日々呟く。

とうとよ/清貧の独り言。

言葉遣い。

2006年10月22日 19時58分23秒 | 司書日記
分からないことだらけの学校図書館生活。

この言葉遣い、おかしいですか?

「今、図書館利用の児童がいらっしゃっいました。」
「今、図書館には、3人の児童がいらしています。」

実際に、私が児童の状況について他の先生に報告したとき、こんな言葉遣いで報告しました。
他の状況じゃ、あまりこんな言葉は使わないのですが…。

「今日の放課後、2年生の児童3名に、貸し出しを行わさせていただきました。」
「返却が遅れていた児童に、図書を返却していただきました。」

流石にこんなことは言わない。


私がこんな言葉遣いをするのは、児童が図書館に来た際に限られるようです。

「いらっしゃった。」
「いらした。」
「いらっしゃってます。」

児童の来館状況を報告するのに、このような言葉遣いをするのはおかしなことなのでしょうか。

「図書館に来ました。」
「図書館に来てます。」

こちらの方が普通?

しかし、それでは、児童が来ようと、他の何かが来ようと、表現が同じになってしまいます。

「今、図書館に児童が一人来ました。」
「今、図書館に猫が一匹来ました。」

そして、PTAの方やそのほか学校関係者が来たときとは差ができてしまう。

「今、図書館は3年生の児童が、調べ学習に来てます。」
「今、図書館には読み聞かせの会の方がいらしています。」

なんだか、これに抵抗があるのです。


上手く表現できているかどうかは分かりません。
とにかく、私の口からは自然に「いらっしゃってます。」「いらしてます。」という言葉が出てくるのです。

しかし、これはおかしいらしい。
「児童に対して、そんな言葉遣いはダメですよ」という注意まで受けました。

うーん。
おかしいですか?

図書館に来る児童は、図書館に来る犬猫とは違います。
図書館に来る児童は、図書館に来るPTAの方との間にはそれほどの差があるとは思えません。
どちらも重要な図書館利用者。
学校図書館ですから、利用の頻度だけから見れば、児童の方が上です。

うーん。
私の感覚がおかしいのでしょうか…。


しかし、私にしても、そんな言葉遣いをするのは、どうも来館状況報告の際だけみたいなので、それ以外との差も良く分かりません。


「4時間目に、急遽調べ学習の児童がいらしたので、歴史の本を数冊、学級貸し出ししました。」

こんなのが、私の感覚では、いたって普通な言葉遣いなんですが…。

「4時間目に、急遽調べ学習の児童が来たので、歴史の本を数冊、学級貸し出ししました。」

むう。
やっぱりなんか…違和感が…。


この敬語は、いったい誰を敬っているのか。
図書館利用の当事者である児童?
それとも、報告相手である先生?

私の言葉遣いから見れば、児童に対して敬語を使ってることになるはずです。
では、それを注意されると言うことは…

児童は敬うべき対象はない?
そんなこともないと思うのですけど…。


ここにも分からないことがひとつ…。