6月も、利根輪太郎は競輪で負け続けていた。
5万円近く負けらただろう。
その間に、新取手のカラオケ「恵」へ行こうと思えば行けたはず。
食堂の「さかえや」で、競輪仲間と過ごす機会が増えた。
輪太郎は、酒でお世話になっている宮ちゃんを何とか「恵」へ連れて行きたいと思っているのだが、実現していない。
「恵」では、宮ちゃんのことが気に行って「今度、いつ来るの?」というご婦人もいた。
輪太郎は、デュエット曲をほとんど歌うことがないが、宮ちゃんはデュエット曲専門なのだ。
つまり、宮ちゃんは、来てほしいお客であったのだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます