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”脱庁喫煙”族

2005年02月15日 | 長  野  県  政
昼休みに県庁の裏に行くと職員がタバコを吸いに外に出てくる光景を目にすることができる。あっちこっちにざっと、百人近くはいるだろうか。県庁は去年12月から敷地内全面禁煙ということになっている。敷地を一歩出たここならセーフというわけで職員が脱北、ならぬ”脱庁喫煙”にくるわけだ。

県庁裏北側の道路が喫煙族の束の間の憩いの地だ。西庁舎の西側にもいる。いまは真冬で寒い。それでも多くの職員が出てくる。なかには防寒用の上着を羽織ってくる職員もいる。5人~10人の人溜まりができて談笑しながら、あるいは一人ぽつねんと空に向かって煙を吐く人がいる。その光景は奇妙だ。まるで高校生が隠れて校舎の裏側でタバコをすうときのようでもある。念のため言っておけば、職員は吸殻を入れる携帯灰皿持参だ。

一時にいる喫煙族は百人前後だが、実数はもっと多い。2、3分でタバコをすって帰ってしまう人が大半だ。入れ替わりがある。それらの人を合計すると数百人に上るだろう。

禁煙は健康のためーというのが大義名分だが、しかし、そうはいってもすいたいものはすいたい。わかっちゃいるがやめられないーということは人間ならあるわけで、それを規則で縛ってみてもはじまらない。そこまでいうなら長野県全部をお得意の脱タバコ宣言でもして、県内全面禁煙にしたらどうかとも思う。そこまでやったら立派だが、できっこない。

ダメだというが、その代わりの対策というものがない。ダムでも何でもそう。よく言って、理念先行、現実的方策なきまま突っ走る。

”脱庁喫煙”はある意味田中県政の象徴でもある。表向き、うわべさえ恰好が付いていれば後のことは考えないーというのが田中康夫流だ。県庁のそこかしこに健康増進法の施行に伴い実施しましたーと貼り紙がしてあり、たまに訪れる観光来庁者は、あらまぁー、さすが田中知事すばらしいーと感心するかもしれないが、裏に回ればーということだ。

昨年、週刊誌がこの光景を遠くから望遠レンズで撮って批判的に載せた。この光景は田中知事提唱の禁煙の精神からいえば外れたものだろう。田中知事の一見高邁な精神は、県庁の裏でせせら笑われている。

蛇足。
私はタバコはたまにすうだけだ。こころみに職員に交じって一服してみた。たまたまメンソールのタバコを買った。すってみて分かったが失敗だ。のどから胸の奥までどころか、身体の中まですーっとする。服を一枚はがされたようだ。室内ですっている分には分からなかったが、外ですうメンソールはマジで身体が冷える。近頃は流行で、半分近くがメンソール銘柄のタバコ自販機があるが、県庁近くでは売れないのではないか。

県庁見取り図・一番下にスクロール。
「憩いの広場」と「P県庁北側」の間の道路と「西庁舎」と書いてあるピンクの建物の左側が喫煙族のメッカ。
12:15
県庁見取り図

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