月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

雀之御宿

2010年05月16日 20時08分15秒 | 仏々相念(住職日記)
五月晴れが・・・

晴れ渡る青空が続いています。
天気に良いも悪いもないのですが、個人的には晴れが好きです。
青い空を見上げるとスーッとするようです。

昨日のニュースで雀の数が減っているという話題をしていました。
都心の方ではここ20年で半減したとか・・・
あまり気にしたこともなかったのですが、そういえば少なくなったのかな~・・・
その原因として住宅の気密化にあるのだそうです。
昔の家には隙間がありそこに巣を作っていたのですがそれができなくなったからでは・・・と。

徳正寺の鐘楼堂の鬼瓦・・・鬼の顔です。
まるで参道に向かって睨みをきかせているようです。
「こちら亀有公園前派出所」っていうコミックの主人公・両津勘吉のような顔。

その恐ろしく空いている口に雀が巣を作っています。
毎日毎日、忙しそうにその口から出たり入ったり・・・
青空のもと見晴らしのいい鬼の角の上にチョコンと乗っています。
その光景がもの凄く微笑ましいのです。
強きものは弱きものを守るってな感じで・・・
本当の強さとは、こういうものだと教えてくれているようです。

私たちの世界はどうでしょうか?
強きものが弱きものを守ってくれているのでしょうか?
この国はどうなっていくのでしょうか?
この宗派はどうなっていくのでしょうか?
不安が尽きません・・・

決して強くもない私ですが、仏さまのみ教えだけは大切に守っていきたいな~・・・って
大きな大きな御手に包まれ歩ませていただいています。

夕方のお勤めの準備をしていると息子が呟いていました、      
「慈悲っていう言葉、多いよね・・・」
そうだよな~って、思いながら御灯りを点け、              
その優しくも強きおはたらきに感謝させていただいたことです。   

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