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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

リンゴの季節

2013-10-07 | 教育を考える

   午前中は「森で遊ぼう」の事前準備に出かけた。

 今週末が第5回で最終回となる。春、初めて仲間に出会い、子ども達の「森で遊ぼう」を見つめてきた。

 第5回のメニューは、午前中に「除伐作業」と「遊具を作って遊ぶ」。午後は「火おこしの体験」だ。また、収穫祭の芋煮が振る舞われる。
 
 このボランティアの会のメンバーは、60~70代で、少々自信のない小生、皆が元気なことに驚いている。

 赤松葉林の下草を刈りながら、当日子どもたちと除伐する木に識るしを付けた。

 すぐに息が上がってしまう。もっと鍛えなければと思いながら汗を流した。

 朝から穏やかな快晴で、一汗かいた後のさわやかな風が心地よかった。

 「火おこしの体験」の講習、初めてでなかなか思うようにはいかなかった。

 本番が心配だが、子ども達に体験させることが第1の目的だろう。縄文人を講師に呼んで欲しいところだ。
 

 事前の準備作業を終えてから、ひとり赤井谷地周辺へ向かった。谷地の周辺で何度か見みかけていたマダラナニワトンボを探して歩いた。

 山道はススキの穂が輝き、天高く秋の雲が刷毛で描いたようにきれいだった。

 時折、ヒョウモンチョウが忙しそうに行き過ぎていった。突然、ミンミンゼミの声が聞こえ、一瞬、過ぎ去った夏の季節が甦った。

 立ち入りが禁止されている赤井谷地の中はどうなっているのだろうか。

 先日ネットで、最近の航空写真と、3~40年前の写真を比べてみた。昔、谷地の一角にあった大きな池が、最近のはほとんど無くなっているように見える。

 谷地周囲が乾燥してひえ上がり、植生も著しく変化しているのではないかと想像している。

 もう、希少なトンボも生きていけない状況ではないだろうか。 数年前まで見かけていタカネトンボは多分絶滅してしまっただろう。

 山道を歩くと、道路脇のセンダングサの実に真っ黒なトンボが止まっていた。この谷地の中で生まれたのだろうか。

 1頭だけだったが、何とか生き延びている小さいトンボに出会えて本当に嬉しかった。

 マダラナニワトンボ♂

 マダラナニワトンボが絶滅の危機にあることは、その生態に適した環境が減ったことであろう。

 十数年観察していた池では、数年姿を見なくなってしまった。今年もまだ見られない。ここは極端な池の水質変化が原因だと思っている。

 いづれにしても、自然環境を悪化させず、最低限、現状を保全していくことが必要だ。

 

  帰りにHさんのりんご園を覗き、リンゴをもいでもらった。

 前回は「津軽」をいただいたが、今回は「陽光」、「フジ」は来月末になると言う。

 リンゴは好物だが歯が抜けはじめた。でもなんとかさくさくの歯触りを楽しんでいる。

 磐梯山

 

 


自然観察会と木工クラフト

2013-08-04 | 教育を考える

 

もりの案内人の会主催の地域交流事業、今年のテーマは《夏だ・山だ・今年の夏は「会津大学へ行こう」》に参加した。

 受付、35人の参加

午前中の二時間は大学周囲の林を巡っての自然観察会だ。子ども3人、ご婦人5人の4班のサブを努めた。

リーダーのTさんはいつも穏やかで子どもたちの人気者、梅雨明けのさわやかな林の中に Tさんの詳しい含蓄ある植物のお話を聞きながらゆっくり歩いた。

 

リーダーは、時折昆虫に出くわすとサブの私に振った。

子どもたちはそこここにくっついていたアブラゼミの抜け殻を沢山見つけた。その殻をリーダーの背中にくっつけるいたずらがほほえましかった。

 

大学構内の池には、コシアキトンボだけが元気に飛んでいた。時折イトトンボを見かけるコガマの間にも、他のトンボはいなかった。

今日、話題になり学んだ、そして出会った木々、草木、キノコ、虫たちは・・・。

 イチョウ、ポプラ、ハンミョウ、イラガ、カレハガ、コブシ、毒のある虫、マイマイガ、ホコリタケ、オオスズメバチ、フユヅタ、ツルニチニチソウ、シデムシ、キマワリ、イヌエンジュ

サンショウ、コナラ、クヌギ、カミキリムシと木の穴、ハグロトンボ、シダレヤナギ、アカマツ、ノブドウ、イロハカエデ、ヤハズグサ、アブラゼミ、ベッコウハゴロモ、コシアキトンボ、

ショウリョウバッタ、ユリノキ ・・・・・・・・。

  

 【縄張り争いするコシアキトンボ ♂】        【ミソハギで蜜を吸うハナバチ?の仲間】


 午後は木工クラフト、初めての体験だった。

はじめにナイフ、ナタ、ノコギリなど、工具の使い方の説明があり、いよいよ用意された間伐材で作品づくりだ。

 テーブルの上には小刀のけずり台、ボンド、いろいろな色のマジックペン、そしてくぬぎや桜、小さな枝や虫の羽になる竹の皮などの材料が準備された。

 作品の小物はヒートンやヒモでペンダントにつくる。至れり尽くせりだ。 そして、これが無くてはなかなか作れない作品例の数々が置かれていた。

  

 

 子どもたちの世話をしながら、テーブルに用意された間伐材の材料を利用して思い巡らせた。

即席で我が作品「イトトンボ」を作った。何でもそうだが構想が第一だと思った。

 

 皆さん、独創的なクラフトを作られ、感心させられた。

 つかの間の2時間がたった。みんなの作品を前に、A会長さんの講評は良かった。

 「間伐材の何年も生きた命、世界に一つしかない作品を大事にして下さい。」と。

 子どもたちはクラフト作品を作ることに一生懸命だったが、知らずに肌で触れ、臭いを嗅いで木を見つめ、何よりも木々柔らかさを感じながらの時間だったと思った。

 久々の工作は楽しかった。子供たちとのこういう世界があったことをあらためて知らされた一日だった。

    

                                    


森の宝探し

2013-07-08 | 教育を考える

13日の第3回の「森で遊ぼう」は「宝探しゲーム」だ。

 森を歩いて16マスに書かれているビンゴカードを基にして「森の宝」を見つける1日だ。

今日はその下見、子どもたちの歩くコースの草刈り、倒木の処理をしながら、「宝」のありかを見つけて歩いた。

 林道入り口あたりから南新道を金堀まで、帰りは旧滝沢峠を下った。新道は初めての歩く道だった。いつも森は清々しい。

 

【 南新道を金堀まで 】

1時間ほどはお日様ニコニコだったが、確率40%の予報降らないわけはなかった、それも一時は夕立のような土砂降りとなった。

雨が落ちてくるまでは、ときどき立ち止まって、三々五々山道の両脇の木に手を伸ばして樹木談義を楽しんだ。

Taka会長は何でも知っている。今日教えていただいた木々、分かるものはわずか、ほとんどが初めて知る木ばかりだった。

折角なので、手帳にメモしてデジカメに収めた。

 

・コウゾの実                                         ・ウラジロノキ

   

・ナツハゼの実                                   ・オニノヤガラ                             ・シロスジカミキリによる被害

  

・ヒトクチタケ                                ・???                       ・モダシの仲間  普通は地表に出ている?

後から家に戻り、図鑑、ネットを便りにその特徴を知る。それぞれの個性、進化の歴史を思い楽しい作業だ。

 図鑑で花や実の写真を見ると、あ~と思うこともあるが、葉っぱだけ見て分かるにはかなりのキャリアーが必要だと思う。

 少しずつ教えていただきながら、勉強していきたいと思っている。

 ミヤマコウゾ、ウラジロノキ、オオウラジロノキ、ニガキ、アズキナシ、ナツハゼ、ネジキ、タムシバ・・・。

 それぞれの季節に違った顔を見せる木々と早く仲良くなりたいものだ。

  雨の降る中、舟石茶屋跡の東屋で一休みした。昔このあたりに峠の茶屋があり旅人が休んだようだ。

 林の中に芭蕉の歌碑が建っていた。松尾芭蕉は会津には来なかったが、それを惜しだ会津俳壇の宗匠たちにより、天保11(1840)年に建立された碑だ。

  刻まれた句  「ひとつ脱て うしろに おひぬ 衣かえ

 石畳の残る山道を下ったが、この道は加藤嘉明公の時代に新しい街道として整備され、この石畳一部は当時のものだ。

  舟石は、八角神社の伊舎須弥明神が会津に鎮座されるときに乗ってきた舟が化して石となったと言う。

また、時は流れ、戊辰の役で出陣した白虎士中二番隊もこのあたりの舟石茶屋に寄って戦闘態勢を整えたと言われる。

土砂降り旧滝沢街道を黙々と下山した。 

    

 ・山道は瞬く間に小川になった。         ・芭蕉の歌碑                     ・舟石

 

 数日間、森の中での生活に豊かな自然を感じさせられた。と共に、またまた健康のありがたさを思った。(2013.7.8)

  

 


報告  森の中の研修(第2回)

2013-07-08 | 教育を考える

久々にPCに向かった。お友達のブログを眺めて、この間のそれぞれの、お元気な日々をたどった。

自称、「自然を愛する研修」第2回を終えた。
前回第1回が6/14~16、あれから3週間、とうとう2回目を迎えた。
町内のおまつり準備が忙しくなってきた折だったが、好きで参加したこの研修だ。弱音は吐けない。この金、土、日の3日間、また、あだたらの麓まで通った。

 今回は、会津から参加の皆さんが土湯峠を越えて通っておられたので、土湯まわりで通った。

 第1回の3日間は「高速で本宮まわり」との思い込みだったから仕方ない。 距離も70キロ足らずで近く、周囲の自然の風景に癒されながらの快適な通勤だった。

梅雨空の3日間だったが、朝、夕に吾妻ぼ山並や福島市内を遠望できた。

  

 土湯峠では、のんびり食事するサルに出会った。余裕もあったのでしばし観察することが出来た。われらの同胞、満足行く生活を送っているような余裕を感じた。

  7/7朝

 初日はポカをした。開始時間を間違え、1時間早く着いてしまった。
でも、神様は珍しい出会いをくれた。早朝の深閑とした林の中を歩き、アナグマに遭遇した。

 7/5朝

山道をゆっくり歩き、ときどき何かを食べているようだった。近づいても逃げる気配はない。

かなり近眼のようだ。2mほどの近くで目が合うと、多少動きを早めて道の脇の土管に逃げ込んだ。

食性は雑食で、昆虫、ミミズ、カエル、爬虫類、鳥類、果実、キノコなど何でも食べるようだ。

 ホレストパーク内はときどきの雨にミドリが美しく、前回のヤマボウシに変わってナツツバキがきれいに咲いた。

 森の中で、自然の営みを垣間見た。

  

・ナツツバキ                                   ・バイケイソウの咲く小川              ・ナガバカラマツソウ

     

・モリアオガエルの卵塊                               ・エゾイトトンボの産卵                               ・ホソミオツネントンボの産卵

   

・マメコガネの群                                ・イチヤクソウ                                         ・カナヘビの交尾                                      

  

  ・大分色がはっきりしてきたオオアオイトトンボ                                 ・今回の研修生は9名。

今回の研修内容は  ○野外活動のリスクマネージメント と、 ○プログラムの企画だった。

 このプログラムは福島市の小学6年生を対象に、子どもたちが楽しく体験し、自然に興味関心を抱かせる森林学習活動である。 

 小生の取り上げたテーマは、「森の中のいろいろな生きもの」、●森林生態系や●生物多様性を理解させることを目的に学習計画を立てた。

 小学生には難しい語彙は要らない。かみ砕いて教えることを心がけた。

 展開のヒントは、前日の森の中の研修で、ビオトープ池にホソミオツネントンボの産卵や多くのヤゴを見つけたことだった。

 結局、「トンボ」を導入教材に使うことにして、何とかまとめ上げた。参加研修生がお互いにプログラムを発表しあい講評をもらった。

 慣れない研修にとても辛い3日間だった。 

3日目の研修を終え帰宅すると、羽化間近だったアゲハが羽化していた。朝忙しく家を出たので確認できなかった。

窓を開けると、勢いよく飛び立った。幸多からんことを!

  

 今週は共生の森の会の「森で遊ぼう」があり、明日はその事前調査、身体に気をつけてがんばりたい。                             (2013.7.7)

 


素晴らしい発想 ホッキ貝の釉薬

2013-06-20 | 教育を考える

 ホシミスジがトウカエデの葉上で翅を休めていた。

まだ1頭のみ、年に一回の発生のようだがなんとか生き延びているが、心配している。

局地的なものらしく、我が家以外では見ていない。昔撮った庭で羽化した写真は8/29だ。

 2009.8.26庭で

  2006.8.29撮影 庭のユキヤナギで

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 今朝の福島民報紙に嬉しい記事を見つけた。 見出しは《「復興の力に」に、教諭と二人三脚 茶碗”日本一”に輝く  》

ホッキ貝を上薬に配合して油滴天目茶碗を制作し《2013 年年会高等学校生徒セラミック作品展》で最優秀賞に輝いた。

この会津工業高校セラミック化学科の生徒と教諭の、「エコと復興」の発想に基づいた研究成果は素晴らしいと思った。

 陶芸は文化的伝統的な分野だが、今、進展する科学技術と取り戻すべき人間との接点を学ぶ工業高校の意義は大きいと思う。

 それは、こころ豊かな生活につながる共存だからだ。 

 たまたま、同紙・教養面に《真珠の輝き謎を解明》の記事を目にした。

 養殖真珠の輝きはアコヤガイが分泌する炭酸カルシュウムの結晶の重なりによるらしい。

 この貝に関わる二つの記事は無関係ではないような気がした。

 同校には、1300℃の高温で焼き上げた茶碗の美しい輝きをさらに解明して欲しいと願っている。

 

 

 


森で遊ぼう 

2013-05-11 | 教育を考える

  8時半に集合、指導員の打ち合わせのあと、9時に開会式。1年間の子供たちとの野外活動が始まった。

今日の出席は、市内の小学1年生から6年生まで23名、テーマは「林業体験」と「サツマイモの植え付け」だ。

会員の自己紹介で、小生は「みんなのように小さい頃は,チョウやトンボが大好きな昆虫少年でした。それで、自然が大好きになりました。」と挨拶した。

Ho副会長の諸注意は・・・「1.服装  2.安全  3.協力」 を守りましょう。

天候を心配したが、午前中は晴れ間も見え、順調に活動ができた。

ヘルメットをかぶり、ノコギリを腰に巻いて山へ入った。

  

4班に編成しての除伐体験だ。初めてのこぎりを使う子供もいて,安全に気をつけて何本も切った。

各班それぞれに除伐した木々を使って基地を作った。小生の担当は1班、窪地を利用して太めの木を渡し葉の付いた枝で屋根を覆った。

部屋にはクマザサを敷き詰めて寝転んだ。いつかこんな時があったような錯覚に陥った。

子供たちにも、森の中での楽しい,貴重な林業体験ができたであろう。

 

     

全員で他の斑の基地を見学して、それぞれの基地の回りでお弁当を広げた。

その頃から、案の定、天気予報通りに雨が落ちてきた。でも松林の中、さほど気にならずに食事を終えた。

雨が本格的になる前に、昼休みを短縮して午後のサツマイモの植え付けをした。カボチャも植えた。

これは秋の収穫時期にはさぞおいしい焼き芋を味わえることだろう。

 

予定の閉会まで約2時間を残して、計画通りの活動を終えた。父兄のお迎えがくるまで、公民館をお借りしていろいろなゲームを遊んだ。

初対面の子供たちだったろうが、すっかり打ち解けて遊んだ。汗びっしょりになって相撲に興じた。

名前までは一度に覚えられないが、遠巻きに子供たちの性格もすぐにつかむことができる時間となった。

本格的な雨となった森をあとにした。お疲れ様でした。

会長がトンボを捕まえてきた。羽化したばかりのダビドサナエをフキの葉に載せて記念撮影。今年見る2番目の新生トンボとなった。

はじめはサイズからしてコサナエかと思いきや、にしては黄色い。翅胸全面の模様、特に逆ハの字から同定できた。また、前脚の基部の黄斑も決め手だ。

 

 子供たちが自然に親しむ機会が少ないと思う。いつも、主体的に自然と親しみ、学ぶ子供たちを育てたいと思う。 

次回のテーマは「ハイキング」、ウスバシロチョウが沢山舞っているころだろう。

 日記@BlogRanking


除伐作業を体験

2013-05-07 | 教育を考える

 

 市民と共生の森の会で、今日は午前中、事業「森で遊ぼう」の事前活動があった。
 第1回のテーマは「森を育てよう①林業体験・基地作りとサツマイモ植え付け」
 前回はその事前調査で、初めて参加して〈ビオトープの修繕とジャガイモの植え付け〉をした。

 今回は、赤松林のフィールドで、子供たちの活動に危険な倒木を片付けたり、クマザサや細い雑木を刈った。

 会員はそれぞれにヘルメットをかぶり、年季の入ったナタやノコを下げていた。我が輩は庭の剪定に使っているノコギリとはさみを腰に付けた。

 いつも里山を巡る登山靴を履いたが、皆さんは長靴だ。

 鞍部に展開して作業開始。柄の長い草刈り鎌を借りてクマザサを中心に刈った。

 刈り残しや、立っての作業がしにくい場所では剪定はさみが重宝した。

 

 一通りきれいになったところでティータイム、それぞれに菓子やお茶を持参、ご馳走になった。

 前回は、100名山を目指している先輩のIgさんと話した。今回話をしたHoさんは、ときどきモートンイトトンボを観察しているポイント近くにお住まいだと言う。

 Hiさんには握手を求められ、励まされた。会員の皆さんとも徐々に話が出来るだろう。

 子供たちに除伐させる木にテープでマークをした。4,5班に分かれての基地作りの材料とする。
 なかなか良い企画計画だと思った。

 初めてのわずかな作業だったが、自然界は不思議がいっぱいだ。  今日の作業中にいろいろ発見があった。

  1.マツのこぶ・・・マツこぶ病とは!。 球状に肥大してこぶ状になり、年々成長肥大して、その内部の材は健全部に比べて柔らかいため、害虫などが侵入しやすいらしい。

  2.芯が黄色いウルシの断面・・・ずいぶん横に曲がって生えていた木をノコで切った。皆がウルシだと教えてくれたが芯の黄色を初めて知った。

  3.断面がおもしろいフジの木 ・・・伐採したフジの幹には年輪のような筋が見える。筋と筋の間に変わった輪が見られた。横にいた高橋会長にフジには年輪がないと教えられた。

   家に戻り調べ、ツル植物の成長についてあらためて分かった。筋の広い年輪らしきものは、一挙に成長した導管らしい。

  4.会員が、腐ったマツの倒木をひっくり返し見つけたキノコ ・・・キノコの傘と柄の下に白い糸状の菌糸体が見事に見えた。

  5.フィールド入り口に倒木したナラの木の大木があった。胴回り1.5mくらい、高さは10mほどあるか、比較的新しくみえた。

   会員の話では空洞になっていて倒れたときは枯れてはいなかったようだ。何か木材資源として利用できないだろうか。    などなど、・・・。

 

 1  2.

3.  4. 5.

 1,2,3をお土産に持って帰った。  一つずつの不思議を調べ、じっくり勉強したいと思っている。

 

  次は子供たちと「森で遊ぶ」事業本番、 5/11(土)が楽しみだ。 

 

日記@BlogRanking


 


仮説実験授業

2012-02-23 | 教育を考える

 最近、学校での出来事はほとんど話さない武琉君が、授業の内容についてよく話してくれる。「原子・分子」についてだ。教わった内容をいろいろ質問してくる。

じいが昔使った分子模型を見せると、びっくり!。学校でも同じだったと目を輝かせた。私のは,発泡スチロールの自作分子だが、よく聞くと,学校のは磁石らしい。

3年生では、早い内容かと思ったが、ひょっとしたら仮説実験授業かな?と想像した。

  その後、担任から「授業通信」なるものが届いた。初めて眼にした通信だが、No.3とある。

 そこには、児童の授業評価や一人一人の感想が載っていた。やはり仮説実験授業か。 

武琉くんは、終わったばかりの授業のプリント「もしも原子がみえたなら」を持ってきた。 やはりそうだった。仮説実験授業の授業書だった。



最後の感想用紙の「この授業はどうでしたか?」、武琉くんの評価は5だ。

感想に「とても楽しかった。いろんな分子や原子が出てきておもしろかった。他の分子や原子を調べたりしたいです。」とあった。

次は「磁石」の授業だそうだ。これまた、教わったこと話題にして聞いてくるだろう。授業が楽しいからだろう。

 身近にいろいろ研究をしながら授業を進める担任教師を知って、嬉しくなった。
 さらに、よりよい授業を追求し実践していって欲しいと期待したい。

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仮説実験授業とは。(Jinkawiki. )
 科学上の最も基本的・一般的な概念・法則を教えて、科学とはどのようなものかということを体験させることを目的とした授業理論。この授業法の理論的基礎はおもに次の2つの命題に置かれている。 1、科学的認識は対象に対して目的意識的に問いかける実践(実験)によってのみ成立し、未知の現象を正しく予言しうるような知識体系の増大確保を意図するものである。 2、科学とは、すべての人が納得せざるをえないような知識体系のを増大確保を図る1つの社会的虚構であって、各人がいちいちその正しさを吟味することなしにでも安心して利用しうるような知識を提供するものである。
                  -板倉聖宣『科学と仮説』(季節社)より-

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 在職中、私も、生徒の学習意欲を高める授業、生き生きした授業を目指して工夫して取り組んでいた。

 板倉氏の「仮説実験授業」も、当時の生徒たちの実態、置かれた教育の現状から生まれたものだったろうが、私の中心的な課題は、生徒の「創造性の涵養」だった。

 30代のころ、ブルーナーによって示された構造の重要性に学び、教材開発に取り組んでいた。

「総合的な学習教材」として、他にない大きな化学プラントをつくり全精力を打ち込んだ。

その後、突然の退職前までは「ゆとり教育」の意義を認めながら、その実践を工夫してきた。みんな懐かしい思い出となってしまった。 

ブルーナー著の「教育の過程」(岩波)を書棚から引っ張り出した。

かつて引いたアンダーラインをたどると、「・構造を学習することは、どのように物事が関連しているかを学習すること。・教育の一般的な目的は、優れた生徒に学校教育を与えるだけでなく、一人一人の生徒が各自に最も適した知的発達を遂げるように助けてやることである。・教材を効果的に提示すること。教材の範囲だけでなく、その構造に適切に注意を払うこと。・学習教材そのものに興味を持つことこそ、学習にたいする最も良い刺激である。・・・・・」などとある。

時代背景はあろうが、○興味・関心を抱かせる授業、○わかりやすい授業、が基本だと思う。そんな教材化が大切だ。

それが生徒の、意欲ある取り組み、主体的、内発的姿勢、生き生きした授業への取り組みにつながるはずだ。

「仮説実験授業」もその位置付けにると思う。

いろいろ思い巡らせながら,かつての著作を手に取った。昭和63年とある。40歳を超えた頃のはつらつとした過去があった。

そこには多岐にわたる40数報の教育研究考察の跡が残っていた。

その「はじめに」は

「 ・・・・・・・昨今の,あまりに急速な科学技術の進展に、我々はどう生きていけばよいのだろうか。生徒に問いかけつつも、解得られぬもどかしさを感じている。

・・・21世紀を雨に,おぼろげながら,技術と人間、さらにそれらと自然との関わりを静かに考えるべきではないかと思っている。・・・・・・」と。

また、「あとがき」には

「私の書斎の机の前に、ミレーの「休息する農夫」がかけてある。農夫の疲れ切った、しかし目標に向けた、心からの、充実した休息を羨ましく感じる。 ・・・・・ 

 ・・・ぼんやりと、窓からの磐梯,流れゆく雲を眺めつつ、私の昨年末からの一つの焦燥が、人生の問題へと発展しつつあると意識している。・・・

多面的な人間のための,多面的な学習の援助、さらに教科を離れた人生の師としての教育、豊かな、充実した人生を送るための教育でありたい。」とある。

 

歌を忘れたカナリヤは,役に立たないのだろうか。

孫の授業から,はからずも歌を歌っていた頃を思い出した。少し発声練習でもしてみようか・・・と思った。

 

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笹りんどう祭

2011-10-15 | 教育を考える

  孫の通う小学校で「笹りんどう祭」があった。学習発表の場、小学校版の学校祭だ。
 先日「俳画コンクール」に応募しところ奨励賞をいただくことになった。
 お祭りのオープニングセレモニーで、恥ずかしながら全校生、父兄を前に表彰され立派な賞状をいただいた。
 体育館は周囲に父兄の観覧席が設けられ、壁には俳画コンクールの作品が貼られて、大人の部に我が輩の駄句もあった。
 俳句は何年も前から「全国一」全員がことあるごとに俳句をつくり、作品は学校中に貼ってあった。

 

 開会宣言のあと、各学年の発表から元気を貰い、素晴らしい感動のひとときを過ごすことが出来た。
  どれも素晴らしく子供たちの歓喜に満ちた姿に、頼もしさを感じた。
創造的な学ぶ姿勢に圧倒され、子供たちの秘める無限の可能性を見ることが出来た。

 萌香ちゃんたち1年生は、【心を一つに力を合わせて】「さんぽ」「おおきなかぶ」「トウモロウ」を歌った。
 Tomorrowの歌詞を聴いた。素晴らしい歌詞だと思った。
  Tomorrowは、NHK『生きもの地球紀行』のエンディング曲として、1992年に発表され、合唱曲として最近コンクールの課題曲になっているらしい。
”旅立つあなたに伝えたい
 戸惑いや 悲しみを超えること
 木漏れ日が 空にクロスして
 虹のかけらになることを”
 子供たちが真剣に歌う姿と歌詞が相まって、涙が流れそうになった。

3年生武琉君たちは 【笑顔一杯! リズムに乗って!】で、「ドレミの歌」「小さな世界」「森の子守歌「レッツゴーソーレ」「クラップパラダイス」をリコーダーを演奏しながら歌った。
 県大会金賞の合唱部の発表も素晴らしかった。曲は「荒城の月」「ふるさと」など、さすがに名曲だ。
  4年生は会津まつりの時の鼓笛隊パレードのマーチングバンドを再現した。

 
 
最後はみんなで世界のはなの合唱。そして「マル・マル・モロ・モリ! マルモリダンンス」吹奏楽の踊りながらの演奏で退場だ。

 これまた県大会で金賞受賞の合奏部約50人の発表は 「All around the World  ~世界中のすべて」素晴らしい演奏に惜しみない拍手が鳴り止まなかった。

ステージ脇の時計の下に書額が飾られてあった。「一生懸命」とある。すべての学年、生徒たちの発表が余りに素晴らしく、まさに子供たちの姿だった。

 体育館での全体発表の後はワークショップ、2年生は「わくわくドキドキ お店屋さん」、4年生は「チャレンジ ひとみっこ 環境探検隊」、

6年生は各クラスが会津の歴史を扱った発表で、その調査や研究成果は目を見張るものだった。

 

 

 

 昼は体育館でばーちゃんが孫の世話。シートを敷いて模擬店のカレー(ママはうどん屋のゆで係)を食べたようだ。

 ひょんなことから初めて笹りんどう祭に行った。昔、我が子たちのころ、さらには遙か昔の自分たちの小学生のころを思った。
きょうは、充実した学校教育の場を頼もしく見つめ、子供たちの明るい明日を願った。

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ふれあい美術館

2011-05-26 | 教育を考える


 孫の通う小学校で移動美術展があった。
市で所蔵している美術品を児童に見せる催しで、孫のもらって来た学校からのプリントで知った。

 楽しみにしていたので、朝一番で見に行った。
 会場の体育館には、日本画、洋画、版画、書、漆芸や陶芸などの30の作品が展示されたていた。
広い体育館で、1年生の一クラスが鑑賞していた。鑑賞するときの注意を聞いて,それぞれに作品を見ていた。
 






 「第11回ふれあい美術展」とあり、主催の市教育委員会文化課に尋ねると、毎年春、秋2校づつで実施しているという。
 初めて見る、市で所蔵するこれらの作品は、いつもはどこに眠っているのだろうか。
 市には美術館はないが、これら作品を広く市民に展示する場があると良いと思った。
 久しぶりにゆっくり立派な美術作品を鑑賞することができた。

もう何年も美術館へはご無沙汰だ。そのうち近間で美術品の鑑賞してみたいものだ。
 その気になれば、福島の県立美術館、裏磐梯の諸橋近代美術館へも行ける。
  地元の東山ダムの奧の禅寺正雲寺に併設されている東山美術館【http://www.shounji.or.jp/】を思い出した。
いつかたまたま立ち寄り、そうそうたる作家の作品が数百点も展示されていて驚いたことがあった。
 近いうちに出かけてゆっくり鑑賞してみたいと思った。

 夕飯のとき、孫たちは、沢山の絵を見てきたことを目を輝かせてしゃべってくれた。
 子どもたちにとって、普段はあまり見ることのない美術作品に触れるたことは、あらためて素晴らしい体験だと思った。
(2011.5.25)

展示作品の一部(撮影は一部を除いては許可された。)


【会津幻想 千住 博】


【山  江花 羽谷】


【ふるさとの記録 石山 富彦】


【キロバザール 渡部 常好】

 
【遊鯉  室井 東志生】             【少年  長沢 節】


【あみもの 鈴木 亮平】


【彫塑 想 ,弾く 佐野 文夫】

校内で見かけた額  良い学校環境で学ぶ子供たちを想った。
○ 体育館への入口に掲げられていた五十嵐元校長先生の書
 

○職員室前の廊下に掲げられた「山川健次郎」
 



日記@BlogRanking

スイミングスクール

2011-03-09 | 教育を考える

孫は週二回、スイミングスクールに通っている。
もう3年になる。時々、日曜日には進級テストがあった。
二人とも、水泳帽子には、進級ごとに貰った数え切れないワッペンが縫い付けられている。
あまりいやだと言うことはなかったから、好きなのだろう。

最近、ママが一日のお勤めになってからは、3時半からのプールへの送りはじいちゃんの仕事となった。
いつもは車で送ってそのまま帰っていたが、昨日初めて孫たちの泳ぐ姿を見学してきた。
一生懸命だった。25mプールを何往復もする運動量はすごいものだ。
もう二人とも4泳法をすべてマスターしていた。
萌ちゃんのバタフライの格好のいいことには驚いた。 
ばーちゃんはいつもずっと泳ぎに立ち会って、勤めの帰りに娘の車でみんなが帰ってくる。
と言うことで、練習のある、火、金曜日は、ばあちゃんは行く前に夕飯の準備をしてからなので大変だ。



子どもたちの習い事は大変だ。
特に小学二年生の孫でも、同級生の大半が学習塾へ通っているそうだ。
我が家は、子ども三人とも学習塾へは行かせなかった。その必要性を認めなかったからだ。
娘も、なぜか行かせない主義のようだ。
都会とはずいぶん違うようだが、子どもたちの塾通いはどうなのだろうか。

ただ、我が子三人は一緒にピアノ通いをさせた。
教養のつもりだったが、末娘だけは後に幼稚園勤務で役に立っている。
息子も中学まで通い、かなり上手に弾ける。
音符を見ながらピアノを弾けるなんて、羨ましいかぎりだ。

孫たちは、そろそろ水泳をやめて剣道をやりたいらしい。
娘がじいちゃんを見ていていいと思ったのあろうか。
多少心配しながら、孫たちを傍観している。


幼稚園のフェスティバル 女白虎隊

2010-12-02 | 教育を考える
 文化センターで、萌香ちゃんの幼稚園のフェスティバルがあった。
 長い間の練習の成果の発表会だ。
 いよいよ年長組「女白虎隊」の出番だ。
 萌香ちゃんの真剣に踊る姿はとても凛々しかった。
”唇かんで 眉上げて ~”
 あの齋藤京子の切ない、しかし凛とした歌が流れた。



 【萌香 女白虎隊】

萌香ちゃんの成長を見ていたら、胸が熱くなった。
 もうしばらくの幼稚園生活の締めくくり、凛々しい姿で素晴らしい剣舞だった。

2年前に、武琉くんが同じ発表会で「白虎隊」を踊ったことを思いだした。

(武琉 白虎隊 2008.12.5)
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 (拙ブログ 「感動の幼稚園発表会」 2008-12-05より )
《年長組の武琉君は、オペレッタ「ぬまのほうせき」と「白虎隊」剣舞を立派に踊った。武琉君の舞う、凛々しい白虎隊の姿には目頭が熱くなった。声を出して泣きたいくらいだった。こんなに素直に良い子に育つ孫たちの成長が嬉しかった。これから郷土・会津を背負って生きていく孫たち、そのけなげさや精一杯演技する姿などが複雑に絡み合い、涙が流れた。剣舞は年長3クラスから抽選で選ばれた12人、さぞかしずいぶん練習をしたのだろう、整然と、誰一人乱れることなく真剣に舞った。その姿に久々の感動を覚えた。隣の妻も同じ気持ちで見ていたのだろう。暗がりで頬に手をやる気配が見えた。》
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/m/200812
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「天から送られた手紙」 -雪・氷のふしぎと理科教育-

2010-09-28 | 教育を考える
  
 【重いクモの巣】

 昨夜遅くに、昔、勤務校が一緒だったT先生から電話をもらった。
今日、加賀市の「雪の科学館」の神田館長先生がお見えになり、講演があるとのお誘いだった。
 むかしT先生から、神田先生は喜多方出身のご親類で、信州大学のご卒業とお聞きしていた。
そんな縁で、以前雪の科学館を訪ねた折に、直接お会いしお話を伺ったことがあった。

 時間に、会場の文化センターへ行くと、駐車場は満杯状態で「県高校教育研究会理科部会」との看板が目についた。
受付に行くと、勿工時代の懐かしいO先生に出会った。20年振りだろうか。
特別に大会資料をいただき、ロビーで講演時間を待った。
そこでもまた、会工で一緒のE先生に会いしばらく歓談した。
普段の隠遁生活で、あまり他人と口を利くのもなかったが、当時を思い出し堰を切ったように言葉が出た。懐かしさがこみ上げてきた。

 神田館長の演題は 【 「天から送られた手紙」 -雪・氷のふしぎと理科教育- 】
 約1時間、実験中心の分かりやすいお話を聞くことができた。
 中谷宇吉郎について、その人柄や業績にあらためて胸を打たれた。
 講演を聞きながら、いつか科学館を訪ねた折に覚えた感動がよみがえってきた。

 大会の研究主題には『わかる授業・納得する実験および授業』とあった。
 日々授業を工夫し、その実践に明け暮れていたころが懐かしく思い出された。
 ホールの片隅で講演を聞きながら、現職でいろいろ勉強していたころを思った。
 大会の事務局の先生方は大変だろう。午後からは分科会があるようだ。

 講演後、神田先生に御挨拶することができた。
先生にとって懐かしい常念と、故郷の磐梯の雪景色のスケッチを差し上げた。
あわせて、7年前に北国新聞に投稿した≪「雪の科学館」見学の感想記事≫(*)を探して持参した。
あらためて、こうした縁で、宇吉郎により深く触れることができたことを嬉しく思った。

 アウトサイダーですっかり忘れていたかつての教職の世界を傍観し、昔を思い出し懐かしかった。
 雨の中を文化センターをあとにしながら、老いた今、年をとることがさびしいことを実感した。
 やがて訪れる雪の季節、また、天からの手紙をしっかり読んでみたいと思っている。

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(*) 感銘受けた 雪の科学館  (北国新聞 2003.4.1)

 先日、加賀市の雪の科学館で、雪の研究で知られる中谷宇吉郎の世界を垣間見た.
 神田館長さんじきじきに冷凍庫の中でダイアモンドダストをつくる実験をして下さった。
後から、館長さんが高校時代の恩師の一言から宇吉郎に出会い、特別な思いを寄せながら雪の研究に関わり続け、
いろいろな縁で現在に到ったことを知り、その劇的な人生に感動を覚えた。
 これまで宇吉郎について学ぶ機会がなかったが、これを機に「中谷宇吉郎随筆集」を求め読み始めた。
彼に多大な感化を与えた恩師、寺田寅彦の追憶の文章からは、同時に二人の自然観、科学観を学ぶことができた。
「雪は天から送られた手紙である」と言った宇吉郎は、また雪について「何時までも舞い落ちてくる雪を仰いでいると、
いつのまにか自分の身体が静かに空に浮き上がっていくような錯覚が起きてくる。」と書いている。
まさにそんな体験をした覚えがあるが、私は大好きな雪景色にどれほどこころ癒されたか知れない。
 科学館を訪れ中谷宇吉郎博士からさらに大きな感動を貰うことができた。
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薄っぺらい体験

2010-08-05 | 教育を考える
【庭にテントを張る】


 この歳になって、自分がいかに薄っぺらい生き方をしてきたことかと思う。
心豊かに生きるための体験が少なかったと。
でも、今の孫たちの生活を見ていると、もっと心配になる。
孫たちは、おおむね家に閉じこもって、DVDやDSに興じる。自然の中でのびのびと、学ぶ体験などはほとんどない。
たとえば、野原で思いっきり遊び、小川でフナをすくう、グワガタを追いかけ木に登る・・・そんな自然の中での体験は少ない。
孫たちに、自然の中でそんな夏休みの体験をさせたい。そんな毎日の面倒を見る爺や婆は大変だ。

自分たちのころ、子供たちの時代、そして孫たちの社会環境はずいぶん違う。
どんどん便利になったが、子供たちの血となり肉となるような体験はできなくなっている。
 幼いころの体験、奥の深い、ものの見方考え方や人として生きる力を育む様な体験をさせたい。
 極力、大人が見守っり導かねば、安易な、興味あることに没頭していくのは当然だ。
それが大人の育てなのだろう。


日記@BlogRanking
 

高郷カイギュウミュージアム

2010-07-27 | 教育を考える
          (ステラーカイギュウ骨格模型  福島民報より) 

夏の朝はけだるい。でも身体を動かすと、かえってすがすがしいものだ。
 連日強い日差しを受けている庭の緑に、たっぷりの水をやる。
 孫の飼っているトンボのヤゴをお世話する。昨日5匹目のアキアカネが羽化した。
 ヤゴも最後の一匹になった。金魚も近ずくと餌をせがんで動きが変わる。
6時20分、孫とラジオ体操へと、分刻みの夏の変わらない日課だ。
今日も暑くなりそうだ。

  
 もうじき空へ

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 日曜日、高郷カイギュウミュージアムに行った。孫の化石の勉強だ。
  1000万年~900万年前、この高郷一帯は海で、貝やサメの歯の化石が古くから産出することは知られていた。統合で空き校舎になった小学校を活用して、最近、高郷町塩坪地区から出土するステラーカイギュウ、クジラ、貝化石などを展示する施設ができた。
 
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約1000年前の地層から貴重な化石が多く採掘されてきた喜福島県多方市高郷町に17日、「喜多方市カイギュウランドたかさと」がオープンする。市が旧高郷一小校舎を活用して整備した。同町で発見されたアイヅタカサトカイギュウや学術的に貴重なクジラの化石などを展示する。
 「カイギュウランドたかさと」は3区画に分かれている。
 1階の体験学習区画は、教室が化石展示室に生まれ変わった。古い海の時代から連続的に重なる喜多方市西部特有の地層や、約1000万年~約800万年前に「会津最後の海」が広がっていたことを物語る貝化石、国内で数例しか発掘されていないナガスクジラ、世界で1頭しか確認されていない県天然記念物アイヅタカサトカイギュウの頭骨などが並ぶ。石を自分で掘って化石を探せる体験コーナーもある。 (福島民報より)
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小学校4年のころ、ハンマーを打ち降ろして化石を探した思い出が残っている。
そのうち、孫にも同じような体験をさせてやりたいと思っている。
 帰りに「ふれあいランド高郷」でゆっくり温泉につかった。草むらに今年初めて
のジャノメチョウをみた。少し秋の気配を感じた。
こうして時が流れていく。

  ジャノメチョウ