都合悪い知事発言、勝手にカット
下にあるのは県ホームページの知事会見録だが、映像で見ると以下のようなやり取りが抜けているのが分かる。
6月1日(木)の会見の模様 映像
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/movie/library.htm
37:55 頃から。
田中知事
ほかのご質問。ハイ、ああーーーお嬢さんか、お嬢さんかなんっつちゃいけないー、なに?ハイ(チラと壁の時計に目をやる)
ここに出てくる鈴木恵美子さんという方は、県立高校の再編問題についてこれまでもたびたび知事会見に出て、鋭い質問を田中知事に浴びせタジタジとさせている。
この日だけでなく、4月28日(金)にも知事会見で発言していて下のようなやり取りがあった。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060428.htm#4
田中知事
そうか、誰かと思ったらお嬢さん当てちゃった。しょうがない、いく?手短にね、ヨロピク。
鈴木さんはこれ以前にも知事会見に出席している。ほかにも県教委が県内各地で開いた、県立高校の再編問題に関する集会にマメに出て発言もしている方なのだ。
そのため、田中知事だけでなく、県側にはすっかり顔を覚えられている。
会見での質問の様子を見てもらえば分かるのだが、大変によく勉強していて、しかも喋りがしっかりしている。まるでアナウンサーみたいだと県庁でも評判になっている。
こういう人に、問題の多い県立高校の再編問題の矛盾を突かれてはたまらないーと田中知事は露骨にイヤな顔をしているのだ。田中知事が本当の市民派なら、こういう人の意見にこそ耳を傾けなければならないのだが、耳の痛い質問にはこのような態度をとっている。これのどこが市民派なのだろう。市民派を偽装するものではないだろうか。
抜けている部分について文書制作担当者に聞いたら「重要でないのでカットした」という説明だった。そうかぁ?そんなことないだろ、重要だーとしばらく押し問答をした。横暴なる県庁職員が知事サイドに立って、あった発言を恣意的に削除してしまうなど言語道断!と文字にすると大仰だが、親しい職員なのでけんかにもならず笑いながらまくし立てた。
田中知事の指示によるものかどうか尋ねたが、それはなさそう。単純なミスなのだが単純であるが故に問題の根が深いともいえる。
文書化される際カットされた部分は田中知事の本質を垣間見せる重要な一言だ。細部にこそ真実は宿るーと田中知事は以前は盛んに言っていたがこの頃は言わない。
以心伝心で上司の心を悪い方向に推し量る職員のひとつの典型だ。知事が県民の方を向いていないので、職員も県民の方は向かない。
担当職員には「カットしないで正しく書いておいたほうがいい」と言っておいたがはたしてどうなるかー。
平成18年(2006年)6月1日(木)13:05~14:00 県庁:表現センター
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060601.htm#7
(抜粋)
の逆に言えば朝日新聞の 、平野稔さんと、平安堂会長の、元八十二銀行頭取の方との、それぞれ個別の対比インタビューを見ればですね、どちらの方が私たちのあるべき社会を語ってらっしゃるのかっていうことは、私は少なくとも私が一読した限りでは明々白々だなという気はしました。 | ||||||
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鈴木恵美子 氏 ********************************************************************* 平成18年(2006年)4月28日(金)11:00~12:00
注=ここで鈴木さんが「体調が悪いのでー」というのは風邪をひいてマスクをしていることをさす。田中知事は、鈴木さんがマスクをしていたため鈴木さんと分からず指名して「誰かと思ったらお嬢さん当てちゃった。しょうがない、」と言っている。あまりに人を馬鹿にした態度だ。 |