月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

ヒロシマのはなし

2010年05月16日 07時52分26秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
仏教の勉強を共にさせていただいた班の年に一度恒例の同窓会に広島へ行ってきました。

福岡、大阪、奈良、千葉、広島、愛媛とそれぞれの地から集まりました。
たいせつなたいせつな法友です。

今年は広島開催ということで、広島在住のKさんが市内の被爆建物や平和記念公園内の碑めぐりの案内をしてくださいました。

原爆の爆風でゆがんだ鉄骨や煤けた壁などを目の当たりに見ました。
袋町小学校で我が子を探す母親の切ない伝言には涙が止まりませんでした。
平和記念公園内にある様々な慰霊碑は、学生さんの名前、町内住民の名前が刻んであったり、子どもをかばいながら逃げる母子の姿、脱力した児童を力強く抱く女教師の姿、生きる希望を最後まで捨てなかった少女などの彫像がありました。
韓国人の慰霊碑もありました。峠三吉の詩碑もありました。

なぜこれほどの悲しみを受けなければならなかったのでしょう。
一瞬にして多くのいのちを奪う権利など誰にもないはずなのに。

今でも、碑に刻まれている名前を愛おしそうに涙されながらさする方がたくさんいらっしゃるのでしょう。

人間とはなんと愚かな・・・
人間とはなんと悲しい・・・

法友と語りました。
仏教徒としてできることはなんだろう。

また、それぞれの地に戻り、広島で流れた涙の訳を心の中で漉し、そして伝えましょう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。