澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

天安門事件27年と蔡英文発言

2016年06月04日 18時04分54秒 | 中国

 1989年6月、北京天安門広場を血に染めた、あの「天安門事件」から27年。
 中共政権の情報統制は依然として厳しく、大陸においては「天安門事件」と検索しても何も表示されないという。
 中共(=中国共産党)一党独裁に異議を唱えた学生たちも、今や中年の域に。事件の当事者であった学生たちのひとり、ウイグル族出身のウーアルカイシはいま、台湾(中華民国)に在住し、独自の政治活動を行っている。


 天安門事件時のウーアルカイシ


  現在のウーアルカイシ(右)

 国民党(=中国国民党)一党独裁を克服し、無血で民主化を成し遂げた台湾(=中華民国)では、先日、民主的選挙によって、民進党(民主進歩党)出身の蔡英文女史が総統(大統領)に選出された。
 
 その蔡英文総統が、「天安門事件27周年」にあたって、「中国大陸の民主化に期待」というコメント(下記参照)を発表した。「27年前に天安門広場にいた学生たちの民主主義と自由に対する渇望を、かつて同じ道を歩んだ台湾の人々は誰よりも理解している」「中国大陸にも台湾の民主化の経験を分かち合ってほしい」との言葉は、実に重く深い。 

 

蔡総統、中国大陸の民主化に期待 天安門事件から27年/台湾

中央社フォーカス台湾 6月4日(土)15時10分配信

(台北 4日 中央社)中国大陸・北京で民主化を求めた学生らが武力弾圧された天安門事件から4日で27年を迎えた。蔡英文総統は同日、自身のフェイスブックを更新し、いつか両岸(台湾と大陸)が、民主主義と人権について同じ見方ができるようになることを望むと述べ、大陸の民主化や人権状況の改善に期待を示した。

蔡総統は、27年前に天安門広場にいた学生たちの民主主義と自由に対する渇望を、かつて同じ道を歩んだ台湾の人々は誰よりも理解していると指摘。中国大陸にも台湾の民主化の経験を分かち合ってほしいと語った。

さらに、民主主義と人権は天から降ってくるのではなく、人民が努力によって勝ち取るものであり、「中国大陸もその例外ではない」と強調。一方で、もし大陸がより多くの権利を人民に与えられれば、世間の人々はさらに大陸を尊敬するだろうと述べた。

(呂欣ケイ/編集:杉野浩司)



 



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