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東京スピリチュアリズム・ラボラトリー会員によるブログ

3.物質という存在2-1

2010-11-03 00:02:21 | birch99的「黎明」考察
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●物質という存在

・私達が最も良く知っている(と思っている)物質をひとつ挙げるとすれば、水が良いかも
 しれません。では、水とは一体何でしょうか。コップの中の水や、水滴、口に含んだ時の
 感触、せせらぎの音、水蒸気、氷など、私達は多くの水というものを知っていると思って
 ます。

・しかし、「水」という概念の全て、水について考え付くことのできる一切のものは、注意
 深く観ていくと、どれも五官を通して入ってきた限られた情報を、心の作用で表象化した
 ものであり、このようにして過去に造られた心の中の創造物を、記憶から引き出して再現
 しているだけであって、そこに実在しているものとは、根本的に違っているのかもしれな
 いのです。

・この問題を、科学的なもの見方を例にして、よく調べてみましょう。水を、これ以上細か
 くすると水と呼べなくなるところまで分けていくと、最後には「水の分子」と称される、
 最小の単位に行き着きます。水の分子が一個の酸素原子と、二個の水素原子からできてい
 ることは良く知られていますが、このうち最も構造の単純な水素原子は、中心に陽子と呼
 ばれるプラスの電気(電荷)を持つ粒子が一個あり、その周りをマイナスの電荷を持つ一
 個の電子が回転しているという説明が、現在の物理学における定説です。

・このように説明されると、実際にそのような粒子が存在し、かつ回転運動をしていると考
えてしまいがちですが、この説明は、あくまでも様々な実験によって得られた、このスケー
ルの情報を矛盾なく解釈するための、想念の中のモデルに過ぎないのです。つまり物理学を
始めとする科学全般で用いる理論や概念は、そこに顕れている現象を人間が理解するための
手段、あるいは説明のための方策として使われているのであって、実際に起こっている現象
そのものではないと言うことなのです。

・このことを、もう少し具体的な事例を挙げて観てみましょう。光は可視光範囲の 電磁波
ですが、この光には各種の実験によって、光子と呼ばれる最小の単位があることが知られて
います。つまり、光は無数の粒子からできていると考えると、色々な実験の結果が巧く説明
できるというわけです。ところが一方、別の実験によって、光が波であると考えた方が都合
の良いような結果も出てくるのです。

・光の持つこうした二面性は、大変理解に苦しむ問題なのですが、この二面性の実 相は、
波とか粒子とかいうものは只の観念であって、私達の心の中に写し出されている映像でしか
なく、光としてそこに表現されているエネルギーのある状態が、様々な実験結果を通して私
達の心の中に、波と粒子の両方の概念を生じさせるような関係を造り出している、と言うこ
となのです。

・素粒子の世界では、エネルギーと質量は本質的に同じであって、それぞれ現象としては異
なった姿(表現様式)を取っていると考えられています。このことは実験の中でも充分に検
証されており、物質を構成する素粒子が、ある状況の下では非物質的なエネルギーである電
磁波に変わることで、質量が空間から消滅したり、その反対に、充分なエネルギーがあれ
ば、何もない(ように見える)空間から物質粒子が発生したりする現象、日常的に観測され
ています。この物質とエネルギーの数量的な関係は、アルベルト・アインシュタインの有名
な方程式E=mc²によって定義されます。
「黎明 上巻」 葦原瑞穂 太陽出版より
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上記の「水とは何か?」の説明のとおり、私たちは、一般的に五官による情報から物質を認
識しています。が、更に細かく見ていくと(個人的には、ややこしい物理の領域で苦しみま
す・笑)、分子、原子、素粒子の領域へ入り、更にはその粒子が電磁波にもなってしまうと
いう、わけの解らない世界へ突入します。

私たちの五官で認識している四次元(三次元の空間+時間)の中で、例えば机という物体が、
その重さを無くして電磁波に変わったり、何も無い空間(波動エネルギーは満ちている)か
ら突如、机が現れたりする・・・とても現実の世界(五官認識の世界)では、想像すらでき
ません。しかし、これはまさに「瞬間移動」「テレポーテーション」「ワープ」ですね。

’あるヨギの自叙伝’ パラマハンサ・ヨガナンダ (著) の中に、スリ・ユクテスワによる
幽界から語られた霊界通信があります。そこには次のように書かれています。
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スリ・ユクテスワは、’1936.3.9 9時’に死去したが、’1936.6.19 15時’に復活し、ヨガ
ナンダの元に物質化して訪れた。

●スリ・ユクテスワの身体

これは血の通った肉体だ。わたしの目にはエーテルのように希薄に見えるが、お前の目には
紛れもない肉体に見えるだろう。わたしは、宇宙原子から全く新しいからだをつくったの
だ。

私は、たこのようにしっかりと先生にしがみついていた。私には、ほのかななつかしい先生
特有の快い体臭が感じられた。先生は、半分は言葉で、半分は精神感応によって、その意思
を伝えられた。こうして私は、先生が伝えられる思想を非常な速さで理解することができた
のである。(ヨガナンダ)

私のこの新しいからだは、前の古いからだと全く同じに出来ている。わたしはこのからだ
を、いつでも自由に、しかも地上に居たときよりもずっと頻繁に、物質化したり解体したり
している。からだを急速に解体することによって、わたしは今では、一つの星から他の星
へ、あるいは、幽界から観念界や物質界へ、光という特急であっという間に旅行することが
できる。(スリ・ユクテスワは地上生活中も、遠方から物質化してヨガナンダの前に現れた
ことのある記述がある)
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