誘導尋問の正反対の尋問方法が「オープンクエスチョン」
Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ) How(どのように)と聞いていく質問です。
それで? そのあとどうしたの? で? というのもオープンな質問です。
もっともオープンな質問は 「・・・・・・」 沈黙です。
沈黙すると、証人は、その場にもっともふさわしいことを語り始めます。
味方の証人に対する主尋問では、弁護士はこのオープンな質問を使って、
証人自身に事実を語らせて、裁判官に事実を受け入れてもらおうとします。
ただし、オープンな質問をしたからといって、証人に好き勝手に話をさせているわけではありません。
証人に何を言って欲しいかを考えた上で、それを証人に言わせようとするのです。
自由に証言しているようで、結局、証人は、弁護士が伝えたい答えに到達する、そういう尋問を弁護士は組み立てています。
さて、こういう会話を夫婦の間ですると・・・・・
「あなたが本気で話をしているのか、私に何かを言わせるために糸を操っているだけなのか、わからなくなるときがあるわ。」「弁護のゴールデンルール」キースエヴァンス著(現代人文社刊) ということになるようです。
くれぐれも操っていると思われないこと、それも弁護技術です。