時の人・蓮舫行政改革担当大臣には、与謝野馨氏から「人間性を疑う」という厳しい批判が飛び出している。
彼女の父親は台湾人なので、台湾のマスメディアは、彼女の大臣就任に大いに関心を寄せているようだ。陳水扁総統(当時)と会見したとき、彼女は「台湾は独立すべきだ」と語ったとされる。台湾人のアイデンティティに言及したこの発言は、多くの台湾人に支持されたと思うのだが、与謝野氏の証言によれば、彼女は「自らの権力欲を満たすためには、人間としてしてはならないことまでする」人間だという。
保守の良識派である与謝野馨氏がそこまで言うのはよほどのことなのだが、蓮舫議員は何ひとつ応えていないようだ。与謝野氏によれば、蓮舫は「その場限りのうそを言う」人でもあるそうで、陳水扁と会ったとき、本気で台湾独立に言及したのかどうかは分からない。
彼女が果たしてまともな政治家なのか、そうでないのかは、「外国人参政権」「東アジア共同体」についての見解を聞けば分かるだろう。これまで伝えられるところでは、蓮舫は外国人参政権付与に反対しているそうだ。大方の台湾人は、「外国人参政権」「東アジア共同体」には反対している。それはそうだろう、これらの議論は、「中国はひとつ」「台湾は中国の一部」という前提で成り立っているのだから。そこには台湾人のアイデンティティは全く無視されていて、中国に対する「媚び」があるだけだ。
与謝野氏から「オポチュニスト」と指弾されている蓮舫だが、自らの血が半分流れる台湾・台湾人の将来については、前言を翻すことなく、初志を貫徹すべきだ。父の国・台湾を中国に売ってはならないのだ。
蓮舫氏入閣に台湾メディアも関心 出版社には思わぬ“特需”
6月8日18時35分配信 産経新聞
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事業仕分け第二弾後半最終日、質問する蓮舫議員=5月25日午前、東京都品川区五反田・TOCビル(渡守麻衣撮影)(写真:産経新聞) |
[フォト]入閣が決まり、晴れやかな笑顔で記者の質問に答える蓮舫氏
バナナの貿易商だった台湾出身の父を持つ蓮舫氏。朝から自宅前には台湾紙「中国時報」の記者ら台湾メディアの関係者が集まった。中国語で蓮舫氏に呼びかけを行うなど、関心の高さをうかがわせた。
中国時報(電子版)は蓮舫氏が行政刷新相に内定した6日、「家族ぐるみで喜んでいる」という趣旨の記事を掲載。兄のコメントとして「昔は(蓮舫氏と)一緒に自転車に乗って吉野家に牛丼を食べにいったが、いまでは断られて悲しい」というエピソードを紹介した。
また、PHP研究所は8日午前、18日発売の蓮舫氏の著書『一番じゃなきゃダメですか?』のうち、50ページ分を“立ち読み用”としてインターネットで無償公開。ミニブログ「ツイッター」でPRしたところ、入閣効果も相まって、予想以上の反響に。
著書は、事業仕分けの裏話や、蓮舫氏の生い立ちを描いた作品で、出版を企画した同社の大村まりさん(24)は「事業仕分けで初めて政治に興味を持って、出版を持ちかけたが、まさか入閣するなんて」と思わぬ“特需”に喜びを隠せない様子。
『一番じゃなきゃ…』という刺激的なタイトルについては「賛否もありましたが、蓮舫さんのことがよく表れている言葉だと思う」とし、「嫌がられるかと思ったが、『自分の発した言葉だからいいですよ』と蓮舫さんからも快諾いただきました」と内幕を明かした。
『海角七号/君想う、国境の南』ファン・イーチェン、中孝介、蓮舫