数日前、咲き誇るツルフジバカマの美しい紫色の花房に、絶滅が心配なヒメシロチョウが無心に蜜を吸っていた。
今朝、そこだけに細々と生き延びているこの愛おしい貴重なチョウの姿を撮りに行くと、心配が的中、堤防の大がかりな草刈りが行われていた。
ひ弱に舞いツルフジバカマに産卵するヒメシロチョウを横に、乗用の草刈り機がひたすら草を刈って行った。
こんな切ない、無惨な光景はなかった。
河川敷や耕地管理のための除草の意義は理解できるが、もっと生態系への配慮が必要だと思う。
昔のように鎌で刈る、環境に優しい草刈りは無理としても、広い範囲を一斉に刈ることは、チョウを絶滅へ追いやる理不尽なものだ。
草刈りは、時期や場所をずらすなど、より慎重であって欲しい。
刈り取られた草の上にか弱きヒメシロチョウが止まった。
彼女はどこに卵を産んだらいいのかと訴えているようだった。
こうしてミヤマシジミもジャコウアゲハも見られなくなった。
自然環境と草刈り・・・
蝶や虫たちにとって最悪ですね
草刈りをする立場からは毎回感じることですが
回転する刃の前の草に陣取る蝶たちの抵抗
草むらから一斉に逃げ出すコオロギやバッタの仲間
一本だけアザミが残された土手を見るとほっとします
雨続きが終わった今日 草刈りの予定 さて・・・
蝶や虫たちに 詫び状 を送りましょう
台風一過で、秋晴れとは行かず、どんよりしています。めっきり涼しくなりました。
消えていく虫たちを心配しながら里山を歩いています。草刈りも必要ですが、チョウが消えていくのが寂しいです。
昨年は土手に美しく咲くノアザミにキアゲハが何頭も舞っていました。今年は咲き始めたとたんにすっかり刈り取られてしまいました。
「ちっちゃな虫にも生きる権利がある!」などとつぶやいています。ほんとうに、蝶や虫たちに 詫び状を送らねばなりません。
これから、マダラナニワトンボが発生する時期です。今年は見られるか、絶滅を心配しているトンボです。
考えて、食草を適度に残しながらの間伐
なら最高なのでしょうが
一斉に伐採されると生き残る場所がなく
なるのでとっても心配です。
草原性のチョウは、草刈りも必要で、なかなか保存が難しいところです。近くの、昔スキー場だった所も、人手は入らず、ヒメシジミが激減しています。
ヒメシロチョウも刈られたあとの新芽に好んで産卵しています。
なんとか残したいと思い研究会を立ち上げました。