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田中康夫の本音 ”暴露”

2004年08月26日 | 長  野  県  政
   ☆彡 田中康夫の本音 ”暴露”
●「刑務所で本でも書くかぁ~、ダメだったら辞めればいい」
   密室で、有力支持者に、ポロリ 
   その支持者も今は離反、糾弾文書を議会に配布
   田中知事を訴える準備もー

● 県政に波紋 茅野実氏らが知事にクレーム
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
● 茅野氏、会派あおぞらのアドバイザーにも

● 釣り大会に250万円!一般参加者133人 スタッフ100人
   釣果54尾 一尾なんと4万6千円!!
最初は田中知事の参加予定なし

● 吉田総一郎氏写真アップ  前号補足
  奈良県地すべり動画映像   

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▽ 田中康夫 密室で”ヤッパリ”の本音

《 みんなが理解できないんだったら刑務所で本でも書くか、知事を辞めて東京に
帰って物書きをしていれば気楽に食っていけるからどうってことはないー 》

田中知事がこんな本音を二年ほど前の、2001年9月12日に、松本地方事務
所の一室で有力支持者を相手に漏らしていたことが明らかになった。田中知事と
二人だけで話しているときの、いわば密室での会話を暴露したのは波田町在住の
百瀬卓雄さん。波田町の百瀬さんの自宅で直に私が確認した。
刑務所云々は、そのころ田中知事が「大鹿歌舞伎」の公演を鑑賞した際、弁当代
として一万円を渡したことで警察沙汰になっていたため。
当時の新聞記事。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/001/85.htm

百瀬さんは元は田中知事の有力支持者で、二回の知事選でも松本地方で先頭に立
って応援した人。実質的なお金の切り盛りもしたという。松本選挙事務所の机や
椅子なども百瀬さんが提供したもの。
百瀬さんは地域の世話役的存在でもある。手広く農業を営み、収穫した米を消費
者と直取引するなど先進的農業経営をしている。田中知事が言うところのコモン
ズに立脚した本物の市民派的農業実践者でもある。

ところが、その人が今では田中知事を詐欺師みたいなものだと言い、
『康夫化村は長野県民の恥』というタイトルのアピール文を6月議会開会中に一
部議員にまいている。この文書の中で、冒頭に書いた田中知事の本音が暴露され
ている。

「40年間も続いた官僚支配型県政により疲弊しきった閉塞状態を打破するため
に、吉村亜流以外なら誰でも良い位な悲愴な覚悟で賢者もミーハーも一票に変わ
りはないとの思いで担ぎだした田中康夫であったが、当選した途端に自分が一番
偉い者と錯覚し、(中略)破壊するだけ破壊し、作り出す術を知らない権力者と
なってしまった事は最初に推し出した一員として深く反省せざるを得ない。」
                              (原文ママ)
との書き出しで始まるアピール文は、期待していたのに裏切られた者の思いが込
められている。
「二度の知事選で寝食も忘れて献身的に頑張った方々は怒り心頭」
「支持者は不平不満があっても、礼儀正しいので黙っていると、これをいいこと
に調子に乗って反省のかけらもないー」
「お調子者のチルドレンの動きを苦々しく思っている」
などと元支持者ならではの具体的で辛らつな批判の言葉が並ぶ。
最後は、時期知事選は田中康夫以外で人選をーと結んでいる。

波田町には十年以上に渡る長年の懸案事項として、産業廃棄物の不法投棄問題が
あった。百瀬さんはこの問題の住民代表の一人でもある。県として何とかしてく
れーと田中知事に頼み込んでいるときに、田中知事の口を突いて出たのが問題の
田中知事の本音だ。

このとき田中知事は「みずからの職責において廃棄物を片づける」と約束したは
ずなのだが、これを反故にし、そんなことは言っていないと平成15年12月議
会で清沢英男議員の質問に答えている。

田中知事の約束は青山篤司出納長や、波田町職員、松本地方事務所職員、住民な
ど大勢の人が波田町の現場で聞いているーのにである。
よくもまあ、いけしゃーぁしゃーぁと、といった感じがする。田中知事の大嘘は
今に始まったことではないが、大勢の人の前で大見得切っておきながら、後にな
ってそれを知らないーと議会の場で言ってのける神経は半端ではない。
もっとも、「ダメだったら辞めればいい」という無責任体勢が根本にあるのだか
らそれもむべなるかな。

野球のグランド一杯分くらいあった産廃は、結局百瀬さんたち住民が中心になっ
て片付けた。その費用は二億円ちょっと。その内1億五千万円は産廃を片付けた
跡地の売却益、足りない分はいろいろ工夫してひねり出した。行政が頼りないの
で住民パワーが問題を解決したのだ。頼りにしていた田中知事は嘘だけついて何
もしなかったことになる。
どこが市民の立場に立った県政なのか!と百瀬さんは憤っている。

頭にきた百瀬さんは田中知事に落とし前をつけさせるべく、やはりかつては田中
知事を支持していたが、その後反対派の急先鋒となった永田恒治弁護士を押し立
てて裁判の準備中だ。

こんな田中知事でも遠くから見ると改革者に見えるらしく、22日のフジテレビ
「報道2001」(日曜、朝7時半から放送)では「草の根の発想から日本改造
を目指す田中康夫長野県知事」という紹介つきで登場、いつもの通りもっともら
しいことを言っていた。
「報道2001」には5月9日にも田中知事は出演している。その際、私は放送
終了後、番組司会者の黒岩祐治氏にメールを送り、田中知事の一方的意見だけを
放送するのは報道機関が常々標榜する公平さの面から問題があるーと指摘した。

黒岩氏は自身のホームページで私の意見を要約して紹介した。田中知事の実態は
分かったはずだと思うのだが、それでも今回も田中知事の話を一方的に放送して
いた。詐欺師などというものは自分の都合のいいように話をこさえるものである。
検証者を横に置かずに田中知事の話だけを流す「報道2001」は詐欺師の片棒
担ぎのようなものだ。

長野県議会会議録 検索ページ
http://www.gikai.pref.nagano.jp/voices/
「平成15年12月」「清沢英男」で検索すると問題の発言に関するやり取りが
出てくる。


▽ 知事主催 豪華 釣り大会
田中知事主催の釣り大会が青木湖、中綱湖で21日行われた。その費用は250
万円で、釣り上げた魚は54尾。単純に計算すると一尾あたり4万6千円になる。

参加者は一般の釣り参加者が133人、田中知事のトークショーも行われ、これ
への参加者は約70人。全部あわせても一人当たりの県の出費は1万2千5百円
の豪華なものだった。

費用で目を引くのはイベント委託料の170万円。長野市内のキティックという
広告業者が請け負っている。細目についてはよく分からない。

ミニFM局も開設された。湖一帯に散らばった参加者に連絡をするにはいいアイ
デアだ。聞くにはラジオが必要だが、イヤーホーンで聞く簡便なものが250個
用意され、参加賞として配られたそうだ。だが、ラジオはだいぶ余ったことにな
る。

バス、ギル問題への啓発は去年のうちから園芸特産課で考えていたことだが、途
中からこれに知事が乗っかりこのようなイベントになったようだ。250万円と
いうのは園芸特産課の予算として大きな方だという。最初は知事の参加は予定に
入っていなかった。

このイベントに経営戦略局サイドで関わっていたのが信州ブランド戦略チーム。
武田雅宏チームリーダーは去年夏に軽井沢のプリンスホテルで行われた木をテー
マにしたイベントでも活躍した田中知事の覚えめでたい方。知事の意向を汲んで、
それを具体化するのがうまい職員のようだ。

県はバス、ギルは放流を禁止している。食べてなくしてしまおうーというのがこ
のイベントの狙いだったようだが、それにしては釣果が少な過ぎた。もっと多く
繁殖しているところもあったが、運営がしやすいこと、地元漁協の協力が得やす
いことなどからここで実施されることになったようだ。

費用等について詳しくは清水保幸県議ホームページで。
調査結果その1 No.64
http://www.yanbo.jp/diary.html
 掲示板
http://www.yanbo.jp/bbs.html


▽ 茅野氏が知事にクレーム
田中知事の保証人と言ってもいい茅野実八十二銀行顧問と仁科恵敏マルイチ産商
社長が最近、田中知事のやり方にクレームをつける要望書を田中知事に突き付け
話題になっている。

要望の中身は、
・県政に専念し、中央マスコミ向けのパフォーマンスをするな。・政策に優先順
位をつけて簡潔に県民に示せ。・反対意見も聞け・県職員や市町村長と協力しろ。
・基本を示して、細部は担当者に任せろ。・独善的つじつま合わせの指示をする
なーなど。

どれも当たり前のことだが田中知事の保証人のような人のクレームだけに、唯我
独尊状態の田中知事がどれほど耳を傾けるか注目されている。半年後に改善され
なければーと期限を切っているようだが、具体的に何をするのかは分かっていな
い。これでは罰金のない法律のようなもので、守られる可能性は少ないだろう。

私の予想としては多少は態度を変えるだろうが、元々考えて行動しているのでは
なく、思いつきでやっているだけなので、改善は難しいと思う。一時的に改善さ
れたとしても、頭でなく身体が云う事を聞かない状態なので、要望は無視される
公算が強い。

* クレームの余波
9月に小規模な人事異動が行われるが、その中で、経営戦略局に"栄転"してきた
若手の職員が数人飛ばされるーという噂があったがこれがなくなった。
任期付職員の某女史が
「経営戦略局に来たことを、勘違いして威張って使えない若手がいる」と知事に
メールを打ったところ、知事がこれに目を止め、
「それはけしからん、飛ばそう」となったのだが、茅野氏らから要望書を突き付
けられたばかりでもあり、いかんせんまずいーと中止になったようなのだ。


▽ 茅野氏 あおぞらのアドバイザーに、
会派あおぞらが8月6日に茅野実氏らに外部アドバイザーを委嘱したことも話題
になったがこれには裏はなさそう。これは環境問題についてのアドバイスを茅野
氏らにしてもらおうというもので、すでに5月ごろから何度も茅野氏らに会って
打診していたものがこの時期にOKとなり公表されたもの。私の電話取材にあお
ぞらの北山早苗議員が答えた。

しかし、これだけ問題のある田中知事の県政運営に対して、これまで何も言わな
いでいた生みの親のような人が表立った行動をしたのだから注目されて当然だろ
う。
北山議員は
「マスコミの関心の中心は茅野さんや平野さんが田中知事についてどう発言する
かにあったようで、質問も脱ダムや廃棄物条例の手法についてどう思うか等で、
政策や提言の中身について聞くものではなかった。」と自身のホームページで不
満を書いているが、議論のポイントがずれている。
北山早苗 活動報告 バックナンバー 8月7日
http://tinyurl.com/6tyjy

いま県民が関心があるのは環境問題などではなく、田中知事の県政運営そのもの
なのだ。茅野氏が田中知事についてどう発言するかに関心がいくのは当然だ。
うまくいかなかったら辞めればいいーなどと腹の中で思っている知事に厳しく注
文を出し、真っ当な県政運営をさせることが最重要課題だろう。
環境問題などはあおぞらの"会派益"だ。会派としては注目してもらいたいことな
のだろうが、県民の関心がどこにあるのか分かっていない。何が一番大事なのか
を見極める政治センスがないといわざるを得ない。

茅野氏は環境問題などではなく、県政の根幹にかかわることに積極的に発言すべ
き責任がある。
知事に要望書を持っていっているが、それはあおぞらの会見の後。順番が逆だ。
先に田中知事にもの申し、その後で環境問題ーというのが順当なところではない
か。
この行動から発せられるメッセージを読み取れば、田中知事に要望書を突き付け
た後であおぞらと一緒に会見などすれば、より追求が厳しくなるーと読んで先に
あおぞらの会見を行ったのではないか?だとすればコソコソしたやり方で感心で
きない。
いまの長野県政の混乱の陰の責任者は茅野氏だといっても過言でない。もっと、
はっきりと田中知事に意見を言うべきだ。

あおぞらがなぜこの時期にこんなことをしたのかも、いまいち判らない。環境ア
ドバイザーなーなら、なにも茅野氏や平野稔氏(平安堂書店会長)でなくてもい
いはずだ。それに、外部の声を聞きたいなら耳に痛い意見を言ってくれるものこ
そ役に立つのではないか。例えば私のようなものこそ適任だと思うのだがー。
安全パイのような人に頼んでも役に立つアドバイスは得られないだろう。

北山議員に、
田中知事が集会をやるときは、私にも取材している者の立場から喋らせてくれー
と頼んだら、あーだーこうだーと言われて断られてしまった。聴取は私の話に関
心を持つと思うのだが、それでは具合が悪いらしく、田中知事の話だけをしたい
と言う。聴取の立場に立った集会でなく、集会をする人のための集会をしたいと
いうことのようだ。


▽ 吉田総一郎氏写真アップ
8月13日配信号で書いた吉田総一郎氏の講演会の写真を私のブログにアップした。
ブログというのは日記のことだそうだ。ホームページのようなものだが、それよ
り簡単に出来るのでいくつか作ってみた。ホームページとどう違うのかよく分か
らない。
ここのは、プロ野球球団買収で話題になったライブドアのものだが、写真が大き
くなるのでここを紹介しておく。

http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/5771314.html
このページの写真の上にポイント(矢印)をのせ、ダブルクリックすると写真が
ドカーンと大きくなる。さらに大きくしたい場合には、画面右下にポイントを移
動させ、表示される拡大マークをワンクリックすると、またまたでっかくなる。
なお、使っているパソコンによってはこの通りにならないこともある。

吉田氏はキャラクター的に田中康夫と似ているところがあるーとの答えが関係者
から返ってくる。話題になっている割には写真は見たことがない。
珍しいものではないかと思う。右が吉田氏で、左が柿沢都議。

▽ 地すべり動画映像
また、同号 ”危険”ガケ崩れ防止工事 の関連として
奈良県吉野郡大塔村の国道168号線で、8月10日に起きた地すべりの動画が
国土交通省近畿地方整備局のホームページにアップされているので紹介しておく。
これはテレビニュースで何度も放送されていたものだが、テレビにはない地すべ
りが起きる前からの映像が含まれている。あらかじめ地すべりが起きる事が予測
されるところにテレビカメラを据付け、その撮影に成功した貴重なもの。これを
解析すると地すべりのメカニズムが解明されるという。静寂の後に突如くずれる
竹林の映像は迫力がある。59秒。
近畿地方整備局 HP
http://www.kkr.mlit.go.jp/index.html
動画のあるページ
http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/2004-jisuberi-0810/index.html

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