This Is The Way I Am

ただし。が、気まぐれに、日常にて考えていることを綴ってみます。

雪が降った朝

2006年01月21日 23時39分32秒 | Weblog
大雪が降った。
朝、起きたら、一面が白い世界だった。
こんなに雪が降るのは、久しぶりのことだ。
「東京に雪が降る」
その天気予報の言葉を信じずに最近は過ごしていたが、
とうとう、世界が白く染まるほどの雪が降った。

とにかく眩しい。
雪景色は綺麗で好きなのだが、目の奥が痛くなるような眩しさがある。
僕は、この痛みが、あまり得意ではないので、
似合わないことは承知だが、サングラスを持って、家を出る。

まだ10:30だというのに、子供達がはしゃいでいる。
子供達は、自分の身体と同じくらいの大きさの玉を作っている。
雪だるまなんて、最後に作ったのは、いつだったかな。
微笑ましい光景に、思わず、口元が歪んでしまう。
子供は、いつだって、可愛らしい。
一生懸命な頬っぺたが、ピンク色に染まる。

まだ幼稚園生だった頃だろうか。
大雪が降った。
父親と一緒に、家の前にかまくらを作った。
「かまくら」と言っても、たいした大きさはなく、
子供だった僕がギリギリ入れるくらいの大きさだった。
隣には、僕と同じくらいの背丈の雪だるまを作った。
寒かったけれど、温かかった。
きっと、その頃の僕の頬っぺたも、ピンク色に染まっていた。

「僕にも可愛かった頃があったなぁ」って思い出して、
そんな些細な自画自賛に嬉しくなりながら、
寒さに震え、駅へと急いだ。
駆け込んだ電車の中は、温かかった。

芝居

2006年01月21日 23時25分07秒 | Weblog
褪めた世界を見つけてしまう
今日もまた 同じように
そしてサングラスに手を伸ばす
視界が歪んだ色を認識する前に

心のない言葉が行き交う
今日もまた 同じように 
そしてイアホンに大音量を
聴覚が歪んだ音を認識する前に

冷めた熱意でダンスを踊る
今日もまた 同じように
そして世界を遮断する
世界から遮断される前に

脈の打たない心のままで
いつから僕は踊れるようになったんだろう
熱を持たない心のままで
いつから僕は歌えるようになったんだろう



君の前で偽れない僕に
そっと安堵の息をもらす

脈が早まる心の記憶を
熱を帯びてく心の記憶を

その記憶の再現を握りしめれば
茨の海さえ歩いていける気がしてる

11歳の冬の思い出

2006年01月21日 04時15分29秒 | Weblog
最期の切り札 を手にしたとき
強くなれた 気がした
もう何も怖れない と
心に決めるまでもなく 誓った

目の前に広がる すべての景色は
いつのまに 色彩を失った のか
目の前に並んだ すべての笑顔は
いつのまに 凶器にしか 映らなくなったのか

いつでも降りる準備は整っている
この 長く 短い レースの途中で

世界を停止させる術 をも覚えた
この手を ほんの少し 汚す ことで

すべては きっと この手にある

すべては きっと この手にある

愛や 未来や 希望 と共に
すべてを終わらせるスイッチ も共に

明日 息をしてない自分 の肉体が
生ゴミ のように 転がっていても
なにひとつ おかしなことは 無い
涙すら もう 体温を感じない

すべては きっと この手にある
すべては きっと この手にある

もう何も 怖くなんてない
ただ前へ 進める限りに 進めばいいだけ