弁護士辻孝司オフィシャルブログ

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ペーパーレスで話そう! ~弁護技術を生活にvol.17~

2012-11-23 12:25:36 | うんちく・小ネタ

   

アメリカ大統領に再選したオバマ大統領

演説の上手さは有名です。(むしろ演説だけで当選したような・・・)

さて、オバマ大統領は、演説するときに決して手元に原稿を持っていたりしません。

自信にあふれた力強い演説はペーパーレスだからこそ生まれてきます。

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弁護士が法廷に立つときも同じ。 ペーパーレスで弁論をします。

紙を見ながら読み上げていたなら、弁護人も原稿を見ないと言えないんようなことなんだと思われ、裁判員の信頼を獲得することは出来ません。

   

でも、原稿なしで話をするのってどうしたらいいのだろう?

多くの人は何日も前から、練り上げた原稿を一生懸命丸暗記して、繰り返し練習しようとします。

ところがこれが失敗の元!

読み上げ原稿(フルテキスト)を作って、覚えようとすると必ずうまくいきません。

① ちゃんと覚えたとおりに出来るか不安なので、本番でムチャクチャ緊張します。

② 話ながら上を向いたり、言葉がとぎれたり、細かな言い回しを言い直したり・・・
  覚えたことを思い出して話そうとしていることが伝わり、聞いている人まで
  不安になってしまいます。

③ そして、頭が真っ白になって飛んでしまうと、もうすべて終わってしまいます。

   

せっかく一生懸命に暗記したのに・・・・・

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では、どうすればいいのか?

アウトラインだけを準備する(フルテキスト原稿は作らない)のです。

  

アウトラインを作るときは、出来るだけシンプルなものにする必要があります。

項目や見出し、キーワードだけを書きます。話すための文章は決して書きません。

構成はシンプルで、論理的なものにします。
話し手が本番で忘れてしまうような構成では、聞き手も理解できません。

A4一枚で完結させること。
それ以上の複雑なものは話すことは出来ないし、聞き手も消化しきれません。

  

このブログ記事の内容をプレゼンするためのアウトラインなら、こんな感じです。

導入 : オバマ大統領の演説のようにペーパーレスで話すにはどうすればいいか。
         力強さ、自信

結論 : アウトラインで話すこと

理由 : ① フルテキスト原稿は緊張、自信のなさを伝える
     ② アウトラインは覚えやすい
     ③ 聞き手も理解しやすい

結論 : アウトラインで話すと、ペーパーレスで、力強く、自信に満ちた話ができる。

 

この程度のアウトラインなら、覚えることはさほど大変ではありません。

アウトラインに従って、本番同様に、何度も何度も声を出して練習をしてみてください。

言い回しなどは、練習のたびに変わってもかまいません。

出来る限り、シンプルな言葉で話すようにしてください。

  

アウトラインだけしかないので、プレゼンしながら時間調整をすることも出来ます。
時間がなければ1分で話すことも出来ますし、具体例やたとえ話を織り交ぜれば20分でも30分でも話すことができます。

   

人前でスピーチをする機会があれば、ぜひ、アウトラインを作って、ペーパーレスで話すことに挑戦をしてみてください。

自信に満ちたあなたのスピーチに拍手喝采!! 間違いなし。

きっと出来ます。   

「Yes,We Can ! 」

  

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