大乗仏教の神髄の法華経

2024年05月07日 14時24分17秒 | 社会・文化・政治・経済

釈迦の教え(言葉)をまとめた「お経」の数は、「8万4千」といわれている。
その中でも、日蓮宗が一番大切にしている教えが「妙法蓮華経(以下、法華経)」である。

法華経は釈迦の晩年8年間で説かれた教えであり、釈迦の集大成の教えである。
その内容は28章に分かれており、あらゆる仏教のエッセンスが凝縮されている。
少し難しいと感じる部分もありますが、ここでは章ごとに簡潔に大切な部分を伝える。

前半部分の中心となるお経「方便品第二」には、みんな一人ひとりが仏になれる、そしてどのような人でも「仏の心」(仏性)が備わっていると説かれている。

"自分"の心の中を考えてみても、そのなかにはさまざまな側面が存在していることに気がつく。

釈迦は、私たちの心のなかに10の世界が備わっていると説いた(十界互具)。

それは「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上・声聞・縁覚・菩薩・仏」の世界。

これらのそれぞれが、お互いに関わり合い、私たちの一つの思いを成り立たせていると説く。

日蓮が説いたお題目=「南無妙法蓮華経」の世界。

「南無」とは、一心に仏を信じることで、「妙法蓮華経」の五字には、釈迦が多くの人を教え導いた智慧と慈悲の功徳が、全て備わっているといわれているとしている。

全てに備わる「仏の心」を信じ、この「南無妙法蓮華経」の題目を口に出して唱えることで、自分のなかにある「仏の心」をも呼び現していこうとしているのである。

 

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