旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション265-第2版 「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」(新青森駅)

2024-03-11 13:42:09 | 駅弁コレクション
【津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ】(新青森駅)
                         2022.09.26   投稿
                         2024.03.11第2版投稿

2018年(平成30年)11月30日 盛岡駅で購入 価格1,350円
                         [製造元]つがる惣菜

 駅弁名だけのシンプルな掛紙(シール)が、蓋付一体型紙製弁当箱に貼られています。 


 「めんこい」(小さいものや、幼いものを可愛い褒めるときに使う、北海道から北東北にかけての方言)の名の通り、主に青森県津軽地方に伝わる一口大の御飯と料理24品のお弁当です。


 手前の1列目左から。
<若生おにぎり>薄く柔らかい1年昆布の若生(わかおい)昆布で包んだシンプルなおにぎりです。昆布の繊維に沿ってかみ切るように食べるのがこつです。形も津軽半島沿岸では半月の形、五所川原など内陸では包み込む形と 地域によって違いがあるとか。作家、太宰治が夜食として好んだそうです。
<牛源たれ焼>今では東京でも手に入るようになった「スタミナ源たれ」。これで牛バラ肉を味付けしたものです。
<きゅうり漬>最近好まれる辛子漬けです。
<菊 おひたし>青森県は食用菊の出荷量全国第3位。「阿房宮」は八戸市特産の品種です。
<鶏肉塩焼>青森県横浜町に本社のあるニッポンハムグループの日本ホワイトファーム(株)で生産を行っている国産鶏「桜姫」を「スタミナ源塩焼きのたれ」で味付けした物です。
<イカメンチ>青森県津軽途方の郷土料理。イカのげそ(足)をメンチと言っても余り細かくなりすぎないようにぶつ切りにしたものと、玉ネギと人参のみじん切りを混ぜ合わせ、油で揚げた物です。
2列目左から。
<しじみ御飯>十三湖は2011年(平成23年)にしじみ水揚げ日本一になった吃水湖。そこの大和しじみを使った炊き込み御飯です。
<豚みそ漬>青森県の豚の飼養頭数は2018年(平成30年)現在で全国第9位。しかし、1戸当たり飼育頭数は全国第1位と基幹産業の一つになっています。特に、にんにくの粉末を飼料に使った「ガーリック豚」は、脂身までおいしいと人気です。その味噌漬けです。
<赤カブ漬>優しい自然の色に染まった赤カブの漬物です。
<たまご焼>「殻が堅く、黄身が盛り上がっている」「一度食べたら、また食べたくなる」と評判の、水・エサ・鮮度保持にこだわった「きみちゃんのもっこりたまご」。青森県東津軽郡蓬田村にある坂本養鶏株式会社の高級卵を使っています。
<ホタテ唐揚げ>青森県と言えば「ホタテ」。甘辛いタレがよく合います
<酢ホタテ>ホタテを酢で味付けしたものです。
 3列目左から。
<イナリ寿司>津軽地方のいなり寿司は、酢飯の中に刻んだ紅生姜を混ぜたもので、ピンク色しているのが大きな特徴です。これは赤飯と同じく赤くすることは、晴れの日によく食べられたことからと言います。多少多めの砂糖を入れて味付けするのも、砂糖が贅沢品だった時代に砂糖をふんだんに使うことによっておもてなしの一品としての名残と言えます。
<牛バラ焼>十和田市のB級グルメ、B-1グランプリに輝いた「十和田バラ焼き」です。
<紅鮭寿司>所謂、飯寿司です。紅鮭を、麹と餅米で発酵させ魚本来の味を活かした保存食で、野菜を入れるのが特徴です。紅鮭は貴重で正月などにお客様をおもてなしする料理でした。
<煮物4点>竹の子・人参・椎茸・大根を天然だしで煮た物です。
<なすしそ巻>赤しそで、茄子とお味噌を巻き込んで焼いた津軽途方の夏の日常食です。赤しそで巻くか、青しそで巻くかによって味が変わるため、それぞれの家庭によって使うしそが分かれます。
<黒石焼そば>黒石市のB級グルメ。太平麺と甘辛いソースが特徴です。この焼きそばを器に入れ、和風だしのつゆをかけて、最後にたっぷりの揚げ玉とネギを盛りつけると「つゆやきそば」になります。
4列目左から。
<ほたて飯>青森県産ホタテの炊き込み御飯です。
<くわ焼>その昔、農作業の合間に野鳥をとり、鍬(くわ)の上で焼いたのが始まりという「鍬焼き」。タレに漬けた鶏肉を焼いたものにゴボウが添えられ胡麻がかけられています。
<すしこ>津軽地方でも日本海沿岸部の郷土料理です。「ごはんの漬物」と言う別名もあるとおり、蒸したもち米に、浅漬けした赤紫蘇、キャベツ等の野菜を入れ乳酸発酵させたものです。サラダ感覚の物など各家庭によって様々です。こちらは少しとろみのある物です。
<味噌おでん>戦後、青森駅周辺の闇市で、青函連絡船の乗客の体が温まるようにとおでんにつけて食べる味噌だれへおろした生姜を入れたところ、評判になり広まった「青森生姜味噌おでん」です。
<煮ホタテ>青森県産ホタテの煮物です。
<カボチャ餅>津軽地方伝統のスイーツ。煮たカボチャをつぶし、もち米粉と砂糖・塩を加え混ぜ合わせたものを油で揚げた物です。




 『ヒルナンデス』で、東京駅「駅弁屋 祭」で本当に売れる駅弁として紹介されたお弁当です。
 19時頃に入荷し、数も限られているのでたった1時間で完売してしまうことから「幻の駅弁」とも呼ばれています。
 一つ一つは小さいですが、食べていて楽しくなるお弁当です。
青森県内では弘前駅と新青森駅で販売していますが、今までお目に掛かることはありませんでした。
 今回、『山田線の旅』の途中で盛岡駅で購入しました。購入した盛岡駅には、結構在庫もありました。1ヶ月半後に再び盛岡駅に行ったときにも在庫がありましたから、手に入れるんだったら盛岡駅ですね。
 なお、確実に購入したい場合は、「つがる惣菜」へ前日昼までに予約し、弘前駅で受け取る方法があります。

2023年(令和5年)12月13日 新青森駅で購入 価格1,350円
                         [製造元]つがる惣菜
 前回購入時と大きな変更はありません。

 駅弁名だけのシンプルな掛紙(シール)が、蓋付一体型紙製弁当箱(28.0㎝×18.2㎝×4.0㎝)に貼られています。


 蓋の裏のポケットにお箸とお手拭き、お品書きが入っています。


 前回購入した時のお品書きと一部表記が変更になっていますが、食材の変更はありません。


 大きな変更点は「赤カブ漬け」がバラの花形盛りがいちょう切りに変わっています。
 24種類の御飯とおかずは、45度上からの目線を意識した盛り付けだそうです。
 販売店には袋詰めは4個までで、それ以上重ねて販売しないようにと指示されているそうです。




 製造元は、地元スーパー「主婦の店」の惣菜工場として1990年(平成2年)に設立されましたが、1999年(平成11年)に「主婦の店」整理と同時に個人会社として創業いたしました。
 その後、新青森駅・弘前駅・盛岡駅での駅弁販売に進出しました。
『駅弁味の陣2019』でこの『津軽めんこい懐石弁当ひとくちだらけ』が「盛付賞」・「Ekiben Icniban賞」を受賞。
 現在も1,350円で販売されていて、公式ホームページで次のように紹介されています。
 津軽地方の郷土料理、名産を中心に青森県の味をひとくちづつ24種類集めた、欲張りでワガママなお弁当です。ご飯は4種類入っていて小さいおにぎり一個分くらいはあるので食事としても、お酒のお供にも最適です。使用食材も可能な限り県産品を使用しています。
 ※季節によって内容が変更になる場合がございます。


『駅弁味の陣2020』で『青森小川原湖牛 焼しゃぶ弁当』が「掛け紙賞」を受賞。
 五所川原「立佞武多」のポストカードが掛け紙となっています。原画は立佞武多制作者の福士裕朗さんが、2018年の大型立佞武多「稽古照今・神武天皇、金の鵄を得る」を基に、掛け紙用に改めて描き下ろしたデザインです。
 現在は販売されていないようです。


 『駅弁味の陣2021』で『ふつうの津軽の幕の内弁当』が「そそられ将軍」を受賞。
 現在も1,100円で販売されていて、公式ホームページで次のように紹介されています。
その名の通り津軽の一般的な家庭料理を並べてみました。ホタテの唐揚げ、茄子の味噌焼き、いがめんち、すしこ、など津軽を楽しめる駅弁です。あえてご飯は少なめです。お酒のお供に是非どうぞ。
 ※季節によって内容が変更になる場合がございます。


 『駅弁味の陣2022』で、リニューアルしたこの『津軽の弁当お魚だらけ』が青森県初の「駅弁大将軍」を受賞。


 現在も1,250円で販売されていて、公式ホームページで次のように紹介されています。
 新作はJR東日本の駅弁コンテスト「駅弁味の陣2022」に合わせて開発したもので、本県でよく食べられている魚を使ったおかずが満載。「青森県産ヒラメの昆布蒸し阿房宮あんかけ」は「県の魚」にも指定されているヒラメと伝統菊の阿房宮を使い、上品な味わいに仕上げました。




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