月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

明るい電話のはなし

2010年05月31日 23時53分53秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
昨夜、関西にお住まいのご門徒のTさんからお電話がありました。
用件はお母様のご法事のことだったのですが、
「今日は永代経法要だったんですね。ちょうど父の祥月命日だったので、今日お寺でおつとめしていただいて嬉しかったです。」とも話されました。

遠方なのでお寺にはお参りに来られませんでしたが、きっとお母さんを思い、お父さんを思う中に、阿弥陀さまのおはたらきに出あわれていらしたのでしょうね。

この度の永代経法要でご講師の田村正教先生が、ご法縁にお参りさせていただく身にお育て頂いたことを悦ばせて頂きましょうとご法話をされましたが、全くそうですね。
阿弥陀さまが先手先手でおはたらきくださって、逃げるわたしを抱きとってくださるのです。
悲しく辛いご縁に涙するそのまんまを、父母の優しい姿や言葉を思い出しながら前向きにがんばるこのまんまを、阿弥陀さまは抱いてくださるのです。

ひとりぼっちじゃあないからね・・・って。

電話の向こうのTさんのお声が明るいことにわたしはとても安心しました。

「おばちゃんの庭のお花がたくさん咲いてTさんのお帰りをお待ちしていますよ。来月気をつけて帰ってくださいね。」

主のいないお庭の花たちをきれいに咲かせる目に見えないはたらきが確かにあるように、
わたしをお浄土の蓮の花の中へと生まれさせる確かななおはたらきに、今遇わせていただいていることに手を合わすばかりです。


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