まちづくりぷらす

ブログをお引っ越ししました。
すでに更新は停止しています。

モチベーションを生むのは??

2006年01月31日 | 
野村総合研究所『2010年の日本―雇用社会から起業社会へ』(東洋経済新報社、2005年)を読みました。
いちおう院修了後は、シンクタンク・コンサル系の仕事に就くことを多少考えているので、
「社会に対してシンクタンクがどんなことを提言しているのか」を知るために読みました。
この本も先日紹介した本と同様、軽めの文体なので非常に読みやすいと思います。

基本的には、副題となっている「雇用社会から起業社会へ」という論点を中心に扱います。
ここでいう「起業社会」というのは、みんながみんな起業することを目指しているわけではなく、
たとえ組織内であっても、その内部にいる構成員のモチベーションを高め、
組織の活力を高めるという手法も含めて位置づけられています。
このモチベーションを高めるのに、金銭による報酬だけでなく、
専門的知識・技術を得られるか、職務裁量の広狭などをあげて考察していました。
やはり働く人の欲求がどんどん高次の段階に移行していることは確かなようです。

あとは、団塊の世代の大量退職以降の動向なども。
団塊世代による起業や団塊世代をターゲットにした新たな産業の出現などをあげてました。

わたしの専攻との関連でいくと、4章「社会資本の創造的破壊」がおもしろかったですね。
人口減少のなかでこれ以上の社会資本整備が必要なのか、そしてそもそも可能なのかという話です。
「減築」ということばが最近少しずつ聞かれるようになってきました。
これから社会資本関係の財政は、維持管理コスト・そして資本の更新コストとの戦いになります。
つまり、こういったコストを減らすために、社会資本を「あえて取り壊す」という概念です。
コンパクトシティ構想などもこの「減築」の概念を取り入れています。
また「コンバージョン」にも「減築」と似たような政策効果が期待されています。
これは、ニーズに合わなくなった資本を他の用途に変更するという意味ですね。
「商業ビルのニーズが減少してきたので、コンバージョンしてマンションにする」などと使われます。
この本では、金沢市の補助金の例が少し紹介されていました。

なかなか意欲的な提言を出していますし、労働政策などに興味があれば読む価値はありそうです。

輪島と七尾に行ってみた

2006年01月29日 | まち歩記(+旅行)
きのうは、輪島と七尾に行ってきました。
輪島に行った理由は、以下の2つ。
①輪島朝市に一度も行ったことがなかった
波の花を見たかった

ということで金沢を9時に出て、能登有料道路で輪島へ向かいました。
そして、駐車場にクルマを止めて輪島の朝市へ。
去年地理学教室の人が卒論で取り上げていたのでぜひ見てみたかったんですね。
その卒論をもう1度、読み直してみようと思います。
今回はちゃんと「新デジカメ」を持っていったので、パチパチした一端をお見せします。


↑輪島朝市の様子。朝市のおばちゃんたちがいい感じの雰囲気です。


↑輪島市河井町 駅前通りの様子。
むちゃくちゃキレイになってましたが、どこかで見たことがあるような景色。
町並み修景って全部こうなっちゃうのかなぁ。

で、ふらふらとしながら、輪島の千枚田を見つつ、曽々木海岸へ。
波は結構高くて、これは波の花出てるかなぁ~と思ったら、ありました。
ふわふわ~とは飛んでなかったけど、この洗剤みたいな感じ、まさに!

↑曽々木海岸の波の花の様子。日本海ナイスです。

そして七尾へ。
七尾に行った理由は…
①七尾のまちづくりを見てみたい。だけですね。


↑七尾市中心部の御祓川の様子。とてもきれいになってます。
水があるっていうのはいいですね。ただ、あんまり水がキレイじゃない。
この御祓川の浄化に取り組む動きもあります。頑張ってほしいですね。

で、この写真の右側に映っている黒い建物。
昔の銀行らしいですが、いまは「まいもん処いしり亭」っていう料理屋さんになっています。
「暮らしっく舘 葦」っていう工芸品の店もあります(こっちがメインか)。
両方ともとてもいい雰囲気でしたし、料理もとっても美味しかったです。

七尾へ行くことがあったら、訪問をオススメします。

あとは一本杉商店街っていうところを見てきたり、まち歩きを楽しみました。
なかなか古い商店があったりして、けっこういい感じでした。

ほんとは「しるべ蔵」に行く予定だったのですが、完全に忘れてました。
あ~もう一回七尾に行かなきゃいけないかな(笑)

コトバトン

2006年01月27日 | 日記
「踊って走って日記っき」改め「*゜。・゜*White Road*゜・。゜*」のやまさんからずいぶん前に「言葉バトン」が回ってきてましたが、卒論大忙しでお答えできませんでした。
いまさらながらお答えいたします。

Q1 好きな言葉は?
「政治とは絶望との闘いである」
確か民主党の原口一博衆議院議員が使っていた言葉ですね。何かとっても印象に残っています。「現状維持することで起こる『絶望』を取り除ける人間になれたらなー」なんて思ってる今日この頃。

Q2 あなたの口癖は?
「でらすげー」
「…なに…」
「めんどくさい」
自分の口癖とかってよくわかんないですね。

Q3 あなたにとって最大の褒め言葉は?
「マジメそうに見えるけど、中身は全然違った」
基本的に中身はふざけた印象を与えるみたいです。でも、そう言われることは嫌いじゃないな。

Q4 普段、できるだけ使わないようにしている言葉は?
「障害者」という言葉。
「福祉政策論」で「『障害者』ってレポートに書いたら単位あげない」って言われてから、特に気をつけて「障害を持つ人」という言い方に改めています。ただ「障がい者」という、平仮名にすることにはどうも納得がいかないので、コレはあまり使いません。
基本的に差別用語的なものはほんとに気をつけます。

Q5 最近、言われて一番腹の立った言葉は?
「安物買いの銭失い」(自分で自分に言った言葉)
miniSDが安かったので買ったら、アダプターついてねーじゃん!そしてきょう、アダプター付のを再度買うという情けなさ。

Q6 一度言ってみたいが、きっかけが無かったり。
「新首都は東京から東濃へ」
いつの間にか、首都機能移転の話は消えているので、この言葉を話すきっかけはないですが。

Q7 普段何気なく使ったりするけど、実は意味を理解していない言葉は?
カタカナ語はだいぶ分かるようになりましたが、分からないものをスルーすることも。たとえばって言ってもなかなかよく分かりませんが。

Q8 普段の生活において、思ったことの何%くらいを実際に言葉に出してる?
90~95%
ほとんど、思ったことはいっています。「嫌われるだろうな」と思っても言うべきときは言うようにしてます。

Q9 面と向かっては言えないけど、メールでなら書けることってどんなこと?
特になし。
でも何となく、知らない人には電話よりメール派。最近はだいぶ慣れたけど、知らない人へ電話をかけることが結構苦手です。

Q10 プロポーズとして、言いたいor言われたい言葉は?
言いたい:「結婚してください」
言われたい:「結婚しよっ」
よくわからん…。

Q11 今日で死ぬとしたら、最後に誰に何を言いたい?
かかわってくれたみんなに、「短くて太い人生でした。ありがとう。」って。

Q12 人生において「ありがとう」と言った数と言われた数は?
言ってるはずだけど、認識されていない可能性が。
まずまず言われているはずです。   

Q13 現時点で最後に発した言葉は?
「ありがとう」←ヤマダ電機のレジで 

Q14 このバトンを誰にわたす?
maikaさん、デブーンさん(時間ができたらお願いします)

結局ネタがないときは本を紹介するパターン

2006年01月26日 | 
友達とドライブに行ってきました…大野に行ってきたんですが。
けど結果的に特に収穫もなく(店が休みで)、出直しな感じです。
たまには、こういうことがあってもいいかな~気分転換には。

それで卒論が終わって、「遊びエンジン」に火を入れたのですが、
遊びすぎるのも、さすがにもったいないと思うので、
「勉強エンジン」を再始動させるために、軽めの本を読むことに。
上山信一『だから、改革は成功する』(ランダムハウス講談社、2005年)です。

内容的には、「うーん、さすが」とうなることが多かったです。
僕もとりあえず、改革をサポートできる人間になりたいので、
非常に示唆を受ける部分が多かったような気がします。
改革を行う人間になるために求められる条件とか。

上山氏は、木村先生とも話したことがありますが「筆が早い」。
行政改革・評価をフォローしてるときによく出てきます。
改革プロジェクトを40近くこなしたという「改革界の巨人(笑)」。
この本では、マッキンゼーにいたころやいまの活動から導き出された、
改革を行うための手法がコンパクトにまとめられています。
「現場改善運動が改革につながる」っていう話を
上山氏の本かなにかで読んだことがありますが、
やっぱり「現場が動いてこその改革」だということを感じました。

「我こそは改革派だ」という人は一読をオススメします。
(前もこんな締めくくりがあったような…)

卒論提出!パラダイス!

2006年01月23日 | 日記
卒論を10時30分に出してきました。よかったよかった。
けど、目次が少し間違っていたのに明朝3時に気づいて、製本しなおし…。
そんなこんなで、あんまり眠れずに大学へ向かいました。うーネムイ。

で、卒論やってた友達と大変だったこととか、卒論の内容のことを話しました。
みんなよく頑張っていたみたいです。粘って粘って!
提出期限はきょうでしたが、さらに納得できるまで練り上げる友達も。

僕の卒論は完璧とはいえませんが、まあ能力的にこんなもんです(笑)

これから、ブログの更新もちょこちょこできそうです。
あしたからは院に向けての勉強をしっかりしようかな。
読むべき本もいっぱいありますし、またブログで紹介できたら、と。
1か月は、政策評価を軸に研究します。ガンガン多読していきますよ。

とりあえず、きょうは疲れたのでこの辺で。

再度!卒論状況表示板(17日23:35現在)

2006年01月17日 | 日記
年末に使っていた卒論状況表示板を持ち出しました。
いちおう年末には完成させたのですが、
その後、指導教員の法学部の木村先生からコメントが。
それに沿って、1月11日早朝に直して出しました(第2稿)。
…と思ったら、次はお世話になっている
文学部地理学教室の神谷先生からコメントが。
ということで、それに沿って直しています(第3稿目)。
直すべきだと指摘された点は…
①3章、4章にかけて、ヒアリングの生の声や参与観察を盛り込む:完了
②考察と手法提案の関係が不透明:途中
③提案のフィージビリティ(実行可能性)を検討する:途中
④「おわりに」に目的がどの程度達成できたのかを書くこと:了解です

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完成:これ以上手は付けません
直し:指摘された部分を直し中
直し前:手を付けてません
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「市民参加による政策形成―金沢まちづくり市民研究機構を中心に―」
はじめに:完成
1.市民参加の手法:完成
 1-1.なぜ市民参加が必要なのか:完成
 1-2.市民参加手法の展開:完成
 1-3.条例上の市民参加の手法:完成

2.自治体政策形成の手法:完成
 2-1.なぜ自治体政策形成が必要なのか:完成
 2-2.自治体政策形成のための手法:完成
 2-3.自治体シンクタンクに求められる役割:完成

3.自治体シンクタンクと金沢まちづくり市民研究機構の事例研究:完成
 3-1.うつのみや市政研究センター:完成
 3-2.上越市創造行政研究所:完成
 3-3.仙台都市総合研究機構:完成
 3-4.金沢まちづくり市民研究機構:完成

4.考察と政策提案:直し中
 4-1.事例研究の考察:完成
 4-2.考察に基づく金沢まちづくり市民研究機構への手法提案:直し中
おわりに:直し前

はっきり言って、いつ出しても問題はないと思いますが…、
いちおう研究成果を返すことを目標に頑張っているので、
中途半端なところで妥協するわけにはいきません。

卒論を書いてるみなさん、お互い頑張りましょう。

厳しい地方競馬とその対策

2006年01月10日 | 日記
「松田宣子さん予想師・笠松競馬立て直しガンバレ記念」として競馬関連のネタでも(笑)
地方競馬の厳しい現状とその対策(PFI手法を導入したESCO事業)についてレポートを書いた(3年後期)ことがあるので、ここに載せておきます。お題は「自分の居住地か出身地のNPOの活動またはPFI事業のいずれかについて1つのケースを挙げてまとめた上で、それについて自らの見解を述べよ」でした。

1.地方競馬の現状とPFI導入の誘因
 昭和23年7月に制定された競馬法に基づいて開催される地方競馬は、地方自治体もしくは一部事務組合によって主催されている(平成16年4月現在、道県、市2、一部事務組合13の合計18) 。石川県にも、地方競馬場である金沢競馬場が存在する。地方競馬主催者の主流は、先に見たとおり、一部事務組合(競馬組合)であるが、金沢競馬場の主催者は、石川県と金沢市である(昭和31年から昭和45年までは災害復興資金獲得のための競馬組合も主催していた )。
 その地方競馬は現在、厳しい経営状況にある。金沢競馬でも全国と同様の状況である。より高配当の勝馬投票法の導入や、開催日の変更を行って、売り上げを増加させようとしたが、それが経営を立て直すほどの効果をもたらしているわけではない。そのため、利益を確保しようとすると、経費削減を検討する必要がある。このような状況の中で生まれてきたのが、金沢競馬場省エネルギー対策事業(以下金沢競馬省エネ事業)である。

2.金沢競馬省エネ事業の概観
 金沢競馬省エネ事業は、石川県内初のPFI(Private Finance Initiative)事業である。PFI事業とは、「公共サービス(公共施設等の建設、維持管理、運営等)に民間の資金、経営能力および技術的能力を導入し、国や地方公共団体が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供する」 事業である。この事業は、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)」に基づき実施される。
 この事業の発注者は、石川県競馬事業局競馬総務課である。競馬事業局は、競馬総務課と競馬業務課によって構成される。競馬総務課の所掌範囲において、「金沢競馬場施設の管理等に関すること」 が挙げられている。そのため、発注者は、競馬総務課となっている。
 事業分野としては、ESCO(Energy Service Company)事業に分類することができる。ESCO事業とは、「省エネルギーを民間の企業活動として行い、顧客にエネルギーサービスを包括的に提供する事業」 である。現在、多くの分野でESCO事業が進められている。その発展型として、PFIによるESCO事業も行われている。この金沢競馬省エネ事業は、全国的にもPFIによるESCO事業のリーディングケース(国内初)として位置づけられる。
 事業の目的は、「金沢競馬場の各施設の性能を低下させることなく電力消費量を削減する」 ことである。つまり、その目的を達成するためには、どのような方式をとっても構わないということである。
 事業方式は、BTO(Build Transfer Operate)である。これを金沢競馬省エネ事業に当てはめると、事業者が省エネルギー機器を設計・施工(Build)し、石川県に省エネルギー機器を引き渡す(所有権移転 Transfer)。その代わりに事業期間内(最長9年間)において、事業者が省エネルギー機器の維持管理業務を実施(Operate)する権利を得る方式である。

3.事業者選定の過程と分析
 金沢競馬省エネ事業者選定の過程においては、基本的なPFI事業者選定の形を踏襲している。表1では、その時間的経過を示した。

表1.金沢競馬省エネ事業者選定の過程
H13.10.9 実施方針の公表
H13.10.9~16 実施方針に関する意見の受付(※1)
H13.10.19 特定事業の選定及び公表(※2)
H13.10.19 技術提案の募集公告
H13.11.1 説明会開催、資料提供及び現場ウォークスルー調査
H13.11.2 募集公告に関する質問の受付
H13.11.7 募集公告に関する質問に対する回答
H13.11.9 参加表明書の受付
H13.11.13 参加資格確認結果の通知
H13.11.25 技術提案書の提出
H13.12.25 最優秀提案者の決定(※3)
H14.1.15 契約締結(※4)

 表1から言えることは、事業者選定過程の期間が非常に短いということである。それは、※1の実施方針に関する意見の受付の際にも、事業者側から指摘された点である。けれども、金沢競馬場の経営状況から判断すると、少しでも早く省エネ機器導入による恩恵を受ける必要があったと考えられる。
 また、省エネ工事を平成13年度末で終了させるためには、当初3ヶ月間の工事期間を見込んでいた。そのため、実施方針の公表段階では、※3を12月上旬、※4を12月下旬と計画していた。しかし、それがずれ込み、省エネ工事は、2ヶ月間の工期で行わざるを得なかった。そのため、工期に関しては、時間的余裕がなかったのではないかと推察される。
 ※2に関しては、三菱総研の宮尾氏も指摘されたとおり、特定事業として実施した場合の財政負担額を正確に算出することは難しい。この財政負担額の算出をPFIアドバイザーが行う。その際に、VFM(Value For Money「最小のコストで行政サービスへの要求を満たす」という考え方 )を出すことが可能かどうかをヒアリングによって確認する。
 しかし、特定事業選定段階では、事業者も多くの情報を与えられていないため、どのくらい削減可能か事業者が算出することは難しい。また、たとえ事業者が算出することができたとしても、正確な算定額を出す見込みは薄い。というのも、正確な算定額を出すことは、他の事業者に入札価格を知らせることとなる。それは当該事業者にとって、著しく不利となる。よって事業者は、必然的に高めの価格を算定額として回答する。
 だが、ここでの算定額が結果的に、PFIを行うか否かの最終判断となるため、非常に大きな影響力を持つ。財政負担額の25%縮減が可能との結果を受けて、最終的な判断が下されたことになる。しかし、この算定方式の詳細な説明はない(前段の理由によるものであろう)。正確な算定方式を確立するためには、PFI事業の事例を多くすることが最も重要であると考えられる。つまり、PFI事業を多く行うことにより、同様の事例への当てはめを通じて、算定方式はかなり正確なものとなるはずである。
 ※3に関しては、インターネット上での情報公開が徹底していない。ホームページ上では、最優秀提案者とその提案の概要について示してある 。当然、入札に参加した企業は、なぜ提案が受け入れられなかったかの説明は県側から受けていると思われる。しかし、入札に参加していない企業が、今後どのような姿勢でPFI事業にかかわっていけばよいのかは、このホームページを見ても全く分からない。県内企業のPFI事業の受注を増やすためにどうしたらよいかを考える際には、多くの事例情報を提供することが肝要である。

4.まとめ
 省エネルギー機器を導入した金沢競馬場の電力消費量は、平成14年度に年間削減額1055万円(削減率15.5%)を記録し、予定削減額の945万円(同15%)を達成した。平成15年度には、年間削減額1241万円(同18.3%)を記録し、順調に推移している 。そのため、この金沢競馬省エネ事業は、「金沢競馬場の各施設の性能を低下させることなく電力消費量を削減する」という事業目的を現段階では達成している。しかし、そのような経営努力もむなしく、今年度、金沢競馬は買得額が過去最低となり、赤字も2億円台と見込む。谷本知事も今年度赤字なら廃止を視野に入れる意向を示している。そのため、廃止が現実味を帯びてきた 。
 石川県も新行財政改革大綱の投資的経費抑制欄でPFIの導入促進をうたっている 。これから、財政状況が厳しくなるにつれて、投資的経費の抑制を図らなければならない。しかしながら、学校や病院といった必要不可欠の社会資本に関しては、当然改築しなくてはならない時期がやってくる。すべての公共事業をPFIで行うことは難しいが、PFIの導入により従来型公共事業の見直しをせざるを得ないとの指摘が宮尾氏からあった。日本は、公共事業において高コスト体質が染み付いている。PFIがそれを変える一因となるのではないか。そして、現在は経済的要因からPFIの導入が進んでいるが、それが行政改革に結びつく形がいずれ到来すると考えられる。

3年の時に書いたものなので、少し粗い議論をしていますね(笑)
ただ、さまざまな取り組みをしても追いつかない地方競馬の現状が理解できると思います。これを書いていたので、松田さんの試みや頑張りに期待しているというわけです。あと、文中の「宮尾氏」とは元・三菱総研研究員で、昨年10月の加賀市長選に出馬された宮尾三郎氏です。

詳しく知りたい人は「金沢競馬場省エネルギー対策事業」も読んでみてください。

友達たちの活躍…夢の実現

2006年01月09日 | 日記
岐阜新聞1月9日付朝刊「女性競馬予想師、屋号は『なでしこ』/松田さん笠松デビュー」
中日スポーツ12月15日版「全国唯一、女性予想師開業 岐阜の松田さん 笠松の星」
地元に帰ってちょこちょこと友達に連絡したら、
来年からいろんなとこで活躍することが決まっているみたいです。
(もうすでに活躍している人もいっぱいですが…)

高校時代の親友は、高校時代よくパソコンでゲームを作っていて、
「ゲームプログラマになりたい」と言っていましたが、
どうやらその夢をつかんだみたいです。
彼は高校時代「セガ!セガ!!」とよく言っていましたが、
どうやら京都のゲーム会社に勤めることになったそうです。
あの花札とかトランプも作っている古風な名前の会社ですね。

高校卒業後して警察官になった中学時代の友達からはきょうメールが。
「松田宣子さんって中学校にいなかったっけ?」いたいた。
「新聞に女性競馬予想師って載っとるんやけど」えっ!?
確認してみたところ、顔に見覚えが。やっぱり中学時代の同級生でした。

高校時代の親友の夢の実現を心から祝福します。
そして、笠松競馬を立て直すとの意気込みの彼女。
日夜、治安を守り続ける警察官の友達。
彼らは代表としてあげましたが、もちろん他にもいっぱいです。
卒業後、岐阜に帰ってくる人も多いみたいで、また地元も活気づきそうです。

夢の実現のために、さらにその場を与えられてからが勝負だと思います。
自分はその場にたどり着くまでに、途方もない時間がかかるのですが…。
(親友の吉報を聞き、4夜連続くらいで風呂のなかで考えていました)

さぁて、俺も頑張ろう。

中心市街地活性化のお話:2

2006年01月09日 | まちづくり
えちごさんから長文コメントをいただきましたので、そのレスを記事に格上げします。
みなさんはコメント欄と照らし合わせながら、読んでみてくださいね。

>郊外化という流れも、市民が選んだ結果であり、尊重されなければならないものであるし。

市民が選んだ結果ということは間違いないことだと思いますが、長期的な視野に立ったものかどうかは疑問です。
便利なものを享受したいとの思いは、都市部の住民だけでなく、農山村部の住民にもあります。それが自動車という「ドアトゥードア」の移動手段を手に入れることで、格段に農山村部の利便性は向上しました。しかし、このような移動手段が多くの地域に波及したとき、「駐車場がないからまちなかには行かない」ということばに代表される人々の郊外指向が発生します。
もちろん、都心部が過密だったときは、郊外化というのは一定の理由を持ちうるわけですが、「これからの人口減少社会で同じことを続けていくのか」というのが本質的な課題となります。

>それはうまく機能分離できないかということ。

機能分離の道は、少しむつかしいような気がします。ご承知の通り、多くの自治体が財政難です。郊外化が進むことで、新たな社会資本整備が迫られることは間違いないでしょう。そのとき自治体に、「都心部と郊外部の二重投資」を行う余裕はないと考えます。
たとえば新たに郊外化が進むと、その付近に図書館などを作ってほしいという運動が起こりがちです(これは要求しているのを見たことがあります)。
基本的に都市の機能分離は、政令指定都市レベルの人口を持っていないと苦しいと思います。機能分離した都市は多くが衰退の道をたどっています(岐阜市などはその一例…率先して公共施設が郊外に出て行くのは論外です)。
郊外や農村部に住んでいる人のために、交通インフラの整備によって都心部へのアクセスを向上させる必要があるでしょうね。パークアンドライドなどさまざまな政策をとる必要があると思います。
ちょっとレスが適当になってしまっている感がありますね。
ということで、この辺の話なら以下の2つがおすすめです(笑)

市川嘉一『交通まちづくりの時代』ぎょうせい、2002年
小泉秀樹・西浦定継編著『スマートグロース』学芸出版社、2003年

わかりやすいHPは↓国交省の東北地方整備局のものみたいです。
http://www.thr.mlit.go.jp/compact-city/

あけましておめでとうございます

2006年01月05日 | 日記
あけましておめでとうございます。
あけて5日目にして、快晴の岐阜から雪降る金沢へ戻ってきました。

今年もみなさん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
目標はわたしの場合、いつも年度始めに決めるものですが、年始めにも。
わたしは今年、気分新たに「政策形成能力を持つ」ことを目標に、
大学院やさまざまな取り組みに邁進しようと考えています。
スタートダッシュを決めないと修士の2年はあっという間だそうですから。

みなさんと楽しく交流しながら共に育っていきたい、そんな感じです。
ブログがそんな機能を果たしてくれればいいかなって思っています。

岐阜はあらためて見ると、疲弊しているように感じました。
関市も含めてですが、どうやったら…ってずっと考えています。
でもそう簡単に答えは出ません。自分がどうなればこの状況を変えられるのか。
自分の出身地(岐阜)、大学生活をしている金沢、次の土地…。
いろんな土地のバックグラウンドを持って、試行しようと思っています。