スピリチュアリズムの解説という範囲から、少しずつはみ出し始めてきているわけですが。
ここでちょっと、無謀な試みをしてみようかと思います。
それは、諸々の宗教の考え方を、図解してみようというものです。
これにはポイントがあります。それは、
「その宗教(思想)は、どういう超越存在・非現世世界を設定しているか」
という見方をすることです。
スピリチュアリズムは、この世以外の存在があることを主張しています。霊界、霊的存在、霊魂、高級霊、至高存在といったものです。そして、ほとんどの宗教も、実は同様に、この世以外の世界・存在を設定しています。近代になってそういうことを表立って言わなくなった宗教もありますが。
こういう「超越存在・非現世世界」とこの世の現実・人間がどういう関係になっているかを、図によって見てみると、案外すっきりとその宗教の概略が理解できるのではないかと思います。
もちろん、こうした図解は、非常に大ざっぱなものになりますし、必ずしもその宗教思想の中で見解が一致しているわけでもありません。そこに込められた非常に精緻な思想や想念も抜け落ちてしまいます。
だから、その宗教の信者さん、また専門研究者の方々からは、非難囂々になるかもしれません。
それでも、これまではっきりしなかった何かが見えてくるかもしれません。
ひとつの冒険的試み、参考意見として、見ていただければ幸いです。
まずは事前のウォーミングアップ。このブログで文字以外のものが入るのは初めてですしね。うまくできるかしら。
それと、図はおまけのソフトで書いたものなので、美しくありません。お許しを。
まず、唯物論を図にしてみましょう。
超越的なものはありません。すべては物質(ないしは物質の場)です。
その中に、基底的なものから言うと、「物質宇宙+時間」「根源的物理力の場」「素粒子からなる物質」があり、その複雑な形態として、「生命」があり、さらにその上に、「人間の精神ないし知性」があります。それぞれの間に断絶があるのかないのかはわかりません。
われわれは、というかわれわれの知性的精神は、この物質宇宙の中で頂点にいます。なぜならそれは「物質宇宙自体を観察・考察しているから」だそうです。ただしこの精神は物質を超越するものではありません。物質的基盤がなければ消滅します。
「超越はない。そしてわれわれが頂点だ」というのが、唯物論の考え方です。
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