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とうとよ/清貧の独り言。

目録カード。

2006年05月12日 23時41分47秒 | 司書日記
さて、なんとか今週も一週間が終わりました。
結構ふらふらですが…、まあ、本当になんとか…。


今私が勤務している学校図書館では、まだ目録カードが現役です。
コンピューター化なんてまだまだ先の話。
せっせと手書きで目録カードを作ることになります。

で、その目録カード。
前年度の分から、書かなければならない目録カードが溜まっているので、そろそろ消化して行きたいのですが…。


なんだか、書き方がいろいろ違うのです…。

まず、私が講習で習った書き方と違う。

まあ、これは、講習のときも、講師の先生から、その場所のやり方に合わせる様にと教わっていたので、想定の範囲内なのですが…。

「その場所のやり方」…つまり、今存在する目録カードの中でも、書き方がいろいろ存在するのです。
こうなると、一体どれに合わせて書いてよいのかわからない…。


青い天使9
 青い天使. 9 / 倉橋燿子作 ; 牧野鈴子絵
 初版
 東京 : 講談社, 1999
 270p ; 18cm
 (講談社青い鳥文庫 ; 180-14)
 ISBN4-06-148516-4
 ¥580


例は手元にあった適当な本から…。

私が習った書き方だと、大体こんな感じで書くはずです。
値段の部分なんかは怪しいですが…。
基本となる目録カードを作るときに、こういう風に書くはず。
これには分類番号なんかは書いていませんが、実際はさらに左側に分類番号等がはいりますね。
版表示は、普通初版だと省略しちゃうはず。

しかし、実際図書館にある目録カードには、こんな書き方されてないんですよね…。

とりあえず、「:」だの「;」だのの記号は全く使われていません。
すべてスペースを開けることで解決されています。
そして、版表示はなし。
初版以外でも、版表示は書かれていないようです。

出版社の部分も、所在地が書かれていたりいなかったりでバラバラ。

シリーズ表記は、こんな風に別に書いてある場合もあれば、題名にすべて組み込まれている場合もあり、これもバラバラ。
例のように、文庫のシリーズ名なんかだと省略してあるみたいですが…、例えば、「~~学習まんがシリーズ5」とか、そんな感じのシリーズ名は、題名に組み込まれている場合が結構ある。

ISBNや、値段表記も書いてあったりいなかったり…。

そして、これは日本人が書いた本ですが、これが外国人の場合だと、分類の著者記号は常に姓の頭文字で取るので、普通に呼ぶ名前では後に来る姓のほうが、著者記号に書かれることになります。

そのせいでしょうか、この目録カードに書かれている著作者名が姓名ひっくり返して書かれているものがあります。

例えば、「モーリス・ルブラン」だと、「ルブラン・モーリス」と書かれている場合があるのです。

しかし、確か私が習った書き方だと、著作者名の部分で姓名ひっくり返して書くということはなかったはずなのですが…。
そして、例えひっくり返して書くにしても、「・」を使って「ルブラン・モーリス」と書くのではなく、「,」を使って、「ルブラン,モーリス」と書くはずですし…。

とにかく訳がわからない。


さて。
結局私は、どういう書き方で目録カードを作ったら良いのだろう。
あんまり周りのカードと差異がある書き方をすると、利用者が混乱しちゃうだろうから…。

んー。
難しいなぁ…。


これが統一されてなくて、誰が困るのかといえば、やはり利用者が困るのです。
なるべく利用者が困らない…混乱しない良い方法はないものか…。



そして。
もうひとつの大きな問題は、これが基本的に手書きであるということ。


私、あんまり文字に自信ないんだけどな…。