浅井康太が最終2角からの4番手まくりで快勝 通算32回目のG3制覇飾る 【水都大垣杯】
◇6日 大垣競輪 「開設71周年記念 水都大垣杯」(G3) 大垣競輪の「開設71周年記念 水都大垣杯」(G3)は最終日の6日、最終12Rで中日スポーツ賞を懸けた決勝戦が行われ、浅井康太(38)=三重=が最終2角からの4番手まくりで快勝。通算32回目のG3制覇を飾った。
2着は松谷秀幸、3着は菅田壱道。人気を集めた犬伏湧也は8着に終わった。また、9Rで「レインボーカップA級ファイナル」が行われ、1~3着の小林令、宿口潤平、鈴木玄人が7日付でS級特進を決めた。
浅井が巧みなレース運びと衰え知らずの自力脚で、4月の四日市G3以来となる今年2度目のG3タイトルを獲得した。ホームの山口拳矢が準決で落車するなど、地元地区の中部勢はわずか1人となった決勝。その責任も見事に果たした。
「中部を背負っているつもりで走った。犬伏君の自力は強いし、橋本君は先行する。しっかり自力で勝負しようと組み立てていた。2センターからゴールまで本当に長かった」。
後方から攻めた犬伏に合わせて仕掛け、果敢に逃げた橋本をのみ込むまくり。ラインの味方も付けている20代の若手を相手に単騎で制したのだから価値ある一勝だ。
今月22日には39回目の誕生日を迎える。その磨き上げられた脚に衰えは全くなく、SS復帰の可能性すら感じさせる。だが、今の浅井には地区の後輩への思いが勝っている。なかなか若手が育ってこない”弱小”中部地区。そんな後輩たちへのメッセージもこの決勝には込められていた。
「負けることにビビらず、力勝負した結果です。僕が自力で勝てるのだから、若手だって勝てる。各自が強い気持ちを持って戦ってほしい」。言葉では伝え切れない思いは、この走りによって若手の心に刻まれたはずだ。
中日スポーツ
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