今年もいよいよ終わりも近づいてきました。
今年のNHK大河ドラマ「平清盛」も、先日、最終回を迎えましたが、大河ドラマ史上で最低の視聴率だとか。
ところが、私は一年間見続けました!
テレビ、それもドラマはほとんど見ることはないのですが、珍しく見続けました。
たしかに、登場人物が多く、名前も良く似ていて、覚えきれません。
歴史にさほど詳しくない私には、初めて聞くような登場人物がほとんどでした。
そういう点では、見続けるのに結構頑張らないといけませんでした。
そして、平氏の物語は滅亡で締めくくりになるので、どうしても盛り上がらない宿命ですね。
とはいうものの、中高生のころ、丸暗記するしかなかった平安末期~鎌倉時代の歴史が、とても良く理解できました。
天皇、上皇、法皇の違いとどうしてそんな制度が出来たのか、
保元の乱・平治の乱がどういう意味の戦いだったのか、初めてわかった気がします。
天皇家のスキャンダルも描かれていたのも興味深い。なるほど!と納得でした。
そして、平安時代に死刑制度が行われていなかったこと。
鳥羽上皇の妻である待賢門院璋子とただならぬ関係になった佐藤義清、ことが上皇に発覚してしまい、覚悟を決めた!と刀を取り出す・・・・
てっきり自死するのかと思いきや、髻(もとどり)を切り落として、出家!?
そう、死んで罪を償うという概念がなく、最高刑は出家か、流罪だったようです。
ところが、保元の乱で、敗軍の平忠正、源為義らに対して、後白河天皇の側近である信西が、死罪(斬首)を言い渡します。
これで、平安時代に廃止されていた死刑が復活します。
以後、武士社会になり、斬首、切腹など死によって罪を償わせるようになり、明治維新後も現在まで、死刑制度が存続しています。
「鹿ヶ谷の陰謀」に失敗した首謀者・藤原成親が斬首されそうになったとき、清盛の子、平重盛が必死に嘆願するのですが、そこでは、信西が死罪を復活させたことが、世の中を殺伐としたものとし、謀反を起こさせているのだという非難されます。
まあ、あくまでもドラマなので、どこまでが歴史の真実かはわかりませんが、制作者の思いは良く伝わってきました。
松山ケンイチも、若い時代の元気で破天荒な清盛から、保元・平治の乱で悩み、成長していく清盛、公家社会の中で太政大臣に上り詰めていく清盛、そして、老いて自分を見失っていく清盛へと、見事に演じきったと思います。
まだ、最終回を見ていないので、年末休みに見ることにします。
1月2日、3日には総集編の放送もあるそうです。
見逃していた方はぜひ、どうぞ。
NHK「平清盛」HPはこちら。おもしろいですよ。
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/index.html