弁護士辻孝司オフィシャルブログ

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オープンQで導く! ~ 弁護技術を生活に Vol.4 ~

2012-05-06 14:28:05 | インポート

誘導尋問の正反対の尋問方法が「オープンクエスチョン」

Situmon1

 

 

 

 

Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ) How(どのように)と聞いていく質問です。

それで? そのあとどうしたの? で? というのもオープンな質問です。

もっともオープンな質問は 「・・・・・・」 沈黙です。

沈黙すると、証人は、その場にもっともふさわしいことを語り始めます。

 

   

味方の証人に対する主尋問では、弁護士はこのオープンな質問を使って、

証人自身に事実を語らせて、裁判官に事実を受け入れてもらおうとします。

ただし、オープンな質問をしたからといって、証人に好き勝手に話をさせているわけではありません。

Mitibiki1 証人に何を言って欲しいかを考えた上で、それを証人に言わせようとするのです。

自由に証言しているようで、結局、証人は、弁護士が伝えたい答えに到達する、そういう尋問を弁護士は組み立てています。

 

    

さて、こういう会話を夫婦の間ですると・・・・・

Kaiwa1    

 

 

 

「あなたが本気で話をしているのか、私に何かを言わせるために糸を操っているだけなのか、わからなくなるときがあるわ。」「弁護のゴールデンルール」キースエヴァンス著(現代人文社刊) ということになるようです。

くれぐれも操っていると思われないこと、それも弁護技術です。

 

 


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