旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

秋田内陸縦貫鉄道 鉄印の旅 2 角館駅から西明寺駅へ

2020-09-14 15:59:03 | 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の旅
秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線
 秋田内陸線とは、秋田県北秋田市の鷹巣駅を起点に、仙北市の角館駅を終点とする全長に94.2kmの秋田内陸縦貫鉄道が運営する路線です。
 国鉄の分割民営化の前年、1986年(昭和61年)11月1日。国鉄の特定地方交通線、所謂「赤字ローカル線」だった、阿仁合線(鷹巣駅・比立内駅間46.0km)と角館線(松葉駅・角館駅間19.2km)を引き継いぎ、それぞれ秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸北線・南線としていましたが、1989年(平成元年)4月1日には、比立内駅・松葉駅間29.0kmが延伸開通し、秋田内陸線となりました。


 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線には、2012年(平成24年)に公募で決定した『あきた♥美人ライン』という路線の愛称がありました。
 2017年(平成29年)11月1日からは、自ら『スマイルレール秋田内陸線』に愛称を変更しています。
 「美人」には価値観の違いがあり評価は難しいけど、「スマイル(笑顔)」は自他共に評価が容易に出来ますね。こうした自己評価や外部評価が可能な愛称を付けた秋田内陸縦貫鉄道の意気込みは素晴らしいと思います。
 秋田内陸縦貫鉄道の公式ホームページにも『訪れた方に秋田の魅力を知っていただき、さらに多くの方に訪れていただくことで、私たちも地域も笑顔になりたい。』とあります。
 しかし、ビックリするほど笑顔のない「元祖、『笑わない男』」の社員さんが存在することも事実。赤字解消のため、笑ってばかりいられないかな?
 それでも、乗車券を買わなければなりません。
 途中、阿仁合駅だけで途中下車をするので、お得な切符を購入!


 ここで2度目のびっくり!
 乗車券を買ってから、非接触型温度計で検温です。
 熱があったら、払い戻し?隔離しての乗車?
 とりあえず。OKのようで、無事乗車。


上り 普通 鷹巣行 108D


角館 カクノダテ           09:50発
 出発進行!


 暫くは、田沢湖線と並走します。


 そして、田沢湖線と分かれ左にカーブ。


 5回目にして初めて、左手に秋田駒ヶ岳が頂上まで見えています。
 「秋田内陸線八景」『第8景 秋田駒ヶ岳眺望』。
 「秋田内陸線八景」を選定するにあたっては、「走り抜ける内陸線と美しい景色とが一体となっている場所」を選んだそうなので、本来は下車して楽しむ所だとは思いますが、車窓から雰囲気を想像していきたいと思います。


 今回は『鉄印収集』が主な目的ですが、もう一つの楽しみは、今がギリギリ見頃と言われている『2020秋田内陸線田んぼアート』です。
 お天気に恵まれ、期待できそうです。


 角館駅を出て5分ほどで、最初の田んぼアート『チコちゃんとキョエちゃん』が左に見えてきます。




 現在、徐行運転などの対応をして頂いています。


羽後太田 ウゴオオタ    09:56着 09:56発
 『秋田駒ヶ岳眺望の駅』という愛称が付いています。
 秋田駒ヶ岳は1,637mの、秋田県一標高が高い山です。なお、一番標高が高いところは鳥海山だそうですが、山頂は山形県なので、秋田県は途中の山腹が県内の最高地点になります。
 そして、駅の住所が長い!2005年(平成17年)9月20日、仙北郡角館町・田沢湖町・西木村が合併し仙北市が発足した関係なのでしょう、「秋田県仙北市田沢湖角館東前郷字折橋」。
 羽後太田駅からはこのように見えます。


 田んぼの中を進みます。


 沿線に、栗の木が目立つようになってきます。


西明寺 サイミョウジ     10:00着 10:01発
 単式ホーム1面1線の無人駅で駅舎は有りませんが、ホームに待合所が設置されています。
 駅周辺にも栗の木が見えます。ここは『西明寺栗』の産地です。 今から300年以上前、京都の丹波地方、岐阜の養老地方より現在の秋田県仙北市西木町小山田地区(旧西明寺村)に種を持ち込み栽培したところ、大きな実をつける個体がうまれ、その種を改良した栗が「西明寺栗」と言われています。早生種が10月初旬頃、晩生種が10月中旬頃から最盛期に入るそうです。 
 なお「西明寺」の地名は、駅から車で5分ほどにある「大国主神社」を建立した、西明寺時頼(鎌倉幕府第5代執権北条時頼の隠退後の別名)に由来するそうです


 つづく


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