エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

深まりゆく秋 マダラナニワトンボに会いに行く

2010-10-13 | Weblog
 

朝から庭にでる。梯子をかけて伸びた木々の剪定をした。
 数年放っておいて、かなり鬱蒼としてきた。
 黄色くなり始めたカリンの枝に、フジやヤマイモのツタが梢まで伸びていた。
 ケヤキやクワ、サクラやヒバ等、剪定バサミで陽が陰る枝を払った。
 ついでに、庭のいらない草も取った。西側の土手に夏の間に挿し芽で殖やしたアジサイを植えた。
 昨日まで香っていたキンモクセイの花も終わり、赤や黄色のキクが咲き始めている。
 
 朝方の霧も晴れ、磐梯山もきれいに見えた。久しぶりに里山に出かけた。
 ゆっくりトンボやチョウを写したかった。
 夏の間アマゴイルリトンボを観察した林道はすっかり秋も深まっていた。
 野菊にはキタテハ、キチョウが柔らかい日差しのもと吸蜜に訪れていた。

 【キタテハ】


 【トノサマバッタ】


 いつもの池では、オオルリボシヤンマが産卵を繰り返していたが、トンボ類はめっきり姿を消していた。
 9月初めに現れたマダラナニワトンボも、定刻だったがペアは見られず、数頭が池の畔の石に止まって日向ぼっこをしていた。
 静かに近づき、定規を当てて体長を測った。
 初めは近ずくと逃げていたが、日が陰ると横に定規を置いて写真をとることができた。
 キトンボやアキアカネではとてもできないが、近づいても逃げずに撮らせてくれた。
 体長は3.5cm、翅を開いた横幅はちょうど5cmあった。



 オツネントンボを数頭見たが、以前この時期に大量にいたアオイトトンボがほとんど見られないのが寂しかった。なぜだろうか。
 翅の傷んだウラギンキョウモンがスミレに産卵に舞い降りた。
 
【オツネントンボ】


  【マユタテアカネ】
 

 愛おしい野鳥たちにも出会った。
 さえずりに見上げると、近くの木にお腹のオレンジ色が美しいヤマガラが飛んできた。
 また、冬鳥のカシラダカにも会えた。

 【カシラダカ】


静かな山の池は、すっかり秋に包まれ、ほどなく訪れる寒い季節を思わせた。