「イチロクもりの会」の第1回の研修に参加した。
6/23:10時に駒止湿原入り口の駐車場に集合、数ヶ月ぶりの同窓会はsimo会長以下8名の参加だった。
実に30年ぶりの駒止湿原、小学生の子どもたちと湿地を巡った遠い日が思い出された。
梅雨時には珍しい晴天に恵まれ、一面ワタスゲの絨毯に敷き詰められた広い湿原をゆっくり歩いた。
湿原に入ると、アサギマダラに迎えられた。ニッコウキスゲも咲き始め、夏の花々を愛でながらゆっくり木道を歩いた
青い空に紅く萌えるレンゲツツジ、ピンクのウラジロヨウラク、真っ白なリンゴのようなズミが満開だった。
湿原には、ヒオウギアヤメ、コバイケイソウ、ツルコケモモ、マルバモウセンゴケなどが・・・。
山の自然はすべてが清らかで、いつもの里山とはひと味違う。
【ヒオウギアヤメ】 【コツマトリソウ】 【ナツトウダイ】
【ワタスゲ 花 】 【タテヤマリンドウ】
【レンゲツツジ】 【ワタスゲの間にニッコウキスゲが咲いている】
【ウラジロヨウラク】 【ゼンテイカ】 【ズミ】
期待してきたイトトンボ類はほとんど見られず、コサナエ、シオヤトンボ、ダビドサナエを数頭見かけただけだった。
チョウはヤマキマダラヒカゲ、ヒオドシチョウ、カラスアゲハ、フタスジチョウに出会えた。
【シオヤトンボ】 【ダビドサナエ】 【ヒオドシチョウ】
地元幹事のIsiさんの提案で、高清水の日本一のヒメサユリを見ることにした。丁度見頃だった。青い空をバックに美しい姿を構図してシャターを押した。
明日の田代山登山に備えて、水引の民宿に一泊した。
久々の懇親会、少し控えようと思っていたが、坂下のSaさん差し入れの「飛露喜」をいただき、盃が進んだ。それぞれに近況報告、小生はオオルリシジミ復活の夢を話した。
翌日(6/24)は曇天、少し心配な空模様に大きいザックに雨具を準備した。宿から約30分の悪路?を一路「猿倉登山口」へ車を走らせた。
【田代山・帝釈山登山口】 【ラショウモンカズラ】 【ズダヤクシュ】 【オオバミズホウズキ】
9時少し前、田代山までの約2㎞、2時間の予定で登りはじめた。登り口の川沿いにラショウモンカズラが美しかった。マイズルソウ、ゴゼンタチバナを眺めながら登った。
この山登りは多少の不安があった。しばらくは里山を歩きトレーニングしていた。
きついところもあったが、道すがら同行して頂いた県の自然保護指導員Hoさんからいろいろ教えられながら楽しく登ることが出来た。
途中、美しいダケカンバ、コメツガの林を登り1時間30分程のペースで小田代湿原に到着、木道から美しい花園を観察できた。
【リョウブ】 【ムシカリ (オオカメノキ)】 【ヤマナメクジの交尾】
黄色いチングルマ、真っ白なミツバオウレン、ブルーのタテヤマリンドウ、かわいいピンクのヒメシャクナゲ、特に駒止にはなかったピンクのイワカガミと色とりどりの美しさにみとれ、心洗われる思いだった。
途中Moさんの見つけたイチヨウランもカメラに収めた。
【イワナシ】 【アリドウシ】 【ツルシキミ】
【マルバモウセンゴケ】 【ムラサキヤシオ】 【アオカミキリ】
【ミツバオウレン】 【ユキザサ】 【ギンリョウソウ】
【ゴゼンタチバナ】 【イチヨウラン】 【ヒメシャクナゲ】
【ハリブキ】 【ヒメモチ】
さらに30分で田代山湿原へ到着、汗をかいた後の山頂のさわやかな風に救われた。見るものすべてが、何故こんなにも美しいのだろうか。
田代山のなだらかな頂上部に広がる高層湿原は約25haの広さで、平成19年に尾瀬と合わせて尾瀬国立公園となった。
コメツガの林の中に避難小屋となっている弘法大師堂にお参りをして昼食をとった。
お昼はおにぎりとカップラーメン、矢吹のSekiさんからいただいたキュウリの一本漬けがおいしかった。
素晴らしいトイレ設備が建ち、汚物は容器に溜めてヘリコプターで空輸されるシステムだ。
堂の裏手にはまだ残雪があり、足下にかわいらしい小さなショウジョウバカマ、ミズバショウが咲いていた。
周囲の山々は時折流れる霧の中、残念ながら雪を抱く会津駒ヶ岳を見ることが出来なかった。
木道からチングルマの花園を眺めながら名残を惜しみつつ湿原を後にした。
下山は約1時間30分、途中雷鳴とどろき心配したが雨に遭わずに下山できた。
普段は賑わう駐車場だが我々の車の他に2台だけ、山でも数グループにあっただけで独り占めの山行だった。
皆さんお世話になりました。特に、地元幹事のIsiさんには本当にお世話になりました有り難うございまいした。
皆さんそれぞれに自然を愛し活躍している。 小生もあと数年は元気に里山を巡り、小さな虫たちと大いなる自然を楽しみたいと思っている。
(2014.6.24記)
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岐路、前沢宿へより茅葺きの曲がり家を見学した。
途中、田島手前で土砂降りの夕立にあった。一時ヒョウも混ざり、かつて経験したことのない強い雨に逢った。夕方5時に過ぎ無事帰宅した。
駒止湿原、高清水のヒメサユリ、田代山湿原、前沢集落、盛り沢山なツアーですね ♪ 田代山湿原は魅力いっぱいで、私も是非とも行ってみたいと思います(体力に自信なし・・・)。これだけのコースを回れれば、まだまだお元気な証明ですよ ♪
駒止湿原、高清水ヒメサユリ群落、田代山、もし私が10年若かったらご一緒に研修に参加させて頂いたのにと残念です。駒止湿原、高清水ヒメサユリ群落は私の古里です。
昔、駒止湿原のある駒止峠は、私の古里只見から最寄りの国鉄駅や地方事務所のある田島町までの通り道でした。今はトンネルによる新道になっていますが、当時は標高1200mの曲がりくねった険しい峠の旧道でした。冬期は途中一泊して雪の峠を徒歩で越さなければなりません。私が16歳の子供の時、帰省のため一人でこの峠を越えようとして頂上でものすごい吹雪に遭い道を失い動きが取れなくなって危うく遭難するところを、当時の郵政省の逓送隊に助けられて駒止湿原近くの茶屋で一泊してようやく峠を越えた思い出があります。懐かしいです。
№1 シオカラトンボ♂なんでしょうか?
http://art5.photozou.jp/pub/545/2472545/photo/206221684_org.v1403851415.jpg
№3 駒止湿原の写真に同じ蝶がありました。オドシチョウなんでしょうか
http://art5.photozou.jp/pub/545/2472545/photo/206221691_org.v1403851425.jpg
№2、3cmくらいの大きさの蝶を見ました。
http://art5.photozou.jp/pub/545/2472545/photo/206221686_org.v1403851420.jpg
ご繁忙のおり恐れ入りますけどお暇な折がありましたらご教示くださるようお願いいたします。
駒止湿原へは針生から旧道へ入り峠を越えました。今はトンネルの新道ですね。
車社会のおかげさまで、計画通りにゆっくり湿原を巡ってきました。
高清水のヒメサユリは熱塩加納より立派でした。昔から自生していたのでしょうか。
駒止湿原も昔は畑がありましたが国で買い取りブナなど植林計画があるようです。
チョウやトンボですが、
1番目の写真はシオカラトンボ♂です。似ていますが、複眼がシオカラトンボは深い水色、オオシオカラは黒褐色です。羽の付け根もオオシオカラは黒いので分かります。
丁度今日我が家の庭でオオシオカラトンボを撮り、ブログに書きましたのでわかりやすいと思います。
2番目は同じきれいな羽化したばかりのヒオドシチョウです。今越冬した羽の傷んだ個体も見ます。このチョウは夏には姿を消し成虫越冬して産卵します。
3番目はミドリヒョウモン♀です。大きさは前翅長40mmくらいはあります。♀より少し小さめの♂でも35mm以上はあります。 なかなかヒョウモンの類は表からだとわかりにくいことがあります。裏の模様が独特で緑がかったいろです。
旧駒止峠を車で越されたんですか。旧道も通行可能なんですね。戦争中ガソリンが払底して普通車はみな木炭車になってよたよた走っていましたけど、駒止峠のバスだけはガソリン車が通りました。でも粗悪なガソリンで急なカーブの坂道は登れず、乗客は手慣れたものでなにも言われなくてもみんな下車して後ろに回って押しました。冬期でなくても峠越えは大変でした。
駒止湿原は布引山と同じように3~4年大根畑で有名でした。湿原の貴重な動植物より見事なおいしい大根のほうが大事な時代があって古里のブナ林や栃の古木がだいぶ失われました。
登山前はいろいろ心配していましたが、多少の自信が湧きました。2,3日後の後遺症でしょうか、背中や足が多少痛みます。30分で休憩、吸水を4回で山頂でした。
歩けるうちに大いなる自然を楽しみたいと思っています。
ブログのこちらから、御礼申し上げます。
植物の名前も丁寧に書かれていて、勉強になります。
また、ご一緒させてくださいませ。
ところで、ブログのツマトリソウの次の、赤いつぼみの花は何でしょうか。教えてください。
いいコース計画をご配慮いただきありがとうございました。
尾瀬や駒止ではよく目にします。
夏灯台、と書くようです。花が灯火に似ているから?
よく観察したことがなかったので、名前の由来と形姿を改めて観察しようかしら~と思いました。
ブログ、写真がいっぱいで見ていて楽しいです。またお邪魔します♪
トウダイグサそっくりですね。
赤いつぼみに惑わされました。
雨が多いですね。向暑の折気をつけてご活躍ください。