高速道路を走っていて、出口までの距離表示の中で、最も意識するのは2キロメートル表示、次いで1キロメートル、あるいは500メートル表示ではないだろうか。もちろんインターによって表示距離が統一されているわけではない。1キロメートルがなくて、500メートルだったり、600メートルだったり、とまちまちだ。おそらく表示看板を設置する場所の環境に影響しているもので、1キロメートル表示をしようとする場所が橋梁上だったりすると前後しているケースが多い。
なぜ2キロメートルを意識するかと言えば、出ようとしているインターならば、この距離表示を見て追越車線から走行車線に車線替えをする目安になる。もちろんドライバーによって目安かどうかは異なるところだが、この表示がないと、かなり危険度が上がるだろう。なぜならば車線替えをする目安がなくなるからだ。とはいえ、必ず2キロメートルより短い表示板があることを認識しているから、さらに短い距離表示を目安にするドライバーも多いだろうが、いきなり1キロメートルや500メートル表示だったら「慌てる」はず。追越しを日常茶飯事にやっている人は、2キロメートルで車線替えはしないだろう。1キロメートル表示、あるいは500メートル表示が現れてから走行車線に戻るドライバーも多い。したがって普通なら2キロメートル、激しい運転をする人はインターに最も近い距離表示看板を意識する。が、やはりそれは2キロメートル手前に表示があるから安心してできることかもしれない。
この距離表示、インターによって距離感が異なる時がある。「あれっこれで1キロなのか」などと…。実際のところいくつかのインターで距離を測ってみたわけではないが、看板で表示されている距離は、インターへの導入車線が始まる位置までの距離を示しているようだ。したがって出口までの距離ではない。ということはインターによって距離感が異なる、という感覚は錯覚に過ぎないということになる。あるいは導入部の車線の長さが距離感の違いを生んでいるのかもしれない。昔にできたインターは短め、新しいインターは長め、かもしれない。
何といっても走行車線に車が繋がっているケースで追越しをかけている場合、どこで走行車線に戻るか躊躇するもの。走行車線を走っている車のスピードにもよるし、もちろん追越し車線を走っていても、前に車がいれば、その車のスピードにも左右される。県内の高速道路では、通行台数がそれほど多くないから躊躇するようなケースは少ないが、それでも中央自動車道は、県内でも通行量が多い。いわゆるジャンクションの入りに悩むドライバーは、けっこう多いのではないだろうか。とりわけ岡谷ジャンクションへ長野自動車道から向かって下り車線(名古屋方面)へ入ろうとする車だ。中途半端に混雑していると、躊躇する人は多い。だから渋滞を起こす、というわけだ。