今日は夏みたいに暑くなった。
急に下着もキャミソールでよくなった。
もうタイツも要らない。
チューリップも一気に散り急ごうとする。
事務所もこないだまでヒーターついてたのに、
今日はクーラー。
とにかく暑かった。
へんな気候。
締め切りも終わり少し楽になった。
今日は早く帰れた。
帰ったら、夫が娘と洗濯モノを取り込んで
たたんでいた。楽しそうだった。
そのあと、一気に掃除までしてくれた。
夫は掃除もわたしと違って上手。すかんときれいになる。
食後、少しして転寝しかけたとき、
急に涙がこぼれた。
あと少しで夫は出てゆく。
もうほとんど会えないかもしれない。
わたしが留守のときに代わりに帰ってくるつもりだろうし。
そんなに嫌らわれたのかな。
そうでなかったころのことを思い出して
しまう。
そんなこと思い出したってしかたないのに。
もう前しかないんよ。
いまこうしていても何時間かあとにはいつものように
仕事している。
さて戻って違うことしてみよう、って
いうわけにはいかない。
今日お金の計算してたけど、ここ当分ベアの通信を
受ける余裕はなさそう。ハワイ、行きたくなくなってきた。
ハワイよりベアがほしいし、作りたいし、勉強もしたい。
でも行かないとすると、会社での居心地が悪くなるらしい。
ハワイより、家族で何か楽しいことのほうがいい。
ハワイも家族で行くならな。
それとかベア好きもの同士とか。
そんなこと言っても始まらない。
行き帰りの交通費があるだけでもいいじゃん。
もういいや、ほんとにお金ないんだもん。
ハワイ何しにきたん、って言われてもしかたないやん。
もういいや、どうでも。
また出てしまった、「どうでもいい」
どうでもよくないから落ち込んでるくせに。
ハワイのことも、夫や夫の実家は知ってるけど、
自分の実家などには何も話してない。
なんか大騒ぎになりそうでいや。
うらやましがられるのもいや。
お金ないのに、なんでそんなとこ行くんや、って
言われるのもいや。
大阪行ってくるわ、じゃ、ぐらいな感覚でいてほしい。
ただ万一のことは大阪行くよりはあるかもしれない。
飛行機がトラブル起こすとか、向こうで
テロに会うとかさ。
不思議と私は何も恐くない。
もうどうでもいい、からかも。
子供たちのことが気がかりなだけ。
あとはもう。生きてるからベアを作るわたしがいて、
それでなんとか生きてられるだけで、死んじゃえば
もうどうでもいいや。当たり前だけど。
もう大好きな夫にもどのみち会えない人生しか待っていない。
もうそんなに好きな人にも会えないだろう。
だからいつ死んでも悔いはないや。
わたしに万一のときはお葬式も要りません。
焼いた骨の一部をわたしの作ったべアの背中をさいて
そこに入れて、家族の誰かに持っていてほしい。
その持っててくれてた家族が亡くなるとき、
いっしょにベアごと燃やしてください。
それがわたしの遺言。
ま、こんなこと言ってるやつは死なないけど、
そう簡単には。
だって不慮の事故であえなく亡くなる人はみんな
いい人なんだもの。まわりに惜しまれるような。
すごい貢献してた人とか。
希望にあふれてがんばってた人とか。
わたしはいい人なんかじゃないし、ダメっ子なので、
そう簡単には死ねないと思う。
生きてる限り煩悩がつきまとう。
いい人にはもういいだろうって神様がその苦しみから
開放してくれる。
わたしはおまえにはまだまだ足らん！って言われそうだから。
きっと大丈夫。
悪人はびこる、ってやつ。
は～。
ばかなこと言ってないで、寝よう。
