・北アルプス 双六岳、鷲羽岳、水晶岳、笠ヶ岳 平成25年8月25日(日)~28日(水)
双六岳2,860.2m、丸山2,854m、三俣蓮華岳2,841.2m、鷲羽岳2,924.1m、ワリモ岳2,888m
水晶岳2,986m、樅沢岳2,755m、弓折岳2,592m、大ノマ岳2,662m、抜戸岳2,812.8m、笠ヶ岳2,897.8m
お盆前の3日間、飛越新道経由で黒部五郎岳・三俣蓮華岳をピストンしたが、当初は2日目に水晶岳まで空身で往復する計画だった。しかし、初日に久々テントまで担いで重荷の12時間歩きは堪えた。なので、次の日は三俣蓮華往復がやっとだった。この夏は南アルプス深南部の計画があったのだが、天候と登山口へのアプローチに支障があって先延ばしのままだ。とはいえ、前回、計画していて登れなかった水晶岳も頭の隅に引っかかっている。
飛越新道から入るのはアプローチの面でやや不利だった。もっと簡単に入るには、やはり人が多いことが避けられないが、新穂高しかないだろう。そこで、今度は4日の日程で(こんなに長く山に入るのは随分久しぶりです)、確実に水晶まで往復できそうな計画とした。おまけに笠ヶ岳にも登れれば。双六小屋でテント泊2日、2日目に空身で水晶ピストンとし、後は流動的な計画だ。
8月25日(日)
前夜は土曜だったが、先週に続いてイベントがあって夜の8時まで仕事をしていた。そのまま高速で登山口の新穂高まで向かう。0時半頃、新穂高の登山者無料駐車場に着いた。無料駐車場は6割くらいの駐車率で大分空きがある。一番先の登山口に近い所に停められた。そのまま仮眠をするが、今回はこの時間からではいくらも寝られない。
4時前に起きた。天気予報では、前線が南下して晴れることになっているが、目が覚めると雨が降っていた。初日から雨の中カッパを着て登るのか…。駐車場の車はほとんどもう山に入っている人たちのものだ。それでも、次々に車がやってきて、大分賑やかになってきた。パンを食べて、雨が降っているのと眠いので士気が上がらず、ノロノロと支度を始める。後からやってきた人達が先に出発していくのを見送り、4時46分に無料駐車場を後にする。ザックカバーにレインスーツでの出発は不本意だな。だいぶ朝が遅くなったが、もうこの時間になるとヘッデンは要らない。それでも、登る人たちはあまり多くないようで、ぼくが歩き出しても前にも後ろにも人は居なかった。ザックは今のところそれ程でもないが、やはりかなりの重さだ。駐車場から川沿いの歩道をしばらく歩いて道路に上がり、新穂高ロープウェイ駅分岐を過ぎ、左俣林道と書かれた双六・笠ヶ岳方面へ進む。後から軽装の人達が追いついてきて先に進んでいった。
小さな温泉ホテルの所で遮断機があり、登山者カード入れがあった。そこからは砂利道を歩く。霧が立ち上る山稜が迫り、錫丈岳らしい岩山が左に見える。その先にも岩山が見えるがクリヤノ頭付近だろうか?また雨が少し強くなる。わさび平の小屋に着くと、その周辺には結構人が沢山いる。そのまま進んで橋の手前から林道と別れ、小池新道と書かれた登山道になった。斜めに登っていく道で幾つも小さな沢を横切る。この辺になると、いよいよ今日もザックが重く感じる。いつの間にか、後ろにも前にも人が沢山歩いているようになった。抜いたり抜かれたり、若者は大きなザックを担いでいてもさすがに元気が良いので道を譲る。雨は小降りになったが、相変わらず降っている。全体にガスが巻いて、横切る沢のすぐ上には雪渓が見えたりする。9時27分にシシウドヶ原の標柱があるお休み場に着く。雨が上がったのでカッパを脱いでしまい少し休憩した。この先は尾根をしばらく絡んで登ると、湿原になって木道が現れる。緩い登りで10時23分に鏡池に出た。
鏡池は槍ヶ岳のビューポイントらしいが、残念ながら今はガスに包まれて景色はない。ここの木製デッキでしばらく休憩してパンを食べた。後からやってきた人もここでほっと一息という感じで休んでいる。10時半にまた荷を担いで少し登ると鏡平山荘に出た。山荘は音楽を流して、やっぱり北アルプスという雰囲気。山荘の前のベンチには10人くらいの人が休んでいた。山荘の周りにも小さな池が幾つかあった。そのまま池の淵を木道で回り込むと、そこから登りが急になる。中高年のグループや単独の若者などが後先になって登るが、この辺もガスに包まれて全く眺めはない。12時半に弓折分岐に着く。ここで少し休んでいたら、また雨が降りだしてカッパを着なおす。弓折分岐から緩い尾根を上下する。雪渓の縁にはウサギギクやヨツバシオガマ、シラネニンジン等の花が咲くお花畑になっている。霧のベールに包まれたままのハイマツの尾根を上下して大きな山を回り込む。雨も上がり、少しずつ先の景色が見えてきた。霧がぱっと晴れると、山の鞍部にある池の向こうに赤い屋根の双六小屋が遠くに見えてきた。急に元気になって、そこからほぼ平坦なハイマツの切り開き道を進んで、1時10分に双六小屋に着いた。小屋と池の間にあるキャンプ場にはテントが10張りくらいで大分空いていた。
小屋で手続きを済ませ、キャンプ場の真ん中あたりに早速テントを張る。ようやく青空が広がり、小屋の向かいに鷲羽岳が大きく姿を現した。双六岳や樅沢岳もすっきりと見え、南には遠く笠ヶ岳も見えるようになって、ようやく快晴のアルプスになった。小屋の辺りで景色をしばらく楽しむが、疲れていたのと寝不足だったので、テントに入って4時頃までお昼寝をした。
4時過ぎにテントから出ると、周囲にはいつの間にかかなりのテントが張られていたが、それでもテン場の3分の1にもならない、小屋に泊まるらしい人もあまり多くないようだった。食事の支度をして、夕食は定番のアルファ米とカレーに魚の缶詰なので簡単に終了。5時になるともう何もすることもない。小屋の先から湯俣川を挟んだ鷲羽岳の素晴らしい眺めと、その左に小さく見える水晶岳や三俣蓮華岳を見る。明日こそは、そこまで行けるだろう。晴れたら寒くなった。ダウンジャケットまで着込んでダウンのシュラフに潜ったが、それでもその晩は足元が寒い感じだった。早めにテントに入ったが、夜中にテントから外を見ると、その晩は星空が広がっていた。もっとも、明け方は月が明るくて星は良く見えなかったが。
8月26日(月)
寒くてシュラフに完全に潜り込んでいたら、少し先に大きなテントを張っていた大学生のパーティーが準備を始めているようだ。10人以上のGPだが物音もあまり立てなくて、ぼくが外に出たときはきれいに居なくなっていた。4時に起きてラーメンを作って食べる。空が白み始め、今朝は運良く快晴だ。今回、今日が一番ポイントの日なのでありがたい。女子大生のパーティーも大きな荷を担いで出発していった。サブザックに水筒、行動食とカッパ、デジイチ等を詰めてテントを出る。周囲の人たちも、準備している人や出発する人など、みんな黙々と動いていた。小屋のところから、明るくなってきた東の稜線がシルエットになって、唐沢岳と餓鬼岳辺りを朝の曙光が反映している。スポーツドリンクを作って、トイレで用を済ませ、5時丁度に双六岳に向かって小屋のところから急な上りを登り始めた。ハイマツの急斜面を登るに連れて、小屋が下に小さくなり、背後の樅沢岳全体が姿を現す。双六から続く、三俣蓮華やそそり立つ鷲羽が少しずつパノラマの様に広がっていく。双六の巻道分岐まで上がると、樅沢岳の上に槍が、その右に穂高が姿を現した。荘厳で壮大な景色だ。双六岳の東斜面に広がる岩稜が朝日を浴びて赤く染まってきた。岩を縫うような登りで高度を稼いで、平原のような双六岳の頂上台地に出る。朝早く、日の出を見ようと小屋やテントから登ってきた人が双六岳の頂上に一塊り見える。
双六岳の頂上は、台地の上に岩の小山を載せた様な形になっている。双六岳の頂上台地は広々として草付きの礫地をテーブルのように広げ、丁度今、その向こうに槍穂高が一列にシルエットになり、槍の左側から昇って来た朝日が輝いていた。南には、双六南峰の向こうに抜戸岳と笠ヶ岳が近い。槍穂高と笠ヶ岳の間には手前に焼岳、その向こうに乗鞍、遠くには御嶽山が見えていた。北は丸山から三俣蓮華、祖父岳に水晶、鷲羽と朝日を浴びて赤黄色く並んで見えている。双六の頂上に着く手前で、ご来光を見に登ってきていた人がみんな降りていったので、5時57分に双六岳頂上に着いた時は誰も居なかった。双六岳頂上には山名が書かれた標柱が3本あり、三等三角点標石があった。ここに来て初めて、西に黒部五郎岳と北ノ俣岳が大きく見えた。直ぐに後続の人が2、3人続けてやって来た。一通り写真を撮ると、双六岳から三俣蓮華に向かって下る。丸山の上り下りで数人のパーティーとすれ違う。双六・丸山・三俣蓮華の東側は大きなカール状になって、雪渓と緩やかな草地が広がり、そこを巻道が通っている。足元ではチングルマの穂が風に揺れる。
丸山の山頂はどこだか分からないが、ハイマツの藪の中が一番高いようだ。特に標識もなかった。丸山から緩く下って上り返すが、三俣蓮華には大した登りもなく7時16分に着いた。この、双六から三俣蓮華までの稜線は、槍穂高を初めとして素晴らしい景色を見せてくれる楽しいプロムナードだった。つい2週間前に立ったばかりの三俣蓮華の山頂だが、ガスで何も見えなかった前回とは全く違って同じ所とは思えない。西や北は黒部五郎や薬師、雲ノ平、鷲羽、水晶のパノラマが広がり、東は燕から槍穂高等、北アルプス南部の山々の中心に居る感じでここは展望峰として秀逸だ。中高年の数人のパーティーの他には、黒部五郎方面からピストンしてきたらしい単独者が2人いただけで、この山頂も静かだった。7時半に三俣蓮華を下り、下に見える三俣山荘目指して降りていく。一旦南側の三俣峠と標識がある巻道分岐まで降りてから、北に尾根を乗っこして沢状の窪みを降りていく。降りるに連れて、鷲羽がどんどん高くなる。振り返る三俣蓮華は南面ののっぺりした穏やかな山容と違い、岩の砦のような山になる。
岩ゴロの窪みを降りきると、三俣山荘のキャンプ場に出た。ここも水場がある平坦地の他にテン場が幾つも分散しているが、今は3張りしかテントは無かった。テン場の水場で水を補給。首が痛くなるほど、ここから見上げる鷲羽岳は見事にそそり立っていた。これを登るのかと思うと、逆にファイトが湧いて来る。なので、ここでハムとチーズがどっさり入ったパンを食べ、スポドリを補給した。さて、8時17分に人も疎らな三俣山荘の前を通り過ぎて、標高差約400mの鷲羽の登りにかかる。山荘の窓からは、通過するぼくに若いおねえさんが「おはようございます」と大きな声で挨拶してくれた。
鷲羽の登りはゆっくりと、周囲が大展望なので眺めを楽しみながら登る。頂上に居る人が見えてきた。エメラルドグリーンの鷲羽池を見下ろし、砂礫のジグザグから岩を縫うような登りになって、9時34分に山頂に着いた。直前に3人ほど降りてきて、山頂に着いたら誰も居なかった。鷲羽の山頂をしばし独り占め。今まで見えていた景色の他に、水晶岳から北に続く裏銀座の山も見えるようになる。真砂岳から野口五郎岳は白くて大きな山容でどっしりと見える。今まで見えていた山々とは異質の花崗岩の白い山並み。鷲羽の山頂には山名標識と三角点があったが、山頂は岩の高まりといった感じで狭い。絶頂といった感じが強い。西には雲ノ平が目の前に広がり、雲ノ平ヒュッテの赤い建物が小さく見える。祖父岳は見ろす様な感じ。黒部五郎はカールがやけに大きく見え、見ように寄っては噴火口みたいにも見える。その向こうの薬師岳は大分近づいて見えた。ここから下って直ぐに登り上げるワリモ岳は小さな岩峰で、その向こうの水晶岳は、こうして近くから見るとやや赤黄色い山に見えたが、砂礫の色がそう見せるようだ。
誰も居ない鷲羽の山頂を9時54分に下る。小さく下って再び登り上げると直ぐにワリモ岳に着く。山頂は標識の上に岩を伝って登ったところだ。この山頂からも大変眺めが良い。ワリモを下ると、稜線を斜めに下って岩苔乗越しの分岐に下りた。雲ノ平方面から登ってくる人が小さく見えている。ここまで来るといよいよ水晶岳が近づく。標高差は余り無いが、山稜を鉢巻して平坦なハイマツと礫の稜線を大きく迂回する道が続く。この辺りは広々して、とても開放的で雰囲気が良い。二重山稜の間には小さな池があり、その周りを草地が囲んでいる。それにしても鷲羽からこの辺りまで、ヒトケも少なくすれ違った人はわずかに3人と信じられないくらい静かだった。岩苔乗越しの分岐にザックが一つ置いてあったが、その持ち主らしい若い女性が水晶小屋への登りになる頃に下ってきた。青空が広がり、嘘のように静かな静かな北アルプス。ところが、水晶小屋に11時12分に到着したら、そこには人が沢山。中高年の20人くらいのグループや小パーティーがうようよ…水晶小屋は人で賑わっていた。
小屋から直ぐに水晶岳に向かうが、しばらく平坦な稜線を歩いて岩場になってきた辺りで後ろを振り返ると…おおっ、カンダタの様な気分になった。アリの行列のように、小屋の方からゾロゾロとこちらに人が登ってくるのだ(この時は、来るんじゃねー、と言いたくなったのだが、別に心配は要らなかった。この集団は恐ろしく足が遅くて、ぼくが頂上でパンを食べて少しまったりしていても、まだ大分下の方でごそごそとやっていた)。砂礫の稜線から岩場になる。ハシゴが掛かっているところもあるが、特にどうということもない。左手に回り込み、足元がスパッと切れた辺りは、岩苔小谷を挟んで雲ノ平のスイス庭園の真上というロケーション、2年前にあそこからこっちを見上げて登りたいと思ったところだ。そこを今登っている。爽快な登りが続き、上から笑顔で降りてくる若者2人とスレ違いに、11時48分に水晶岳山頂に着いた。鷲羽岳もこの水晶岳も、まことに幸いなことに山頂に着いた時はぼくの独り占めだった。下の方からこちらに遅々として進んでくる団体が気にもなるが、この瞬間は「わーい」という気分だった。どうにかお昼前に水晶までたどり着けた。双六小屋からエアリアでは6時間50分という参考タイム、空身ながら沢山写真を撮って割とゆっくり歩いてきたのでほぼコースタイムどおり。水晶岳の三角点は一つ先のやや低いピークにある様で、山頂となっている最高点には、低いアルミプレートがはめ込まれた方面標識と、「水晶岳 二九八六M」とやや稚拙な文字で最近書き直された様な標柱が立っていた(三角点峰の標高は1,977.7m)。今回はここが目的地であり、雲ノ平から見上げてぜひ登りたいと思っていた山だったから独り占めできて最高に満足だった。やや雲が多くなってきたとは言え、東のすぐ向かいには野口五郎岳、北には赤牛岳、西には祖父岳と雲ノ平の向こうに薬師岳、南には鷲羽、槍穂高と、周りを囲む北アルプスの山々を狭い岩の上でクリームパンをかじりながら堪能したのだった。
滞頂10分程で、12時2分に水晶岳山頂を降りる。岩場を一段降りたら、おばさんが多い団体さんがおしゃべりをしながら登ってきた。20人は軽く超える一団だったので、この方たちと一緒だったら狭い山頂で居るところもなかった。イワギキョウやチングルマの穂が揺れる砂礫の道、周囲の展望を楽しみながら水晶小屋まで戻る。振り返る水晶岳には蟻の行列がたかっていた。水晶小屋も小さな小屋なのに、この賑わいは凄い。そうそうに退散して、なぜかこの先は行きも帰りも人が少なくて静かな稜線だった。
トウヤクリンドウが多い岩苔分岐付近で3人、ワリモ岳付近で向こうからやってきた2人とすれ違うが、後は鷲羽に着くまで人に会わない。鷲羽岳山頂に1時51分に戻ってきた。ここで4人ほどとすれ違う。朝から比べると大分山々にガスが湧き出してくるが、基本的には晴れて景色も良く見える。鷲羽を下りきったら、ちょっと疲れてくる。三俣山荘には人が少ない、キャンプ場にもテントが5張りくらいしかなく静かなものだ。三俣峠までの登り返しは結構疲れた。3時18分に三俣峠に着いた。山稜にはガスがまとわりつき、人がいないので大分寂しげな雰囲気なってきた。日差しが無いとやや寒く感じる。双六の巻道はコバイケイソウやヨツバシオガマが咲くお花畑をいくつも横切る。双六小屋までは雪渓や、そこから融けた水流を何度も渡る長い道だった。途中で3人連れの山ガールを追い越したくらいで、やはり人は少ない。双六の巻道分岐まで急な上りを登り返してから小屋まで急降下。ここで年配の夫婦連れを追い越して、真下にやっと赤い屋根の双六小屋が見えてきた。4時46分に双六小屋に戻ってきた。12時間弱のピストンだった。結構疲れた。双六キャンプ場は昨日よりテントが増えた感じもするがそれでも数えたら25張り程度だった。
テントに戻り早速夕飯の支度。水晶岳往復でパンを2つ食べただけだったので、お腹がすいた。夕飯はラーメンに具を入れて煮て、アルファ米のカレーピラフと焼き鳥缶詰。全部食べたらお腹が苦しくなった。疲れたのでその晩は早めに寝た。0時前に目が覚めたらテントのフライを揺るがすようなザーザー降りの雨。その晩は朝方まで雨が降ったり止んだりで、明日は雨かなあ…と思いながら夜中に何度も目が覚めた。
最新の画像[もっと見る]
- ・大猫山 9年前
- 久々に山登り 9年前
- ・村上山、鍋蓋山、角間山 9年前
- ・唐松山、上権現堂山 9年前
- ・糸瀬山 9年前
- 夏の様な暑さです 9年前
- ・南木曽岳 9年前
- 新潟の山に登りました 9年前
- やっとこ、今年初めての山でした 10年前
- ・四阿屋山、破風山 10年前
おっしゃるとおり、素晴らしい景色です。まさに日本を代表する山岳景観だといって良いでしょう。今回は人も少なくて、鷲羽と水晶の山頂はほんのわずかな時間差ですが独り占めしました。こればかりは最高の気分でした。
時間的に余裕があって(羨ましいです)、少しばかりお金があって、普通に山に登れる体力があれば誰でも登れるのです。今回続けて久々に北アルプスに登ってそう思いました。かつては日本の秘境、最も入るのが困難な山域とされていた北アルプスの核心部です。今は、観光地とまではいかないですが、山小屋のテラスで本格イタリアンを提供するところもある北アルプスなのです。
ある意味、最近のぼくからすると場違いなトコロという感じも否めません。
でも、純粋に素晴らしい山々で、それは変わりません。いわゆる達成感とはまた違う、充足感はありました。目の前の景色が嘘のように美しいのですからね。
画像にはもはやコメントなし、いつかは行ってみたい。いやぜひ行ってみたいですね。テン泊一式そろえてはいますが、後追いはとてもムリ、単独行で小屋泊まりは確定でしょう。
連続で興味深く読ませていただいています。
ぼくも今更テント泊ってのも、というのが本音なのですが、
今のテントは軽いですね。1人用だと1.5kgを切るものもあります。なので今回幾つもテントは持っているんですが、最新のものを新調して久々テン泊にしました。その他、シュラフはダウン、食料もアルファ米なんかにすれば、昔とは比べ物にならない軽さです。でも、3・4日を想定するとやはり20kg近くにはなりますが…。テントは小屋に比べれば自由で良いです。少しばかり荷が重くなっても魅力はありますね。
なので、ぼくよりかなり年上の方でも、テント縦走しているのを見かけました。