平成26年10月18日(土)
戸倉山1,680.6m
前日の17日(金)に仙丈ヶ岳に続く地蔵尾根の松峰・地蔵岳に登ってから駒ヶ根で夕飯を食べ、そのまま戸倉山の駒ヶ根側登山口の戸倉キャンプ場の駐車場に車を停めて車中泊した。
翌朝7時50分にゆっくり登りだす。キャンプ場は既に営業をしていないようでヒトケもない。戸倉山は地元でも人気の山らしいから、土曜日でもあるしさぞかし人が多いかなと思ったが、7時を過ぎても誰もやって来なかったが、もう直ぐ出発しようと思っていたら、1台車が来て、中年の夫婦連れと思われる人が登っていった。その後に付いて登りだす。
戸倉山登山道とある標識に導かれ、キャンプ場奥の沢から尾根に向かってジグザグに登って行くと、杉林から雑木の尾根に出る。樹林越しに南に伊那山脈の山並が見え、背後は駒ヶ根の市街地の上に中央アルプスの山並みが見えてきた。馬止めの松を過ぎてしばらく登ると、一段登り上げたのか、ブナ等が茂る感じの良い幅広の尾根に出た。急ぐことも無いのでここで少しのんびりする。後続の単独ハイカーが登っていった後に腰を上げ、またしばらく登ると今度はジグザグの急な登りになる。折り返すような地点にはベンチがあって駒ヶ根の市街地が良く見えた。急な登りを少しで天狗伝説の岩とか猿の松とかの名前が付けられたポイントを過ぎて、尾根の真ん中にあずま屋がある所に出た。ここは金名水と名前が付けられた湧き水があって、差し込まれた塩ビパイプからちょろちょろと水が出ていた。あずま屋の軒には大きな鍋や食器類がぶら下がっているが、ここで人が集まって煮炊きをするのだろうか?定期的にそんな会合でもあるのかな。
あずま屋から上は尾根も狭まって、右手に頂上付近の稜線が見えてくる。全体に紅葉が始まっているが、昨日登った地蔵尾根辺りに比べるとやや色づきが悪いように感じた。8合目の表示から幾らも登らないで9合目の標識があった。またここでゆっくり休んだ。昨日と違って急ぐような必要は何も無い。最後は少し急になって登りきると、戸倉山西峰の山頂に着いた。朝一番で登っていったご夫婦?がここで休んでいた。西側の木々が切られて、中央アルプスの山並みは伊那谷を挟んで昨日以上に手に取るように見え、千畳敷カールや宝剣岳が良く分かる。西峰の山頂は展望のある西側に展望図や山頂標識があり、中央は薮の小山があって祠や石碑等沢山のモノが見られた。写真を撮って直ぐに東峰に向かう。一旦少し下り東峰との鞍部には戸倉山避難小屋とプレートが付いた小屋があるが、中を覗くと避難小屋というよりは休憩舎という感じで、板の間にゴザが敷いてある。その先を緩く進んで、東峰へは最後に少し急な登りになって西峰から5分くらいで着いた。丁度入れ替わりに、休んでいた時に先行していった単独ハイカーが降りてきてすれ違った。
東峰山頂には一等三角点があり、中央に結構大きな十蔵(とぐら)薬師菩薩と名前が付いている石像坐像があった。ここからの眺めを期待していたのだが、窓の様に木々の間が開いて正面に仙丈ヶ岳と北岳が見え、その他は直ぐ下の美和湖(美和ダム)が隙間からホンの少し見える程度で、後は木々に囲まれて広い眺めは無い。窓の様に開いた正面に昨日登った地蔵尾根が延びて、雪を頂いた仙丈ケ岳が高い。こうして見ても、下から地蔵岳や丸山谷の頭までは随分距離も高さもあるという感じだ。尾根に重なっているので、それぞれのピークは良く見なければ分からないが、それでも地蔵岳だけは黒木の顕著な峰に見えた。ベンチの様に板が敷かれた眺めのある場所に座り、朝からお腹の調子が悪いのでリンゴだけ食べた。
しばらくすると年配のご夫婦がやってきて三角点の脇で休んでいた。その後トレランの若者もやって来くるが、これは休まずに直ぐに降りて行った。人気の山だから次々に人がやってくるのだが、思った程は多くない。
11時に東峰山頂を降りて西峰に戻る。意外にも西峰に着いたらそこには誰も居なかった。先行した人はみな降りてしまい、その後に登ってくる人も余り居ない様だ。西峰の方が少しだけ展望が良かった。そのまま来た道を下る。直ぐ下で2組・5人ほどの登ってくるハイカーとすれ違う。あずま屋がある金名水の水場で、家に持って帰るつもりでボトルに水を汲んでから、しばらくはそこでぼーっとしていた。金名水はあまり冷たくなくて、味わっても特段おいしい水という印象は無かった。降りていく途中でも登ってくる人は余り無く、下の駐車場に戻るまでに2人くらいだった。駐車場には10台くらい車が停まっていたが、停めてある車の主が全てハイカーという訳でも無い様だ。
帰り支度をして帰路に着く。茅野まで入浴を我慢して久しぶりに『尖石温泉 縄文の湯』に寄って行く。泉質が良く料金が安い上、アクセスも良いロケーションからか、何時来ても人で賑わっているが、浴槽や洗い場も広いから特に支障は無かった。落葉松の黄葉が美しい山道を上って麦草峠を越えた。佐久のスーパーで、お目当てのシナノスイートを買い込んでから夕食も済ませて長野を後にした。
戸倉山1,680.6m
前日の17日(金)に仙丈ヶ岳に続く地蔵尾根の松峰・地蔵岳に登ってから駒ヶ根で夕飯を食べ、そのまま戸倉山の駒ヶ根側登山口の戸倉キャンプ場の駐車場に車を停めて車中泊した。
翌朝7時50分にゆっくり登りだす。キャンプ場は既に営業をしていないようでヒトケもない。戸倉山は地元でも人気の山らしいから、土曜日でもあるしさぞかし人が多いかなと思ったが、7時を過ぎても誰もやって来なかったが、もう直ぐ出発しようと思っていたら、1台車が来て、中年の夫婦連れと思われる人が登っていった。その後に付いて登りだす。
戸倉山登山道とある標識に導かれ、キャンプ場奥の沢から尾根に向かってジグザグに登って行くと、杉林から雑木の尾根に出る。樹林越しに南に伊那山脈の山並が見え、背後は駒ヶ根の市街地の上に中央アルプスの山並みが見えてきた。馬止めの松を過ぎてしばらく登ると、一段登り上げたのか、ブナ等が茂る感じの良い幅広の尾根に出た。急ぐことも無いのでここで少しのんびりする。後続の単独ハイカーが登っていった後に腰を上げ、またしばらく登ると今度はジグザグの急な登りになる。折り返すような地点にはベンチがあって駒ヶ根の市街地が良く見えた。急な登りを少しで天狗伝説の岩とか猿の松とかの名前が付けられたポイントを過ぎて、尾根の真ん中にあずま屋がある所に出た。ここは金名水と名前が付けられた湧き水があって、差し込まれた塩ビパイプからちょろちょろと水が出ていた。あずま屋の軒には大きな鍋や食器類がぶら下がっているが、ここで人が集まって煮炊きをするのだろうか?定期的にそんな会合でもあるのかな。
あずま屋から上は尾根も狭まって、右手に頂上付近の稜線が見えてくる。全体に紅葉が始まっているが、昨日登った地蔵尾根辺りに比べるとやや色づきが悪いように感じた。8合目の表示から幾らも登らないで9合目の標識があった。またここでゆっくり休んだ。昨日と違って急ぐような必要は何も無い。最後は少し急になって登りきると、戸倉山西峰の山頂に着いた。朝一番で登っていったご夫婦?がここで休んでいた。西側の木々が切られて、中央アルプスの山並みは伊那谷を挟んで昨日以上に手に取るように見え、千畳敷カールや宝剣岳が良く分かる。西峰の山頂は展望のある西側に展望図や山頂標識があり、中央は薮の小山があって祠や石碑等沢山のモノが見られた。写真を撮って直ぐに東峰に向かう。一旦少し下り東峰との鞍部には戸倉山避難小屋とプレートが付いた小屋があるが、中を覗くと避難小屋というよりは休憩舎という感じで、板の間にゴザが敷いてある。その先を緩く進んで、東峰へは最後に少し急な登りになって西峰から5分くらいで着いた。丁度入れ替わりに、休んでいた時に先行していった単独ハイカーが降りてきてすれ違った。
東峰山頂には一等三角点があり、中央に結構大きな十蔵(とぐら)薬師菩薩と名前が付いている石像坐像があった。ここからの眺めを期待していたのだが、窓の様に木々の間が開いて正面に仙丈ヶ岳と北岳が見え、その他は直ぐ下の美和湖(美和ダム)が隙間からホンの少し見える程度で、後は木々に囲まれて広い眺めは無い。窓の様に開いた正面に昨日登った地蔵尾根が延びて、雪を頂いた仙丈ケ岳が高い。こうして見ても、下から地蔵岳や丸山谷の頭までは随分距離も高さもあるという感じだ。尾根に重なっているので、それぞれのピークは良く見なければ分からないが、それでも地蔵岳だけは黒木の顕著な峰に見えた。ベンチの様に板が敷かれた眺めのある場所に座り、朝からお腹の調子が悪いのでリンゴだけ食べた。
しばらくすると年配のご夫婦がやってきて三角点の脇で休んでいた。その後トレランの若者もやって来くるが、これは休まずに直ぐに降りて行った。人気の山だから次々に人がやってくるのだが、思った程は多くない。
11時に東峰山頂を降りて西峰に戻る。意外にも西峰に着いたらそこには誰も居なかった。先行した人はみな降りてしまい、その後に登ってくる人も余り居ない様だ。西峰の方が少しだけ展望が良かった。そのまま来た道を下る。直ぐ下で2組・5人ほどの登ってくるハイカーとすれ違う。あずま屋がある金名水の水場で、家に持って帰るつもりでボトルに水を汲んでから、しばらくはそこでぼーっとしていた。金名水はあまり冷たくなくて、味わっても特段おいしい水という印象は無かった。降りていく途中でも登ってくる人は余り無く、下の駐車場に戻るまでに2人くらいだった。駐車場には10台くらい車が停まっていたが、停めてある車の主が全てハイカーという訳でも無い様だ。
帰り支度をして帰路に着く。茅野まで入浴を我慢して久しぶりに『尖石温泉 縄文の湯』に寄って行く。泉質が良く料金が安い上、アクセスも良いロケーションからか、何時来ても人で賑わっているが、浴槽や洗い場も広いから特に支障は無かった。落葉松の黄葉が美しい山道を上って麦草峠を越えた。佐久のスーパーで、お目当てのシナノスイートを買い込んでから夕食も済ませて長野を後にした。
戸倉山は一等三角点の山で人気があるそうです。
でも展望は木の間越しですから余りよくありません。中央アルプスを眺めるのには良いですね。戸倉キャンプ場というのが麓にあってこの登山道がメインですね。消化試合という感じでオマケの感じでした。同じ人気の山でも守屋山の方が良かったです。