9月なり残暑が厳しい日もございますが、爽やかな心地よい風に秋の気配を感じます。
夕方に自転車で川沿いを走行しておりましたら、
鮮やかな紅色と純白の白粉花(おしろいばな)が綺麗に咲いていました。
「おしろいの 花の紅白 はねちがひ」
昭和時代に活躍された俳人「富安 風生(とみやす ふうせい)」が詠んだ句です。
白粉花は、江戸時代に渡来しました。
江戸時代の本草学者「貝原 益軒(かいばら えきけん)」の書にも紹介されています。
熟した黒いタネをつぶすと、白粉(おしろい)のような白い粉が出てくる様子や
実際に白粉(おしろい)の代わりに用いられていたことから、
その名が付いたと言われています。
また、夕方(午後4時ごろから)に開花することから「夕化粧(ゆうげしょう) 」とも呼ばれています。
夕方に美しく咲く白粉花と、夕方にお化粧をして出かける美しい女性の姿を重ね合わせて、
名づけられたそうです。
イギリスでは「Four-o'cloc(午後4時)」、フランスでは「Belle-de-Nuit(夜の美人)」と呼ばれています。
夏の終わりから秋の夕方に美しい花を咲かせてくれる白粉花・・・
純白の白粉花は、透き通るように美しくて・・・
しばらく見蕩れてしまいました♡