2014年4月9日、会見を行う小保方晴子氏(撮影=吉田尚弘)
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安倍氏や大臣、国会議員の先生方、この事実知っていましたか?!。
NHKを含め、民放各局のテレビ局は、小保方氏の「STAP現象」についてかなり叩いていたが、その後の報道を行なっていない!。
人権侵害にも当たるのでは?!。
小保方氏は、STAP細胞の「STAP現象」は、「あります!」と述べていたが、その事は本当であったようだ!。
個人的に、この話は完全に「間違いだったのか?!」、と思ったが、そうではなかったようだ!」。
ほとんどの日本人は「知らない話」だと思うので、投稿記録する事にした。
「関係者らの事情」で握り潰されてしまったのか?!。
その当時、「iPS細胞」の研究も先端的に行われていたので、「STAP現象」が発見された場合、文科省からの予算が、「iPS細胞」、「STAP細胞」の研究にそれぞれ分かれてしまう事で、「iPS細胞」研究の競争力が低下してしまうと言う事で、文科省として「STAP現象」の握りつぶしを行った可能性が高そうだ!。
そうであれば非常に悪質な状態と言える!。
ちなみにこの当時、2014年の文部科学大臣は、「下村博文」であった。
真実の隠蔽事件!、「私的利益最優先!」の「下村博文」ならば、ありえる!。
もちろん「安倍氏の指示」による「STAP現象 隠蔽」が濃厚そうだ!。
酷い人たちだ!。
この話は、天動説と地動説の話に似ている。
真実が確認され、それまでの常識が覆されると言う事だ。
その時々によっては、「都合の悪い真実」。
「都合の悪い者ら」にとっては、考えないようにしたり、真実を握り潰すと言う状態!。
しかし「真実」は変える事は出来ないもの」であり、やがては、表に現れてくるものだ。
記事参照。
2016.03.19
ジャーナリズム
STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明
文=上田眞実/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理研
小保方晴子氏が発見した「STAP現象」が、アメリカの研究者グループによって報告されていた。2015年11月27日に英国科学雑誌「ネイチャー」姉妹版のオープンアクセスジャーナル「ネイチャー・サイエンティフック・リポーツ」に掲載された。
それは、米テキサス大学医学部ヒューストン校のキンガ・ヴォイニッツ博士らが、負傷したマウスの骨格筋から幹細胞になる新規の細胞集団を発見したと論文で発表したものだ。
題名は『損傷誘導性の筋肉由来幹様細胞』で英文の頭文字「injury induced muscle-derived stem cell-like cells」からiMuSCsと名付けられ、それを証明したものはヴォイニッツ論文と呼ばれている。キンガ博士は同論文の要旨をこうまとめている。
「我々は最近、損傷を受けたマウスの骨格筋のなかに、新しい幹細胞の集団を発見しました。このiMuSCsは、分化した筋原性細胞が部分的に初期化されたものであり、多能性によく似た状態を示しました。」
同論文では、マウスの骨格筋肉の細胞が怪我の外的刺激によって初期化の変化が見られ、それを単離して培養したところ、細胞が多能性を示し、幹細胞状態(ES細胞様)になった成果を報告している。
iMuSCsでのキメラマウス実験では、皮膚、筋肉、心臓、肺、腎臓、脾臓、および脳などの組織をつくったことが証明された。
しかし、生殖機能の臓器をつくる能力はまだ証明できておらず、今後の研究の発展が期待される。
同論文には、小保方氏がストレス刺激で細胞の初期化を報告した「STAP細胞論文」の実験結果とよく似た部分があり、いくつかの共通点が確認できる。
それは、「外的刺激で体細胞が初期化し、分化が可能な多能性を示した」という部分だ。つまり、STAP現象が確認されたということになる。
STAP現象とは
では、そもそも STAP現象とはなんだろうか。
それは14年1月30日に「マイナビニュース」に掲載された記事『理研など、動物の体細胞を万能細胞(多能性細胞)へと初期化する新手法を開発』に詳しく書かれている。
概略すると、同記事では細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象をSTAP現象、それから作製された新たな細胞をSTAP細胞と呼ぶ、としている。
つまり、キンガ博士は損傷したマウスの骨格筋からSTAP現象を確認し、それを取り出して培養し、多能性を持たせた細胞をiMuSCsと名付けたのだ。
発見と作製方法は違っていても、理研が定義したSTAP現象と同じ原理だといえよう。
次のページ 小保方氏のSTAP細胞論文を読んだ笹井氏の驚き
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2016.03.19
ジャーナリズム
STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明
文=上田眞実/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理研
それまで生物学では、体細胞は一旦分化したらその記憶を消して元に戻る事(初期化)はないとされていたため、小保方氏の発見と方法は驚きを以て迎え入れられた。
これは、多くの人が記憶していることだろう。
そして、もしもSTAP細胞論文が取り下げられていなければ、体細胞のなかに多能性が存在することを外部刺激によって最初に証明していたのは、小保方氏になるはずだった。
キンガ博士は同論文のなかで、次のように宣言している。
「成体組織における多能性細胞様細胞の存在は、長年、論争の種となっていました。多能性幹細胞が、分化した体細胞組織から生じ得ることはまだ、これまで証明できていませんでした【編注:その一例として小保方氏の米国留学時代の論文が紹介されている】。
しかし、本研究では、骨格筋が負傷したような強い刺激によって細胞の再プログラミングが開始され、多能性細胞様細胞を得ることを明らかにしました」
笹井氏の驚き
理研が14年1月29日に発表したSTAP細胞論文に関する報道資料「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見」で、ヴォイニッツ論文との類似点が確認できる。
STAP細胞論文では代表的なストレスを与える方法として、
(1)「細胞に強いせん断力を加える物理的な刺激(細いガラス管の中に細胞を多数回通すなど)」
(2)「細胞膜に穴をあけるストレプトリシンOという細胞毒素で処理する化学的な刺激」
などが報告されており、キンガ博士はiMuSCsで(1)の方法を証明したことになる。
また、小保方氏はSTAP細胞がリンパ球以外の細胞からもつくれるか実験しており、マウスの脳、皮膚、骨格筋、脂肪組織、骨髄、肺、肝臓、心筋などでの細胞でもSTAP細胞が産生されることを論文で報告している。
これも骨格筋の損傷から確認されたiMuSCsと同じである。
小保方氏の論文共著者で理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(旧理研CDB)の副センター長だった故・笹井芳樹博士は、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」の特集『外部刺激でも簡単に幹細胞化できる!』で「素晴らしい成果です。
私自身、外部からのストレスが細胞にこのような効果をもたらすとは思ってもみませんでした」と語っている。
この驚きは正しかった。
ノーベル賞級の、研究者にも思いもよらない未知の細胞生態を小保方氏は発見していたのだ。
ちなみに、理研CDBはSTAP細胞問題で解体され、14年11月21日に細胞システム研究センター(CDB)として再編された。
次のページ STAP現象とされる細胞の初期化は実在した
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2016.03.19
ジャーナリズム
STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明
文=上田眞実/ジャーナリスト
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STAP現象とされる細胞の初期化は実在した
15年1月25日、ベストセラー『バカの壁』(新潮社)で有名な東京大学の名誉教授で解剖学者の養老孟司氏は、毎日新聞にSTAP細胞問題を扱った『捏造の科学者』(文藝春秋/須田桃子)の書評を寄稿している。そしてSTAP現象をこのように否定した。
「いわば哲学的にいうなら、生物は元来歴史的存在であり、『記憶の消去』はできない。記憶を完全に消去したら細胞自体が消える。いいたいことはわかるが、これは実験家の夢である。初期化とはまさに工学の発想であり、生物学ではない」
しかし、キンガ博士の論文により、物理的圧迫で細胞が初期化し、多能性を持つとする現象が証明された。
細胞が初期化し分化した記憶が消え、身体のさまざまな器官に変化する事が証明されたのだ。
「細胞はいったん分化したら未分化の状態に戻ることはなく、細胞は分化が進んでいくだけ」「体細胞が未分化細胞になり、幹細胞状態として身体組織をつくれるようになるということはない」とするSTAP現象否定派は、この実験結果をどのようにとらえるのだろうか。
キンガ博士らはiMuSC研究の先行例として、小保方氏の米ハーバード大学留学時代にバカンティ教授の元での「胞子様細胞 (spore-like cells) 」研究をまとめた「スフィア細胞論文」を紹介している。
この論文はアメリカの再生医療専門誌「Tissue Engineering Part A」に掲載された。
「スフィア細胞」は生物には休眠状態の小さなサイズの細胞が眠っており、病気や怪我の時に多能性細胞となり修復機能をもたらす、とする研究だ。
小保方氏はこの論文を元に博士論文を書き早稲田大学に提出し、11年3月に学位を授与されたが、誤って草稿論文を提出してしまい、「不正に学位の授与を受けた」として学位を剥奪される事態となった。
早大は15年11月2日に学位取り扱いについての記者会見を開き、小保方氏の学位取り消しを正式に公表した。
これにより、小保方氏は最終学歴が早大卒、早大大学院後期退学扱いとなった。
学位授与当時の小保方氏の研究は「身体のなかにもともと存在する万能細胞を発見すること」だったが、STAP細胞実験は「刺激を与えて万能細胞をつくり出すこと」にチャレンジしたものだ。
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2016.03.19
ジャーナリズム
STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明
文=上田眞実/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理研
フロンティア精神を萎縮させる「研究不正認定」
小保方氏は理研から研究不正の認定を受けた。それは実験部分ではなく、論文構成上のミスである。データの切り貼りなどは論文に付記されるデータ画像を見やすくするためのもので、実験結果のねつ造ではなかった。
画像の不正引用とされるものは本人の学位論文からの引用で、他人のデータを論文に持ち込んだのではない。
早大の学位論文は「コピペ、盗用を多用」と報道されたが、それは誤って提出した論文の下書き、草稿のことであり、本稿への評価ではなかった。
早大は草稿の評価を「調査報告書」で公開したのだ。
STAP細胞問題は、どこかで、小保方さんの論文構成上のミスを「実験ねつ造」や「研究不正の常習犯」として論点のすり替えが行われたような気がしてならない。
大切なのは発見であり、その可能性へのチャレンジだ。
メディアを含めた世間は、細かな書類上のミスにこだわり、発見や可能性への出発点を握り潰していたのではないだろうか。
iMuSCs発見により、「体細胞の刺激による初期化」への小保方氏のチャレンジは正しかったことが証明された。
この研究の進歩より、万能細胞で再生医療の新たな領域が開かれるかもしれない。
いつでも再生医療が受けられるように、自分の細胞を特殊なカプセルに入れて持ち歩く時代が来るかもしれないのだ。
現代では当たり前になっている「血液型」は、1900年にオーストリアのウィーン大学の病理学者カール・ラントシュタイナー博士によって発見された。
博士が発見したのは今日で言うABO型までだったが、その発見より前に「血液には4種類のタイプがあり、輸血で混ぜると最悪の場合は死んでしまう」と言っても誰も信じてくれなかっただろう。
今回のキンガ博士の報告を受けて、我々はもう一度、このSTAP細胞問題を立ち止まって考えることが必要なのではないだろうか。
(文=上田眞実/ジャーナリスト)
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2016.02.26
ジャーナリズム
大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
文=大宅健一郎/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理化学研究所
「私は、STAP細胞が正しいと確信したまま、墓場に行くだろう」
STAP論文の共著者であるチャールズ・バカンティ博士は、米国誌「ニューヨーカー」(2月22日付電子版)の取材に対して、こう答えた。
2015年にもSTAP細胞の研究を続け、万能性を示す遺伝子の働きを確認したという。
また、「週刊新潮」(新潮社/2月11日号)では、理化学研究所・CDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長だった故・笹井芳樹博士の夫人が、インタビューにおいて次のように発言している。
「ただ、主人はSTAP現象そのものについては、最後まで『ある』と思っていたと思います。確かに主人の生前から『ES細胞が混入した』という疑惑が指摘され始めていました。しかし、主人はそれこそ山のようにES細胞を見てきていた。その目から見て、『あの細胞はESとは明らかに形が異なる』という話を、家でもよくしていました」
ES細胞に関する世界トップクラスの科学者である2人が、ES細胞とは明らかに異なるSTAP細胞の存在を確信していたのだ。
一体、あのSTAP騒動とはなんだったのだろうか――。
ファクトベースで書かれた手記
小保方晴子氏が書いた手記『あの日』(講談社)が1月29日に発刊され、この騒動の原因が明らかになってきた。
時系列に出来事が綴られて、その裏には、関係者間でやりとりされた膨大なメールが存在していることがわかる。
さらに関係者の重要な発言は、今でもインターネットで確認できるものが多く、ファクトベースで手記が書かれたことが理解できた。
いかにも科学者らしいロジカルな構成だと筆者は感じた。
しかし、本書に対しては「感情的だ」「手記でなく論文で主張すべき」などの批判的な論調が多い。
特にテレビのコメンテーターなどの批判では、「本は読みません。だって言い訳なんでしょ」などと呆れるものが多かった。
手記とは、著者が体験したことを著者の目で書いたものである。
出来事の記述以外に、著者の心象風景も描かれる。
それは当然のことだ。
特に小保方氏のように、過剰な偏向報道に晒された人物が書く手記に、感情面が書かれないことはあり得ないだろう。
それでも本書では、可能な限りファクトベースで書くことを守ろうとした小保方氏の信念を垣間見ることができる。
また、「手記でなく論文で主張すべき」と批判する人は、小保方氏が早稲田大学から博士号を剥奪され、研究する環境も失った現実を知らないのだろうか。
小保方氏は騒動の渦中でも自由に発言する権限もなく、わずかな反論さえもマスコミの圧倒的な個人攻撃の波でかき消された過去を忘れたのだろうか。
このようないい加減な批判がまかり通るところに、そもそものSTAP騒動の根幹があると筆者はみている。
次のページ 「STAP細胞」実験で小保方氏が担当した実験は一部
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2016.02.26
ジャーナリズム
大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
文=大宅健一郎/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理化学研究所
小保方氏が担当した実験は一部
STAP騒動を解明するために、基礎的な事実を整理しておこう。
小保方氏が「STAP細胞」実験の一部だけを担当していたという事実、さらに論文撤回の理由は小保方氏が「担当していない」実験の部分であったという事実は、しばしば忘れられがちである。
いわゆるSTAP細胞をつくる工程は、細胞を酸処理して培養し、細胞塊(スフェア)が多能性(多様な細胞になる可能性)を示すOct4陽性(のちに「STAP現象」と呼ばれる)になるところまでと、その細胞塊を初期胚に注入しキメラマウスをつくるまでの、大きく分けて2つの工程がある。
【「STAP細胞」実験の過程】
小保方氏が担当していたのは前半部分の細胞塊をつくるまでである。
後半のキメラマウスをつくる工程は、当時小保方氏の上司であった若山照彦氏(現山梨大学教授)が行っていた。
もう少し厳密にいえば、小保方氏が作製した細胞塊は増殖力が弱いという特徴を持っているが、若山氏は増殖力のないそれから増殖するように変化させ幹細胞株化(後に「STAP幹細胞」と呼ばれる)させるのが仕事だった。
つまり、「STAP現象」が小保方氏、「STAP幹細胞」が若山氏、という分担だが、マスコミにより、「STAP現象」も「STAP幹細胞」も「STAP細胞」と呼ばれるという混乱が発生する。
次のページ 当時ポストドクターという身分だった小保方氏は、所属する研究室の上司に逆らうことはできなかった
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2016.02.26
ジャーナリズム
大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
文=大宅健一郎/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理化学研究所
本書によれば、若山氏はキメラマウスをつくる技術を小保方氏に教えなかった。
小保方氏の要請に対して、「小保方さんが自分でできるようになっちゃったら、もう僕のことを必要としてくれなくなって、どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ」と答えたという。
この若山氏の言葉は見逃すことはできない。なぜなら、STAP細胞実験を行っていた当時、小保方氏はCDB内の若山研究室(以下、若山研)の一客員研究員にすぎなかったからである。
小保方氏の当時の所属は米ハーバード大学バカンティ研究室(以下、バカンティ研)であり、若山氏は小保方氏の上司であり指導者という立場であった。
当時の小保方氏は、博士課程終了後に任期付きで研究員として働くいわゆるポスドク、ポストドクターという身分だった。
不安定な身分であることが多く、日本国内には1万人以上いるといわれ、当時の小保方氏もそのひとりであり、所属する研究室の上司に逆らうことはできなかったのだ。
この弱い立場が、のちに巻き起こるマスコミのメディアスクラムに対抗できなかった最大の理由である。
メディアがつくり上げた虚像によって、まるで小保方氏が若山氏と同じ立場で力を持っていたかのように印象づけられていた。
ストーリーありきの実験
話を元に戻す。
小保方氏は若山研の所属になる以前、留学先のハーバード大学でバカンティ教授からSTAP細胞の初期のアイデアを得ていた。
バカンティ教授は、「非常に小さな胞子のようにストレスに強い共通の幹細胞が全身の組織に存在しているのではないか」という仮説を提唱していた。
バカンティ教授はそれを「スポアライクステムセル(胞子様幹細胞)」と名付けていた。
小保方氏はその仮説を検証するために日夜研究に没頭し、ついにその証拠(Oct4遺伝子発現)を得ることになる。
その結果をバカンティ教授の前で発表すると、バカンティ教授は、両手で固くこぶしをつくった後に目を見開き、「過去15年で最高のプレゼンテーションだった」と喜んだという。
しかし、細胞が多能性を持つかどうかを証明するには、その細胞からキメラマウスを作製しなければならなかった。
現在の生命科学界ではそれが一番厳密な証明とされているからだ。
小保方氏はキメラマウスの実験を行うため、他の教授からの推薦もあり「キメラマウス作製の第一人者」である若山氏を紹介され、バカンティ研の所属のまま若山研の客員研究員となったのだ。
次のページ 若山氏が主導した論文のストーリーに合わせた研究が続く毎日だった小保方氏
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2016.02.26
ジャーナリズム
大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
文=大宅健一郎/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理化学研究所
本書によれば、小保方氏はキメラマウスの作製方法を若山氏から教わることなく、若山研で細胞塊の作製を淡々とこなすようになる。
いつしか研究は若山氏の主導のもと、海外の有力科学雑誌への論文投稿が目的化し、論文のストーリーに合わせた実験へと変節していく。
「ストーリーに合わない、つじつまの合わないデータは使用しないように」という指導まで小保方氏は受けている。
信じがたいことに、実験が正しいかどうかを判定するための「コントロール実験」も行わなかったという。
研究メンバーも全員、若山氏の意向に沿うようになり、強引な研究姿勢に異を唱える者もいなかった。
そもそもバカンティ教授の仮説から始まり小保方氏の検証から動き出した研究の主導権が、完全に若山氏に渡ってしまい、ついには若山氏が特許配分51%を要求するまでになる。
バカンティ研所属でいながら若山研の客員研究員という複雑な立場の小保方氏は、アメリカと日本の大先生の板挟みとなっていく。
小保方氏は、細胞で起こる「新たな現象」(STAP現象)の研究を深めていきたいと若山研に移ったが、いつの間にか若山氏しか成功していない「新たな幹細胞株の確立」(STAP幹細胞)の研究と論文作成を部下として手伝う立場になっていた。
自ら選んだ研究テーマが、もはや自由に研究できる立場でなくなり、しかも若山氏が主導した論文のストーリーに合わせた研究が続く毎日。
「もうアメリカに帰ろうと思っている」と研究メンバーに打ち明けた。
その直後、CDBの小さな研究室のユニットリーダーに募集しないかと声をかけられ、自分が望む研究ができるならと面接を受け、紆余曲折を経て小保方氏はCDBのユニットリーダーとなる。
若山氏の責任
その間、若山研による論文投稿は難航していた。
その状況を劇的に変えたのが笹井氏だった。
笹井氏はネイチャー誌にいくつもの論文が掲載された実績を持ち、世界的にも有名な科学者だった。
笹井氏の指導により、論文は見事に整理され、ネイチャーへの掲載も決まった。
そして笹井氏の命名により、小保方氏が検証した細胞の現象を「STAP」(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency:刺激惹起性多能性獲得)と呼ぶようになった。
この名称が示すように、「STAP」とは小保方氏が検証した細胞の現象を示す意味合いが強かったことがわかる。
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2016.02.26
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大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
文=大宅健一郎/ジャーナリスト
【この記事のキーワード】STAP細胞, 小保方晴子, 理化学研究所
その後、論文に不備が見つかり、のちにこれが不正と判断されることによりマスコミの過剰報道を交えた大混乱が起こったのは周知のことだろう。
画像の間違い等によるミスに関しては、小保方氏は会見や本書において何度も謝罪をしている。
しかし、ポスドクの立場で部下として研究に携わり、当時の上司であり指導者であった若山氏が主導した論文投稿に協力した小保方氏に、全責任を負わせたのは明らかに間違いだといわざるを得ない。
若山氏は、小保方氏と同じ責任を負ったのだろうか。いや指導者という立場であれば、研究員への指導責任によりはるかに重い責任が負わされたとしてもおかしくはないだろう。
2月11日付当サイト記事において、東京大学医科学研究所特任教授の上昌広氏は、加藤茂明・東京大学分子細胞生物学研究所教授(当時)が責任著者として発表した複数の論文のなかにグループメンバーの一部による不正あったことに対する監督責任を取って、東大教授を辞職した例を挙げ、「なぜ、加藤氏と若山教授の扱いが、こんなに違ってしまうのだろう」と指摘している。
さらに、若山氏が15年に、「絶滅動物の細胞再生および有用遺伝子回収方法の確立」というテーマで、基盤研究(A)として年間975万円の研究費を受け取っていたという事実から、「文科省のガイドラインに準じれば、そもそも彼には科研費に応募する資格がない。なぜ、山梨大も文科省も、このことを議論しなかったのだろう」と指摘している。
前述のとおり、STAP論文撤回の理由は小保方氏が「担当していない」実験の部分であったが、世間では小保方氏の画像の間違い等による不正認定が原因だと広く認識されている。
次回は、その真相を探っていく。そこには、若山氏が責任を回避したマジックが隠されているのだ。
(文=大宅健一郎/ジャーナリスト)
※続く
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当時の関連する投稿。
小保方STAP論文、撤回へ「疑問点多い」~しかし、STAPの本質部分は揺るいでおらず、再度チャレンジ!。
2014年03月11日 02時22分22秒 | 科学/ハイテク
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/cf29c97dc88b449faee6b6f7cb1075b4
理化学研究所の小保方氏「iPS」とは異なる方法で、万能細胞生成に成功!~名前は「STAP細胞」。
2014年01月31日 05時00分01秒 | 科学/ハイテク
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/7b2dc6919307b73b38cf0476fd48ff7d
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