庭のウメ、サクラのつぼみも大分膨らんできた。レンギョウも今年は遅く、まだ咲かない。
庭には、チオノドグサ、エンゴサク、ミスミソウが可憐に咲いている。サンシュも線香花火のように弾けた。
昨日、午後から小さい春を見つけに里山を巡った。雪解けの進む、麗しの磐梯を仰ぎながら・・・。
そろそろ虚無僧の雪形が現れるだろう。
強清水辺り
未だ下草の萌えない枯れた雑木林は、木々の芽吹き前でずいぶん見通しが利く。
バッコヤナギの尾状花序が膨らんできれいだ。
クヌギの枝に枯れ葉をまとった黄色い大きな繭が付いていた。ヤママユの空繭だ。
粗い編み目の籠のような繭はクスサンのものか。中に羽化した蛹の殻が透けて見える。
これはスカシダワラと呼ばれ、秋に羽化したのだろう。越冬は卵のはずだ。
ダンコウバイが目立ち、キブシが穂を垂らして咲いていた.
ダンコウバイ
キブシ
シジュウカラが飛んできた。
そういえば、最近野鳥が少ないような気がしている。
今朝、久々に、リンゴの皮を食べにヒヨドリがやってきた。
庭に来たヒヨドリ
小川の岸にショウジョウバカマが可憐だ。キバナアマナが輝いていた。
雪解けと同時に咲き始めたミズバショウ、年々少しずつ領域を広げているようだ。
ミズバショウ
この前、なかなか止まらず、撮れなかったルリタテハを撮った。
イモリを観察しながら、同じ場所を行ったり来たりしていたルリタテハをじっくり待った。
あらためてきれいなブルーに魅せられた。
田の畦の水たまりに無数のオタマジャクシが、冬眠からさめたヒキガエルのものだろう。そして、イモリもいっぱい枯れ葉の間を歩いて、マツモムシを狙っていた。
里山の春は遅いが、日に日に緑萌え、生き物たちの躍動が始まっていた。