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国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

どうにも止まらぬ焼却炉談合

2009年10月12日 | 廃棄物政策
 先週、10月6日の最高裁確定で、70年代から連綿と続いてきたいわゆる5社談合に一定のケリがついた。彼らは鉄の団結で裁判闘争に臨んできたが、すんなり罪を認めたメーカーと往生際の悪いメーカーとに分裂している。
 いまから10年前、住民代位請求という苦難の道をあるいてきたオンブズマンの労苦が9割がた認められたといえる。
 それにしても「被害者」の筈の自治体の見苦しさはどうか。先月、京都、尼崎、町田のオンブズマンを訪ね、彼らの生活と意見を聞いた。それでまた体調を崩したが、かなり実のある話だった。無理のない形でその中身を随時連載したいと思う。
 まず「23区のごみ問題を考える」ブログが丹念に拾ってくれた新聞記事の見出しだけを紹介しておく(冒頭は際高裁決定の記事)。


ごみ焼却炉談合:5社への排除命令が確定
毎日新聞 2009年10月6日 自治体発注のごみ焼却炉(ストーカ炉)建設工事で談合があったとして排除措置を命じた公正取引委員会の審決について、三菱重工業など大手プラントメーカー5社が取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は6日付でメーカー側の上告を棄却する決定を出した。メーカー側敗訴の1審・東京高裁判決(08年9月)が確定した。
 ほかの原告は▽JFEエンジニアリング▽日立造船▽タクマ▽川崎重工業。1審判決によると、5社は94~98年に発注された工事87件のうち、66件を平均落札率96.6%で受注した。高裁は5社が受注調整して競争を実質的に制限していたと認定した。

ごみ焼却施設談合で損害:山形2組合が落札業者提訴 09.06.18

住民訴訟で勝訴、談合業者43億円支払い…でも弁護士報酬巨額です/横浜市「額は慎重に」   09.06.04

2審もタクマに44億の賠償命令 ごみ焼却炉談合           09.05.13       
落札の2社、賠償拒否 山形ごみ焼却施設談合   09.05.02

東京都ごみ焼却施設談合:2社75億円支払いで和解 東京高裁    09.04.28

焼却炉談合訴訟:勝訴した原告団、神戸市に弁護士費用支払い要望   09.04.03

川西のごみ焼却施設「落札者決まっていた」 09.02.16

金沢の競争入札、2社を門前払い…1社が予定額99%で受注   09.2.16

談合「業者に賠償提訴を」 ごみ焼却炉建設でオンブズ山形 09.02.11

<神戸製鋼>県・市議選経費肩代わり…社長、会長が引責辞任   09.02.10

たつの市議を収賄で逮捕 兵庫県警                09.02.06

札幌市の施設管理業務入札に談合情報      09.02.05

枚方市談合で元副市長に懲役1年6月求刑            09.02.02

JFEに12億円余求め提訴 談合で損害と苫小牧市 09.01.26

米子市の焼却炉談合損賠訴訟:市長、談合認定「重く受け止める」   09.01.24   
成田市部長「不自然」手続き工場入札参加可能、一時1社に 08.12.27

6億3900万円損賠請求 福知山市、ごみ焼却施設入札で 08.12.23

焼却炉メーカー5社の談合認定 東京高裁           08.09.26

東京都発注のごみ焼却炉談合事件で過去最高の損害賠償判決 07.4.12


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