Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

比較「駒形」と「島田娘」

2008-05-07 12:52:46 | 自然から学ぶ
 今年は山に雪が多いと言われていたが、雪形で比較してみるとすでに昨年よりは早く雪解けが進んでいるようである。昨年別の日記に掲載した雪形で比較してみることにしよう。ちなみに撮影日は同日ではないが、十分に比較できると思う。

2008.5.6


2007.5.15


 ひとつは中央アルプスの宝剣岳の下に出る駒形である。駒ケ岳ロープウェイの終点にある千畳敷ホテルのすぐ上に現れる駒形は、古くから認識されていた駒形ではないとう。「駒ケ岳」という名の由来になったものは、伊那市方面から捉えた中岳に現れるもののようだ。さて、この宝剣岳の下に現れる駒形を2007.5.15に撮影したものと2008.5.6に撮影したもので比較してみよう。歴然としてその現れ方に違いがある。形作っている地肌がしっかり見えているのは、今年のものである。


2008.5.6


2007.5.15


 もうひとつ、この駒形から南に目を移すと、島田頭の下に島田娘と稗まき小僧の雪形が現れる。前者の駒形とともにこの三者は同時に現れる木曽駒ケ岳周辺の典型的な雪形である。とくに島田娘にいたっては、ずいぶん広範囲からその形をしっかりと認識することができるとともに、誰がみても島田を結った形を理解してもらえる。これもまた比較してみての通り、今年のものの方が明らかに地肌がしっかりしている。

 さて、昨年と比較すると10日ほど撮影日に差があり、今年の方が日が早いということから今年の方がいかに雪形が早く登場しているかが解る。ただし、必ずしも雪の多さを判断できないのだろうと、写真を見ながら気がついた。この季節でも天候が荒れると山は雪が降るだろう。そんな雪がいつ降ったかによっても山の表情はすぐに違ってくる。その直後と、しばらくたってからでは雪形を現す地肌の面積は異なってくる。したがって、すこしばかり天候が荒れたりした直後であれば、いかにも雪が多いと印象を与えることもある。といことで一概には言えない。実は昨年の日記を読み返してみると、「山々に降雪」に 5/11に雪が降ったと記している。なるほど、一概には比較できない。

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