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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

若宮八幡の獅子狂言(昭和61年の記憶55)

2020-09-04 23:44:46 | つぶやき

中谷大宮諏訪神社 奴踊り(昭和61年の記憶54)より

 昭和61年9月5日は金曜日。仕事を終えた午後5時過ぎ、飯田市を出て木曽郡上松町へ車で向かった。上松までは清内路峠越えでちょうど2時間ほど。午後7時半前に上松にある若宮八幡社に着いた。毎年9月5日には「芸ざらい」と称される地芝居が行われる。しかしここでは女形を獅子が演じるという特徴がある。ようは獅子狂言というやつである。北信の須坂市あたりにも獅子狂言が継承されているが、事例としては少ない。もともとは若宮八幡の祭礼とは関係なかったと言われるが、上若連が手がけるところから、祭礼に合わせて行われるようになったようだ。古くは古株といわれる江戸時代からの会員の長男のみが受け継いできたという獅子狂言であるが、人手不足でそうした枠は取り払われたという。この獅子狂言は暦の変わる午前零時近くまで行われた。

上松町若宮八幡社獅子狂言(昭和61年9月5日撮影)

 

ヒャットウ(昭和61年の記憶56)


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