▼コミュニケーションの手段が多様する現在も、「人間関係をどう保っていくか」は大きな課題である。
課題の一つが「譲ること」の大切さだ。
▼人づきあいにあっては相手ではなく、自らの人格を完成させることが肝要である。
▼自分を忠告してくれる人がいるというありがたさを考えるべきだ。
相手に過ちがあるかどうかは、何も問題にする余裕などないのだ。
▼真の妙味は心の中に含みを蓄えることが大切である。
▼多くの人が語っている意味の「公論」には危険性も潜んでいる。
そこで公論に私情を楽しむkとがあってはならない。
つまり、大衆の意見に便乗し自分の意見を押し通すことは愚かである。
▼心即理である。
だが心に浮かんだことを理だからと即行動に移すと極端な行動にもつながってしまう。
▼中国の古典書には、社会や人生を見つめる思想が含まれている。
見ん
明の時代は「心」重視する陽明学が盛んな時代であった。
国のリーダーらが民衆をそっちのけで私利私欲に走るなか、人々は人生を生き抜く上での、その「心のよりどころ」を渇望していたのである。
▼人生を生き抜くヒントの一つが「中庸」の思想だ。
また、自ら磨くキーワードとして「沈静」を挙げている。
冷静沈着にして行えば、何事も、すべて天の道理にかなう―としている。
「中庸」と「沈静」は明代の世相を色濃く反映している。
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