東北大学公共政策大学院1年 わかお

1.まちづくり政策フォーラムとの出会い
 筆者は現在、東北大学公共政策大学院で「公共政策」―とりわけ「小規模事業者金融の課題とその解決のための政策的支援」をテーマにグループ研究を行っている。しかしながら、入学当初から物足りなさを感じていた。その理由は、筆者が「積極的に地域とかかわり、地域のなかで着実に行動する」ことを求めていたためであり、カリキュラムだけでは足りないことが次第に明らかとなった。

 そんなとき、筆者の管理するブログ(http://blog.goo.ne.jp/u-lev2)の記事に対して、代表理事の増田氏からコメントをいただいた。地域とかかわり地域のなかで行動したいと考えていた筆者にとって、NPO活動はなじみ深く(というのも、金沢大学法学部在籍時に、NPOとのかかわりが多かったため)、すぐに事務局長の芦立氏とメールで連絡を取り、その後事務所に伺った。

 そこで、まちづくり政策フォーラムがかかわる活動の紹介をして頂いた。そのなかから筆者の関心分野とも合致する「美里町まちづくり会議」のファシリテーション業務にかかわることになった。筆者が住民参加に興味を持ったきっかけは、卒業論文で「市民参加による政策形成」をテーマに研究を行ったためである。その結果「まちづくりの担い手」育成を今後の課題として捉えていたことから、その検証という意味合いも有していた。

2.美里町まちづくり会議とは
 美里町は宮城県の北部に位置しており、人口は約2万6千人である。2006年1月に小牛田町と南郷町との合併により誕生した新しい町である。そのため、新町総合計画を策定することになる。新町総合計画の素案は、行政職員によって組織される「策定委員会」を中心に作成される。

 美里町まちづくり会議は、新総合計画の素案に対して提言を行う住民組織として位置づけられる。公募で集められた委員約30名が新総合計画について議論を行い、新総合計画に住民グループの政策提言案を盛り込むことを目的としている(第1の目的:住民参加による政策形成としての側面)。現在は、福祉・教育グループ、産業・防災グループ、行政改革・住民参加グループの3分科会で議論を進めている。この分科会の議論のファシリテーションと、全体会議でのファシリテーションがまちづくり政策フォーラムに与えられた役割である。

 各グループの進度は若干異なるものの、現在は11月中に行われる中間報告に向けて、政策提言の絞り込みを図る段階にある。最終的に政策提言を終える2007年3月末以降も、住民組織として美里町のまちづくりにかかわることを目指している(第2の目的:「まちづくりの担い手」育成としての側面)。

 筆者が美里町まちづくり会議にかかわりはじめたときには、委員の一部はまさに「言いたい放題」。美里町職員やファシリテーターに噛み付くのは当たり前だった。率直に言えば、「この委員たちは、いったい何の目的で来たのだろうか」と感じることも多かった。

 しかしながら、最近では各グループ内で議論をまとめる委員がいたり、自分の話ばかりしている委員を注意する委員が出はじめたりと、グループ内で議論がまとまるようになった。このような状況下でファシリテーターは、各グループの議論を見守りながら、軌道修正を行いつつ、政策提言の的を絞る手伝いを行っている。「あれもこれも」行政に要望するのではなく、「あれかこれか」ポイントを絞って政策提言をするためには、的を絞る作業が重要になろう。

 また、第2の目的である「まちづくりの担い手」育成を図るために、さまざまな活動を担保する政策提言を行うことが求められる。このような政策提言を生み出すべく、ファシリテーターとして「自分たちでやらなくてはならない」ことを委員に自覚してもらえるように議論を進めている。

3.美里町まちづくり会議の意義
 上記のとおり示してきた美里町まちづくり会議は、自治体の政策形成手法として、また「まちづくりの担い手」育成としてどのような意義をもつのだろうか。既存の政策形成、New Public Management(新公共経営)に基づく住民本位の政策形成、そして協働を指向した政策形成(以下、協働型政策形成という)を分けて筆者なりに考えてみたい。

(1)既存の政策形成では、行政が公益に照らして何を政策として打ち出すかを考える
(2)NPM型政策形成では、行政が中心となって住民を顧客と捉えて顧客満足度を高めるための政策を作る
(3)協働型政策形成では、住民は「自分たちに何ができるか」を考えつつ、行政と政策を作る

 (1)の場合、住民参加はほとんどなく、行政が唯一の政策形成主体であった(広報広聴手法で住民の意見を聞くことはある)。(2)の場合、住民を顧客と捉えるため、政策マーケティングとして住民参加を指向することもある。(3)の場合、住民は①自分たち住民でできること、②行政といっしょにできること、③行政単独でしかできないこと、に政策提言を分けて考えることになる。美里町まちづくり会議の場合、上記分類で(2)と(3)の間に位置するといえよう。
 
 筆者が卒業論文で研究した自治体シンクタンク(政策研究の専門組織)における市民研究員制度では、研究活動を終えたらそれで終わり、その後の市民活動への橋渡しというのがうまくいっていない場合が多かった(上記分類で(2)の段階にある)。本来は、まちづくりの核となる人材育成も企図しているが、市民研究員の活動と市民活動との間には大きな障壁があると考えられる。
 
 まちづくり政策フォーラムの活動を記録した『協働で地域づくりを「変える」「つなぐ」「活かす」』を読むと、橋渡しを意識した取組みが多く見られることがわかる。また、研究活動の一環として実践活動を行っているというのも特徴がある。本稿で取り上げた美里町まちづくり会議も同様に、次年度実践活動を行う住民組織としての飛躍を目指している。

 このような取組みは「まちづくりの担い手」育成に効果的である。つまり、住民参加による政策形成という側面だけではなく、その後の住民自身の実践活動まで視野に入れた取組みである「協働型政策形成」を行うことが自治体に求められているのではないだろうか。