この作者の本は、学生の頃から何冊か読んでいる。
初めて読んだのは「家」シリーズものだが、
(信濃譲二シリーズ)
大きなくくりでいうところの、
「新本格第一世代」。
当時はこれといったものがなかったような気がする。
本格世代にはまりはしたが、
綾辻行人や有栖川有栖といった、
ドメジャー処に流れていった過去がある。
最近読んだのは、
「世界の終わり、あるいは始まり 」
「さらわれたい女」
「葉桜の季節に君を想うということ」。
正直とても面白く読めた本だったので、
最近は探しはしないが、
見つければ購入するようにしている。
舞台は、関東某所(架空の町?)、
刑事の舞田歳三が主人公となる推理もの。
(というよりはミステリー)
舞田ひとみは姪っ子で、
バツ一の兄の家で姪っ子と過ごす時間等々が、
事件解決の糸口となる、
てかんじ。
当然事件も起こり、
人が死んだりなど、タイトルからのイメージよりは、
内容的にはややヘビーなはず、
それを姪っ子のキャラで、軽く仕上げているようだ。
軽く読みやすいものに仕上げた分だけ、
本の世界に引き込まれることは、
正直無い。
11歳の小娘が、探偵の真似事をして事件を解決するとか、
そんな現実離れしたことも一切無い。
(きっとそういう展開なら駄作)
ダンスの場面もほぼ無く、
探偵っぽいこともほぼ行わない、
タイトルはいったい何なんだと
言いたい気分も、少しある。
それでも、全体的に面白く読みやすいのも確か。
続編があるようなので、
できれば読んでみたいと思う。
デビュー当初の本を読み返そうとまでは思わないが、
いつの頃からか、作風が変化したというか、
一皮剥けたというか・・・。
(読むだけの人は、上から目線でものを言ふ)
本格世代は筆が遅い人が多かったが、
調べてみると、本格以外も色々書いているようだ。
個人的には、
「世界の終わり、あるいは始まり 」
が作品の転機だったのではないかと。
本格というくくりの本では無いが、
これでもかというヘビーな題材で、
後味のいいラストシーン。
妄想と現実が入り混じってのお話だったが、
本の世界に引き込まれる感は、かなりのもの。
デビューするのも大変な世界で、
作風を変えながらも成長を続けられる作家は、
早々居ないんぢゃないのか。
(基本的には、皆高いレベルで横ばいだと思う)
本を読むときにいいのは、
自分に合う作者の本は、
どれを読んでも面白く読めること。
(ごくごくたまに例外はある)
歌野昌午は、合う。
今後も見つけるたびに、
読むことになるでしょう。
初めて読んだのは「家」シリーズものだが、
(信濃譲二シリーズ)
大きなくくりでいうところの、
「新本格第一世代」。
当時はこれといったものがなかったような気がする。
本格世代にはまりはしたが、
綾辻行人や有栖川有栖といった、
ドメジャー処に流れていった過去がある。
最近読んだのは、
「世界の終わり、あるいは始まり 」
「さらわれたい女」
「葉桜の季節に君を想うということ」。
正直とても面白く読めた本だったので、
最近は探しはしないが、
見つければ購入するようにしている。
舞台は、関東某所(架空の町?)、
刑事の舞田歳三が主人公となる推理もの。
(というよりはミステリー)
舞田ひとみは姪っ子で、
バツ一の兄の家で姪っ子と過ごす時間等々が、
事件解決の糸口となる、
てかんじ。
当然事件も起こり、
人が死んだりなど、タイトルからのイメージよりは、
内容的にはややヘビーなはず、
それを姪っ子のキャラで、軽く仕上げているようだ。
軽く読みやすいものに仕上げた分だけ、
本の世界に引き込まれることは、
正直無い。
11歳の小娘が、探偵の真似事をして事件を解決するとか、
そんな現実離れしたことも一切無い。
(きっとそういう展開なら駄作)
ダンスの場面もほぼ無く、
探偵っぽいこともほぼ行わない、
タイトルはいったい何なんだと
言いたい気分も、少しある。
それでも、全体的に面白く読みやすいのも確か。
続編があるようなので、
できれば読んでみたいと思う。
デビュー当初の本を読み返そうとまでは思わないが、
いつの頃からか、作風が変化したというか、
一皮剥けたというか・・・。
(読むだけの人は、上から目線でものを言ふ)
本格世代は筆が遅い人が多かったが、
調べてみると、本格以外も色々書いているようだ。
個人的には、
「世界の終わり、あるいは始まり 」
が作品の転機だったのではないかと。
本格というくくりの本では無いが、
これでもかというヘビーな題材で、
後味のいいラストシーン。
妄想と現実が入り混じってのお話だったが、
本の世界に引き込まれる感は、かなりのもの。
デビューするのも大変な世界で、
作風を変えながらも成長を続けられる作家は、
早々居ないんぢゃないのか。
(基本的には、皆高いレベルで横ばいだと思う)
本を読むときにいいのは、
自分に合う作者の本は、
どれを読んでも面白く読めること。
(ごくごくたまに例外はある)
歌野昌午は、合う。
今後も見つけるたびに、
読むことになるでしょう。