This Is The Way I Am

ただし。が、気まぐれに、日常にて考えていることを綴ってみます。

組織と個人と

2012年09月17日 10時50分36秒 | Weblog

数年前、ホテルを辞めた時は、

組織、というものを分かっていなかった。

個人的な感情で、退社した。

 

「慶応卒なんだから、何もしなくても数年後には、

 キャリアアップしているよ。今は耐えろ。」

といった周りの言葉に、失望したのも、一因だ。

 

あるいは、会社のきちんと説明せず、

感情で事態を語って、うまく丸め込もう、という姿勢に、

失望したのも、一因かもしれない。

 

要するに、もっと自分を見てほしかったのだ。

一会社員としてではなく、渡辺整という人間を見てくれ、と。

仕事ができる、できない、関係なく、

どんな想いで仕事に向き合っているかを見てくれ、と。

組織に対して、無謀な要望をぶつけていたのだと思う。

 

会社の中で、大きな変化があって、

自分たちの肩書きもキャリアプランも、大きく変動した。

その際も、「僕を見てくれ」としか思っていなかったのだろう。

その反動で、誠意のない会社の対応に苛立っていた。

今思えば、あれは会社としては、無難な対応だったのだけど。

 

そう・・・今では、違う視点で観れるだろう。

組織は組織だ、ということだ。

 

ひとりひとりの人間が信じていなくても、

大人数の人間が集まり、考え、

何が皆の為のBESTかを探る内に、

個々人の幸せを少しだけ剥ぎ取りつつ、

全員が大きな幸せへたどり着けるような解決策を見出す。

常に軌道修正は欠かせない。

 

その狭間で、それぞれの人間の人生に生じる、

多少のほころびは、仕方がない。

 

当時の僕には、それはわからなかった。

まぁ、今もわからないけれど。

 

 

数ヶ月前、会社を辞めよう、と思った時、

原因のひとつは、「組織に属することに疲れた」だった。

 

組織としても個人としても、幸せにしよう、ともがき、

自分にできることを全て羅列して、

ありとあらゆる可能性を考えて行動してきたけど、

ふと周りを見回したら、がむしゃらに孤独だった。

 

「そんなものだ」と諦めている人、

「諦めて当然だ」とさらに諦めている人、

あるいは、はなから「どうにもならない」と諦めている人。

とにかく、諦めている人が多いことに愕然とし、

諦めを認めずに、頂点を目指そうとする自分は、

何に向かって走り続けたのだろう、と見失った。

いつから周りから逸脱していたのだろう、と。

 

組織、は怖い。

 

個々人の想いや意見、生き方とは別に、

個々人の集まりは、想いや歩むべき路を決め、

少しづつ、でも確かに、進んでしまう。

組織を動かすのも人だし、それは確かだけど、

だけど、人を牛耳るのも組織だな、と思った。

 

そんな組織に属しながら、居場所がなくなっていった。

協調性がなかったのかな。

 

 

 

個人でやっていこう、と思った。

これまでも、「渡辺さんなら」と言われてきたじゃないか。

会社の名前よりも、個人の名前で呼ばれた方が多いなら、

その自分の名前を看板にして、頑張ってみよう、と思った。

 

もともと、大金持ちになりたかったわけでもない。

もっとドラマチックに、繊細に、楽しく、紆余曲折ありつつ、

それでも自分らしく生きたかったのだ。

明日死んでも後悔しない、そんな生き方をしたくて、

組織の中で、「もっともっと」とBESTを求めたけど、

そんなんじゃ、いつだって後悔だらけだな、と気がついた。

組織に属しながら、居場所はないんだし。

なら、個人でやってみても、変わらないのではないか?と思った。

むしろ、いいかも、と。

 

 

 

最近、再会する人に、「顔が変わった」と言われることが増えた。

「なんか、輝きだした」とか、「丸くなった」とか。

テカっているだけじゃないの? 太った? と返すけれど、

とても嬉しい言葉をもらっていると思う。

 

毎日、「あれ、こんなに浪費して大丈夫だっけ?」と焦り、

サラリーのない生活が始まったことに、多少怯えているものの、

気持ちはスッキリしている。

 

もっと早く飛び出せば良かった、と思う。

でも、必要な時間だったのだ、とも。

組織というものを自分の中で整理しなくちゃいけなかったからね。

 

 

そして、振り返れば、何も変わっていない。

大学卒業した時の僕から成長もしていない。

ただ、少しだけ世の中を知った、ということだ。

それが大事だったのだと思う。 

 

 

 

・・・別に何を書こう、としたわけではないけれど、

ふとパソコンに向かったので、記してみた。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-09-19 22:58:11
う~ん、難しいね。


同じ道を歩む人間としてなにも言えない事に申し訳なく思うよ。

ただ、後悔したくない。てか、しない。


いつか、笑おう!
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