日々呟く。

とうとよ/清貧の独り言。

耳をすませばとカード。

2004年11月11日 20時11分18秒 | なし
「耳をすませば」といってもモンコレじゃなくて映画です。


その耳をすませばに、図書館の貸し出しカードを巡る場面があります。

自分の借りる本の貸し出しカードにいつも同じ名前があるのを見つけ、気になる。

といった場面です。


今までなんとなく見ていたこの場面ですが、結構問題のある場面だそうで。
それが以前にも紹介したこの「図書館の自由に関する宣言」の一部分。

日本図書館協会、ホームページより引用)

第3 図書館は利用者の秘密を守る

1 読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書事実を外部に漏らさない。ただし、憲法第35条にもとづく令状を確認した場合は例外とする。

2 図書館は、読書記録以外の図書館の利用事実に関しても、利用者のプライバシーを侵さない。

3 利用者の読書事実、利用事実は、図書館が業務上知り得た秘密であって、図書館活動に従事するすべての人びとは、この秘密を守らなければならない。


この宣言から考えれば、利用者が貸し出しカードから、他の利用者の読書記録を知るなんてことはあってはならないことなんですね。


しかし、昔は結構、そうやって人の読書記録を知っていたよなぁ…と思うのです。
昔というのは、小学校の頃。

まだまだ、学校の図書室が電子化されてるようなこともなく、私の通った図書館も手書きのカード方式の貸し出し法でした。

それなりに図書室に通う子供だったのですが、私にとって、利用カードとそのカードに書かれている名前も図書室の楽しみの一つでした。

人気のある本のカードは、当然多くの名前が書かれています。
下級生から上級生まで、数多くの名前が書かれ、見知った名前があることもありました。

反対に、人気のない本のカードは、ひとつの名前も書かれていない場合もあり、そこに最初に名前を書き入れるのは、ちょっとした感動がありました。

学年に加え、クラス名も書き入れるようになっていましたので、自分のクラスの人間が借りた本もわかったのですが、時々、同じクラスが書いてあるのに知らない名前があったりして、これは何年か前の書き込みなんだなぁと思ったり。

結構そんなことをして楽しんでいたのですが、これはプライバシーの侵害に当たることだったのですよね。


その私の母校。
今はどういう貸し出し法を取っているのでしょう。
まだ、同じ方法を取っていたりするのかな…。