澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

ある著者直筆入り本

2010年06月26日 20時55分00秒 | 

 多分、私以外の人にはどうでもいいことだけれど、「日記」だから書いてしまおう…。
 アマゾンのマーケットプレイスで注文していた本が届いた。衛藤瀋吉※「近代中国政治史研究」(東大出版会 1968年)だ。本の価格は1,100円、送料を含めても1,500円未満だが、学生時代の私にはこの本が高価(1,200円)で買えなかった。こうしてネット上で気楽に購入できるようになったのは嬉しい。
 ※ http://<WBR>ja.wiki<WBR>pedia.o<WBR>rg/wiki<WBR>/%E8%A1<WBR>%9E%E8%<WBR>97%A4%E<WBR>7%80%8B<WBR>%E5%90%<WBR>89



 ところで、この本には著者・衛藤瀋吉の自筆が書かれていた。「嘉治元郎様 著者」(上記写真)である。
 この嘉治元郎という人だが、有名な経済学者で、存命中の方であるようだ。西部邁の恩師でもあるらしい。
http://<WBR>ja.wiki<WBR>pedia.o<WBR>rg/wiki<WBR>/%E5%98<WBR>%89%E6%<WBR>B2%BB%E<WBR>5%85%83<WBR>%E9%83%<WBR>8E

 この本が刊行された当時、衛藤瀋吉と嘉治元郎両氏は、東大教養学部の同僚だった。衛藤瀋吉は政治史・国際関係論、嘉治元郎は経済学の教授だった。
 
 私がこの本を買ったのは、いまさらながら科目聴講生としてこの分野を学んでいるためだ。
 大昔、衛藤瀋吉氏の授業を聴いたこともあるので、著者のイメージははっきりと覚えている。そのため、遺された直筆を見ると、不思議な巡り合わせという感じがする。最近、ネット情報で知ったことだが、衛藤瀋吉氏は、東大紛争時、東大入試中止を首相に進言した一人だという。だとすると、思い出すだけでも、腹立たしい話だが…・。

 それにしても、嘉治元郎氏は、この本を古本屋に売ってしまって、よかったのだろうか。同僚から贈呈された著作を処分してしまったのだから、二人の関係はそれほど親密ではなかったと想像してしまう。
 まあ、私が買ったので、よかったのかな。