イギリスの歴史家であるアーノルド・トインビーは、「文明を興すものは何か」を探った結果、それは人種でも恵まれた環境でもなく、かえって劣悪な気候の変化や外の文明からの圧力、刺激、困難に立ち向かうなかで生まれてくるものだと結論。
それを外部からの「挑戦(チャレンジ)と内からの応戦(レスポンス)」と説明。
挑戦と応戦の繰り返しが歴史を作る。
「トインビーは挫折した文明の共通項に「自己決定能力の喪失」をあげた。状況に振り回され、応戦ができない文明は衰退する。」これを機に改革を断行できるかどうかが復興の成否を決するとの内容。
「英国の歴史家アーノルド・J・トインビーが、着想から40年、大著「歴史の研究」を書き上げたのは半世紀前の1961年だった。
トインビーによれば、文明は逆境で生まれる。自然的環境や人間的環境からの挑戦(チャレンジ)に人々の応戦(レスポンス)が成功したときに興る。
例えば「古代エジプト文明」は、気候の変化による砂漠化で生存の危機に直面した人々が、ナイル川沿いの沼沢地を豊かな農地に変えることで生まれた。
このプロセスは、国の盛衰にもあてはまる。
トインビーは挫折した文明の共通項に「自己決定能力の喪失」をあげた。状況に振り回され、応戦ができない文明は衰退する。
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