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マートン氏が開幕8連敗の阪神にエール「前向きに、勝利を信じて、努力し続けることが大切」

2022年04月03日 19時55分42秒 | 野球

2022年04月03日 11時16分

マット・マートン氏(東スポWeb)

 2010年から15年まで阪神に在籍したマット・マートン氏(40)がドン底の開幕8連敗に沈む古巣・タイガースへエールを送った。

 首位打者(14年)、最多安打(10、11、13年)、ベストナイン(10、11、13、14年)など数々のタイトルを日本球界で獲得した〝伝説の助っ人〟は3日に自身のツイッターを更新。「私の経験上、この様な辛い時期は、目の前の戦いに集中し、前向きに、勝利を信じて、努力し続けることが大切だと思います。選手もコーチも、今後も必死に戦ってくれると信じています。引き続き、タイガースの応援をよろしくお願いします。『強い身体、強い心、熱いハート』さぁ行こう!」(原文ママ)と日本語で後輩ナインと阪神ファンたちへエールを送った。

 熱いハートとユニークなキャラクターで虎党たちから愛されたマートンのメッセージにフォロワーたちも大感激。ツイート投稿から約1時間で、5000件を超える「いいね」が送られている。ええ人や~。

 


阪神・井上ヘッド ナインを擁護「練習の態度が悪いとか、気を抜いているとかと言えば…そうではない」

2022年04月03日 19時54分19秒 | 野球

4/3(日) 19:30配信 東スポWeb

矢野監督(右)と話す阪神・井上ヘッド(東スポWeb)

 阪神・井上一樹ヘッドコーチが連敗地獄に苦しむ虎ナインたちをかばった。

 チームは3日の巨人戦(東京ドーム)にも5―9で敗れ、セ・ワースト記録を更新する開幕9連敗。普段は底抜けに明るい〝カズキさん〟も当然ながら元気はない。それでも報道陣の矢面に立ちこう訴えた。

「いい方に転んでくれるならもがきにもがくけど、その中で『平常心でやろうぜ』とはナインに言っている。どこかで負の連鎖を払拭したい。エラーが出たり打てないということもあるけど、『チンタラチンタラとキャンプをやっているからだ』とか『練習の態度が悪いからだ』とか『気を抜いているからだ』ということがあるかと言えば、そうではない。メディアやファンの方も『どうなっとんねん、いつ勝つんや』となるかもしれないけど、僕らにできることは現状を受けとめて選手たちを信じること。彼らがもがいているところを僕らは見ているからね」。ナンバーツーとして、選手も監督も守らなければならない立場。信じる姿勢をひたすら強調した。

 5日からの対DeNA3連戦は待ちに待った〝本拠地・甲子園開幕カード〟。ここを何とか浮上のきっかけにしたいのはチームの共通認識だ。「甲子園で出直しということを選手たちにも伝えた。『9』ある借金を返すのは大変だけどポジティブに考えたい」と井上ヘッドも前を向いた。

東京スポーツ

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セ史上最悪 開幕9連敗の阪神「首脳陣の雰囲気が気になる」岡義朗氏が指摘

2022年04月02日 22時35分54秒 | 野球

4/3(日) 19:32配信 デイリースポーツ


9回、二者連続本塁打を放った梅野(左)を迎える矢野監督=東京ドーム(撮影・堀内翔)

 「巨人9-5阪神」(3日、東京ドーム)

 阪神は守備のミスも絡むなど、なすすべなく敗れてセ・リーグワーストとなる開幕9連敗。阪神、広島、オリックスでコーチを歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「気になったのは九回のベンチ」と指摘した。

【写真】グラウンドを見つめる矢野監督が心配

 6点を追う九回、1死から木浪、梅野の2者連続本塁打で反撃の姿勢を示した。その際、ベンチの様子を見た岡氏は「ハイタッチで選手たちは前向きに反撃しようとしていたし、誰もあきらめていない様子がすごく見て取れた。でも矢野監督をはじめ、首脳陣が表情を変えずにサッとハイタッチしてすぐ引いていたのがすごく気になった。こういう苦しい状況での声かけが必要なんじゃないかなと思った」という。

 木浪もまだレギュラーが確約されていない選手。梅野は坂本との併用が続いている。「だから一発打った直後にでも、ベンチで首脳陣がすぐ『次戦もスタメンで行くぞ!』といった声をかけると、選手本人はすごくうれしいんよ。そして周りの選手たちも盛り上がることができるし、次へ切り替えることができる。逆に『何を今さら』といった姿勢を首脳陣が見せてしまうと、次戦につながらないし、選手たちは温度差を感じてしまう。そこがすごく気になった」と評する。

 開幕9連敗という事実をかかえて本拠地・甲子園に戻り、5日からDeNAを迎え撃つ。「まだ一つも勝ち星がない状況だから。ピッチャーの使い方にしても、思い切って一つ勝つためにやってもいいんじゃないかと思う。そうしないと雰囲気は変わらない。週頭で投手のやり繰りがなんてあるかもしれないけど、阪神はとにかく一つ勝たないといけないわけだから。ストッパーの3連投とかいう状況になっていなければ、まだやり繰りはできる。1勝すれば雰囲気も変わると思う」と展望を語り、「選手たちは決して状態が悪いわけじゃない。近本にしろ、糸井にしろ、佐藤、大山と結果は出てきているわけだから。チームの戦力はあるんだから、まず一つ、勝てるようにね」と巻き返しへ期待を寄せた。

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阪神は対ヤクルト戦でまさかの開幕3連敗

2022年03月29日 18時12分35秒 | 野球

野球解説者や評論家のなかには、阪神のリーグ成績の順位を5位と予想していた。
阪神に対する<嫌な評価だ>と思っていたが、不甲斐ない阪神選手たちの打撃力であり、<情けない>気持ちとなる。
野球大好き人間の家人の兄さんは、開幕戦ではラインでのおしゃべりは全くない。
普段なら、約1時間もラインで妹を相手に喋りまくるのに。
独り住まいなので、同じ野球大好き人間の妹が好都合な話相手なのだ。
若くして奥さんをがんで亡くした義兄であり、誰かと共通の話題でしゃべりたいのでろう。


阪神・佐藤輝、チャンスで一打が出ず 矢野監督「どうにかしていかんとダメ」

2022年03月28日 04時41分24秒 | 野球

3/27(日) 22:31配信 サンケイスポーツ

佐藤輝は五回2死一、二塁で外角のフォークに三振する=京セラドーム(撮影・宮沢宗士郎)

(セ・リーグ、阪神0―4ヤクルト、3回戦、27日、京セラ)阪神はヤクルトに0―4で敗れ、2戦連続完封負けで開幕カード3連戦3連敗となった。主催試合の開幕カードで3連敗するのは、1リーグ時代を含めて球団史上初の屈辱。「4番・右翼」で先発した佐藤輝明内野手(23)は三、五回と2度のチャンスで打てず。矢野燿大監督(53)は「悔しさを持って、成長していってくれたら」とハッパをかけた。

九回2死二塁、梅野が空振り三振に倒れると、2万9111人が詰めかけたスタンドは深いため息に包まれた。球団史上初の開幕主催試合3連敗。矢野監督がハッパをかけたのは、4番・佐藤輝。厳しい攻めの中でどう結果を残すかが課題か? と問われるとキッパリと言い切った。

「厳しい攻めってね。チャンスで回ってくる打順で、チームの中心を打っているわけだから、それは当たり前なんで。そこをどうにかしていかんとダメなんでね。悔しさを持って、成長していってくれたらと思います」

この日も一回に右翼線に二塁打を放ってチャンスメークしたが、ここぞで一打が出なかった。

0-1の三回2死一、三塁では内角を徹底的に直球で攻められ、三邪飛に倒れた。四死球でチャンスをもらった五回2死一、二塁では、一転してフォークで外角攻め。最後は外角低めのボールゾーンへ落ちるフォークにバットが空を切った。

「桐敷も投げていたし、早い段階での援護というのが理想的なところやったけど、みんなも勝負にいった結果なので」

指揮官は淡々と振り返ったが、これで25日の五回から23イニング無得点。前日26日はチームでわずか2安打と攻撃陣は元気がない。佐藤輝自身は打率・308(13打数4安打)と好調をキープしているが、やはりここぞでの一打がほしい。

打線の活性化は急を要する。29日からは敵地で広島戦(マツダ)。主砲・鈴木誠が米大リーグ・カブスに移籍して攻撃力低下が懸念されたが、矢野阪神と対照的に開幕3試合で計41安打28得点とうらやましいほどに打ちまくり、3連勝。12球団トップのチーム打率・357を誇っている。一方、阪神の同・216はセ・リーグワースト。マツダで〝どつきあい〟に応じるためにも、猛虎打線の目覚めが、その中心に座る背番号8の豪打が必要になってくる。

七回の守備では右中間への打球に中堅・近本と呼吸が合わず、あわや交錯という場面も。その間に塩見にランニング本塁打を決められた。やりたい放題にやられて、苦難の船出となった開幕カードについて、矢野監督は「終わったことを軽く流すつもりはもちろんないし、よかったというふうにも全く思えていない」と厳しい表情で受け止めつつ、前を向いた。

「いつも言うように、終わったことは変えられない。今からをどうしていくか。全員で、誰か一人でやれることではないんで。全員でやるしかないかなと思います」

思えば昨季は開幕カード(神宮)で3連勝したヤクルトに、最後の最後で優勝をさらわれた。まだ140試合もある。2022年は虎がやり返す。佐藤輝のバットで、逆襲への放物線を描く。(新里公章)

 

 


「夜寝られへんかった」異例の退任表明した阪神・矢野監督の開幕までの2か月

2022年03月24日 16時30分09秒 | 野球

3/24(木) 6:45配信 Full-Count

3年目の集大成へ…「嘘をつけない性格…選手を裏切りたくなかった」
阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

 プロ野球は25日に開幕する。このオフ、野球ファンに最も大きな驚きを生んだのは日本ハム・新庄剛志監督の就任だろう。一方、退任発表で衝撃を与えたのが阪神・矢野燿大監督。球春到来を告げるキャンプイン前日に今シーズン限りの退任を発表した。異例の決断に「後悔はない」と言い切れるわけ。「眠れなかった」と吐露した沖縄キャンプ。最後のシーズンに向けた胸中を明かした。【市川いずみ】

【写真】「お兄ちゃんと、偶然空港で」…新井良太氏が貴浩氏と“共演”ショット”

 阪神・矢野燿大監督にとって、最後のシーズンが幕を開ける。25日の開幕戦は京セラドームで昨シーズンの覇者・ヤクルトと対戦。キャンプイン前日の1月31日に今シーズン限りでの退任を発表して約2か月。自らの決断に「後悔はない」と言い切る。

「開幕前に退任を伝えたのは、チームのためになると判断したからです。一番良くないのは、自分が今シーズンで監督を辞めると決めていることをシーズン途中に選手が知ることだと考えました。自分自身が嘘をつけない性格なので、選手の立場だったら『最初から言ってくれよ』となります。正直な気持ちを伝えないのは選手を裏切っている気がしました」

 春季キャンプ前に監督が退任を発表する異例の判断には、理解を示す人ばかりではなかった。矢野監督は耳に入ってくる批判の声に気持ちが揺れた時もあった。

「退任を発表した直後は賛否で言うと、否の方が多かったですね。チームにとってベストな方法と判断して決めたのですが、否定的な意見を聞くと決断が正しかったのか考える時間が増えて、沖縄キャンプの期間は眠れない日もありました」

 シーズン前の退任発表は正解だったのか、矢野監督は自問自答した。批判を耳にしても「後悔はない」と言い切れるのは、3年間チームを指揮して選手の成長を感じているからだった。

湧き出る自信「退任発表がマイナスに働くような選手たちではない」
阪神・矢野燿大監督【写真:市川いずみ】

「後悔する人生を歩んでほしくないと選手にずっと伝えてきて、手本になりたいと思って監督を続けてきました。選手に『辞めると明言してから、さらにやる気になっている』『最後の1年をやり切ろうとしてる』と感じてもらえるような姿勢を示していきたいです。それに、退任発表がマイナスに働くような選手たちではないと自信を持っています。この3年間、選手たちの成長を誰よりも見てきましたから」

 矢野監督が口にする選手やチームの成長は、結果にも表れている。就任1年目の2019年は3位、2020年は2位。そして、昨シーズンはリーグ優勝こそ逃したものの、ヤクルトにゲーム差なしの2位で終えた。もし昨シーズン優勝していたら、矢野監督は続投要請を断っていた可能性があった。

「監督の要請を受けた時、どうしようか悩みました。もし、昨シーズン優勝していたら、監督を辞めたかもしれません。優勝を逃して、続投のオファーを受けたのに引き受けないのは、『責任を持て』と選手に言ってきたことと矛盾すると思いました。責任を果たそうと。ただ、監督を2年、3年と続けるのは想像できませんでした。1年と決めたら、責任を全うできると考えました」

 続投要請を承諾して、最後の1年を戦うと決めた矢野監督。決断する上で頭に思い浮かんだ選手がいた。原口文仁捕手。2019年に公表した大腸がんを乗り越えて再びプレーする姿を見て、決意を強めた。

「原口は元々、野球への取り組み方がすごい選手でしたが、病気を克服してから進化しています。死を覚悟した人間にしか分からない経験をしたと感じています。多くのプロ野球選手は『まだ現役を続けられる』『まだ生きていける』と無意識に思いながらプレーしています。原口の姿、生き方には覚悟があります。続投要請を引き受けて、あと1年、監督を目いっぱいやり切ることが覚悟であり、責任であると考えています」

○Full-Countでは今シーズン限りで退任する阪神・矢野燿大監督の独占インタビューを全3回で掲載。第2回は3年間の監督生活で生まれた変化や、最後の1年に向けたスローガンについて伝える。

◇市川いずみ(いちかわ・いずみ) 京都府出身のフリーアナウンサー、関西大学卒。山口朝日放送アナウンサー時代には高校野球の実況も担当し、最優秀新人賞を受賞。学生時代はソフトボールで全国大会出場の経歴を持つ。

市川いずみ / Izumi Ichikawa

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阪神アルカンタラ、岩貞祐太が2軍戦で実戦復帰 ともに1回無失点に抑える

2022年03月24日 03時05分58秒 | 野球

3/23(水) 19:48配信 日刊スポーツ


ウエスタン・リーグ オリックス対阪神 7回裏、3番手で登板する阪神アルカンタラ(撮影・前田充)

<ウエスタン・リーグ:オリックス0-3阪神>◇23日◇杉本商事BS

阪神2年目のラウル・アルカンタラ投手(29)と岩貞祐太投手(30)が、そろって実戦復帰を果たした。

2月春季キャンプで左足関節を捻挫していた助っ人右腕は、7回に4番手で登場。先頭大下に左中間への二塁打を許したが、最速148キロの直球を中心に緩急を有効的に使って無失点に封じた。

3月中旬に左太もも裏の張りで2軍再調整となっていた岩貞は、8回に登板。スライダーとチェンジアップを中心とした投球で、園部、来田から空振り三振を奪うなど、1回1安打無失点に抑えた。

 




遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと 飯田絵美

2022年03月15日 21時54分46秒 | 野球
遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと
 

昨年(2020年)2月に亡くなった、名将・野村克也氏。
著者は元サンケイ・スポーツの記者で、ヤクルト時代に野村監督を担当。その縁で交流が続き、沙知代夫人が亡くなった後のおよそ1年間、野村氏の〝最後の話し相手〟となった。

ノムさん晩年の語録──
「沙知代には『オレより先に逝くなよ』と言い過ぎたのかな……」
「長嶋より先には死ねん! これまでずっと長嶋には負けたくないと思って生きてきたんだから。やっぱり最期も、長嶋より後がいい」
「銀座のクラブで一緒に飲んだとき『王に抜かれる』と思った」
「監督になるなんて、思ったこともなかった。おふくろに連絡を入れたら、“おまえ、引き受けちゃダメだよ。そんな大役、おまえにできるわけがない”って止められた。身内からも期待されていなかったんだ。大学出じゃない。派閥もない。人望もないしな」
「父親を早くに亡くしたから、どういう父親になればいいか、さっぱり分からなくて、不安やった。いつも自信がなかった。“ふつうの父親というのはこういうものだ”ということが、心でわからんのや。やってもらったことがないから。自分の中に“父親とはこうあるべき”という柱がない。克則にとっていい父親だったか、わからんな。いまでも」
「東京五輪の監督は、ワシではダメなのか?」
「克則監督の胴上げを見て、ぽっくり死にたい」
長嶋との久々の、そして最後の握手、
伊藤智仁、川崎憲次郎ら〝教え子〟との同窓会、
そして野村は、死のおよそ1年前、前妻との間の息子と克則のを引き合わせていた……。

野村克也が、他の誰にも語らなかった「本音」であり、「遺言」である――。

昨年(2020年)2月に亡くなった、名将・野村克也氏。
著者は元サンケイ・スポーツの記者で、ヤクルト時代に野村監督を担当。その縁で交流が続き、沙知代夫人が亡くなった後のおよそ1年間、野村氏の〝最後の話し相手〟となった。

ノムさん晩年の語録──
「沙知代には『オレより先に逝くなよ』と言い過ぎたのかな……」
「長嶋より先には死ねん! これまでずっと長嶋には負けたくないと思って生きてきたんだから。やっぱり最期も、長嶋より後がいい」
「銀座のクラブで一緒に飲んだとき『王に抜かれる』と思った」
「監督になるなんて、思ったこともなかった。おふくろに連絡を入れたら、“おまえ、引き受けちゃダメだよ。そんな大役、おまえにできるわけがない”って止められた。身内からも期待されていなかったんだ。大学出じゃない。派閥もない。人望もないしな」
「父親を早くに亡くしたから、どういう父親になればいいか、さっぱり分からなくて、不安やった。いつも自信がなかった。“ふつうの父親というのはこういうものだ”ということが、心でわからんのや。やってもらったことがないから。自分の中に“父親とはこうあるべき”という柱がない。克則にとっていい父親だったか、わからんな。いまでも」
「東京五輪の監督は、ワシではダメなのか?」
「克則監督の胴上げを見て、ぽっくり死にたい」
長嶋との久々の、そして最後の握手、
伊藤智仁、川崎憲次郎ら〝教え子〟との同窓会、
そして野村は、死のおよそ1年前、前妻との間の息子と克則のを引き合わせていた……。



野村克也が、他の誰にも語らなかった「本音」であり、「遺言」である――。


阪神ドラ4前川右京の衝撃デビューの価値…「高卒ルーキーでも秘密兵器になる」

2022年03月14日 13時45分25秒 | 野球

3/14(月) 6:49配信

Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE

甲子園球場で阪神のドラフト4位の大型ルーキー前川右京(智弁学園)が衝撃デビュー

阪神のドラフト4位、前川右京(18、智弁学園、左投げ左打ち)が13日、甲子園で行われた巨人戦で「7番・レフト」でフル出場し、いきなりマルチ安打をマークする衝撃デビューを飾った。スイングスピードと体格と風格。そして追い込まれてからの変化球対応など、高卒ルーキーとは思えぬポテンシャルを披露した。矢野監督は、続けての1軍帯同を明言。結果より経験の必要なシーズンだろうが、ひょっとすると開幕1軍に名を連ねる秘密兵器になるのかもしれない。

新人離れした風格でフォークに対応し2安打
 堂々たる風格と不敵な面構え。2回二死二塁に前川は、物怖じすることなく、智弁学園時代に慣れ親しんだ“聖地“の左打席に入った。ややオープンスタンスで、グリップの位置は低く、バットを立てる。ユニホームの太ももがパンパンに張るほど、176cm、88kgの立派な肉体をどっしりと低く構えた。とても高校生ルーキーとは思えない。マウンドには、原監督がローテー入りを期待するドラフト3位の赤星優志(日大)。ストレートは150キロは出て多彩な変化球でカウントを取れる即戦力である。
 初球のツーシームを見送った前川は、2球目のインコースのストレートを思い切り振り切った。ライト側スタンドへライナー性の強烈なファウル。追い込まれ、最後は、外角低めに逃げるようにして落ちるフォークに空振りの三振に終わった前川は、口元をゆがめ、悔しさを隠そうとしなかった。
 5回の2打席目もレフトフライに終わったが、非凡さを伝えたのは、7回一死一塁で迎えた第3打席だ。巨人の2年目の戸田懐生に0-2とされてから落としてきたフォークをうまくバットをコントロールしてライト前に運んだのだ。右足を上げてタイミングを取る前川はカウントを追い込まれると、摺り足に変えて変化球対応して見事に成功。チャンスを広げて、小幡竜平の逆転ツーベースを呼び込んだ。
 前川のデビューはまだ終わらない。
 2-2のスコアで迎えた9回二死からの第4打席。またカウント0-2と追い込まれてから巨人5番手、直江大輔のボールゾーンに落ちてくるフォークをしっかりとためてバットに乗せて、今度はセンター前へ運んだのだ。これが本番なら代走を送って最後の勝負をかけられる場面。在阪スポーツ紙の報道によると試合後「自分がやるべきことはしっかり今日はできた」と語ったそうだが、阪神の高卒新人のオープン戦スタメン抜擢としては、2007年2月25日オリックス戦に「9番・三塁」で出場した野原将志以来15年ぶりとなるデビュー戦を内容の詰まった衝撃のマルチ安打で飾ってみせたのである。

 

阪神ドラ4前川右京 1軍デビューいきなりマルチ 80年以降で高卒新人初 デイリースポーツ


 7回、1軍デビュー戦で右前打を放つ前川(撮影・田中太一)
拡大
 「オープン戦、阪神2-2巨人」(13日、甲子園球場)

 阪神のドラフト4位・前川右京外野手(18)=智弁学園=が鮮烈な1軍デビューを飾った。「7番・左翼」で先発し、4打数2安打と躍動。1980年以降では高卒新人がオープン戦初出場で安打を放ったのは球団初。非凡な才能の片りんを見せた18歳に、矢野監督も15日からの博多遠征への帯同を決めた。怖い物知らずの「フルスイング」を武器に開幕1軍を目指す。

 前川の白と赤のネームタオルが、スタンドで揺れた。2打席凡退で迎えた七回1死一塁の第3打席。2球で追い込まれた直後の外角低めのフォークに執念で食らいつき、右前へ運んだ。白球が地面に落ちると同時に湧き起こる虎党の大歓声。「球場の歓声がすごくて、うれしかったです」。聖地の盛り上がりを初めて体感し、緊張で固まった表情が塁上で少し緩んだ。

 直後の2死一、二塁では、小幡の左中間二塁打の間に一塁から一気に本塁生還を果たす激走。九回2死では変化球に泳ぎながらも中前に運び、マルチ安打をマークした。「やっぱり振っていかないと何も始まらない」と、4打席中3打席でストライクの球を全てフルスイング。持ち味を存分に発揮した。

 昨年3月、前川は甲子園で泣いていた。高校3年春のセンバツの準々決勝・明豊戦。得点圏に走者を置いた場面で全4打席が回ってきたが無安打に終わり、チームは敗戦を喫した。「打撃に自信があったけど何もかも通用しなかった」とふがいなさに涙を流した。夏の甲子園でも決勝で敗退し、全国制覇の夢はかなわず。屈辱と悔しさしか残らなかった。

 しかし、タテジマのユニホームに袖を通し、再び足を踏み入れた聖地で景色は一変した。1980年以降では球団初となる高卒新人のオープン戦1軍デビュー戦での安打。試合前に矢野監督から「エラーしても打てなくてもいいから思い切って行ってこい」と声をかけられ、言葉通り、がむしゃらに聖地を駆け回った。

 試合後、矢野監督は「もっと見たい」と15日から始まるソフトバンク2連戦(ペイペイ)の遠征に帯同させることを明言。「たまたま打った感じではない。あいつの力はそういうレベルにある」と実力を認めたうえで追加招集を決めた。

 前川自身も「やるからには(開幕)1軍を目指していますし、グラウンドに立った以上は自覚と覚悟を持ってやっていきたい」と高卒1年目の立場に甘んじる気はない。「年齢は関係ないと思うので、堂々とプレーしていけたらと思います」。18歳でも遠慮はしない。自慢のフルスイングで開幕メンバーに名を連ねてみせる。

 ◆前川 右京(まえがわ・うきょう)2003年5月18日生まれ、18歳。三重県出身。176センチ、88キロ。左投げ左打ち。外野手。背番号58。小1で野球を始める。智弁学園では1年夏から4番。高校通算37本塁打。21年度ドラフト4位入団。

 ◆阪神・主な高卒新人野手のオープン戦安打 1973年度ドラフト6位の掛布雅之は74年3月18日・南海戦(甲子園)で代打で初安打初打点。同21日・太平洋戦は「8番・遊撃」で初先発出場し4打数2安打。同24日・近鉄戦は「7番・三塁」で4打数4安打。オープン戦6試合12打数8安打の好成績で開幕1軍をつかんだ。

 近年では20年3月7日・日本ハム戦で井上広大と遠藤成が途中出場でデビューし、ともに無安打。
井上は翌8日・巨人戦で左越え適時二塁打を放った。野原将志が07年2月25日・オリックス戦に「9番・三塁」でフル出場したが3打数無安打。

 

 


阪神・佐藤輝ら新人特別賞5選手がクロストーク「5人の中ですごいなと思う選手は?」

2021年12月15日 21時00分12秒 | 野球

12/15(水) 17:38配信

デイリースポーツ

セントラル・リーグ連盟特別表彰・新人特別賞を受賞した(左から)DeNA・牧秀悟、阪神・佐藤輝明、阪神・中野拓夢、阪神・伊藤将司、ヤクルト・奥川恭伸(代表撮影)

 「NPBアワーズ2021」(15日、都内)

 セの新人特別賞に阪神・佐藤輝明内野手(22)、伊藤将司投手(25)、中野拓夢内野手(25)、ヤクルト・奥川恭伸投手(20)、DeNA・牧秀悟内野手(22)の5選手が選出された。

 壇上では「5人の中で一番、すごい選手は」というファンからの質問に応えるコーナーがあった。

 以下はそのやり取り。

 奥川

 「そうですね、4選手とも素晴らしい選手だったなと思います。牧さんも佐藤さんも中野さんも対戦あったんですけど、本当に怖かったですし、伊藤さんと投げ合うことはなかったが、テレビなどで見ていて素晴らしいピッチャーだなという印象を受けた」

 伊藤将

「自分は牧選手。牧選手にサイクル安打を達成されてすごいなと感じました」

 中野

「自分は奥川。シーズン中何度も対戦する機会はあったんですけど、正直成績もよくないですし、本当に抑えられた記憶しかないので、奥川選手にしました」

 佐藤輝

「やっぱり4人ともすごいですけど、僕は同じ野手として牧選手はすごいなと感じます。やっぱり3割というのは自分にとっては遠いところなので、1年目で達成するというのは本当にすごいこと」

 牧

「自分も野手として輝明がすごい。自分にはないホームランというか、すごいホームランを打つ。そういうところが自分には足りないなというところですごい選手だなと思いました。特に前半はいつでもホームランを打っていたので、ずっとチェックしながらやっていたんですけど、やっぱりすごいなと思いました」

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26歳で『大腸がん』阪神・原口選手「異変を感じたら病院に行ってほしい」

2021年12月10日 18時51分36秒 | 野球

現役アスリートの“がんサバイバー”が語る経験とプロ野球選手としての思い

12/10(金) 16:42配信

MBSニュース
阪神タイガース 原口文仁選手

プロ野球・阪神タイガースの原口文仁選手(29)は3年前、26歳の時に大腸がんを公表し、その後治療を行いながら復活を遂げました。今も通院しながら現役を続ける原口選手に今年11月下旬、がんサバイバーとしての思いを聞きました。

人間ドックを受け「がん」と診断 手術後は後遺症に苦しむ
阪神タイガース 原口文仁選手

原口文仁選手は高校卒業後、ドラフト6位で阪神タイガースに入団。得意のバッティングでレギュラー争いを繰り広げ、チームに欠かせない存在になっていた26歳の冬、大腸がんと診断されました。疲れが取れない日が続き、人間ドックを受けたそうです。

MBSニュース

(阪神タイガース 原口文仁選手)
「大腸の内視鏡検査を先生がしてくださって、内視鏡の機械を出した時に先生に『隣の部屋に来てください』と言われて、『私の所見と経験からがんです』と。(Qそのときの感覚は?)驚いたのが一番。食事面や体調面は、体が資本なので気を付けていたつもりでしたが…」

がんを公表した時の原口選手のコメント

手術を受ける直前の2019年1月24日、がんを公表。「この病気になったことは自分の使命」と闘病の思いを綴っていました。

手術では大腸13cmを切除した原口選手

手術では大腸13cmを切除。翌日から院内を歩き、リハビリを始めますが、後遺症に苦しみます。その1つがトイレです。大腸が短くなって便が早くなり、1日に20回以上もトイレに行くほどでした。

(原口文仁選手)
「今まで食べられたものにアレルギーが出てしまったり、お腹を下してしまったりとか、術後の体の変化をすごく感じました」

劇的な一軍復帰…一方で試合に出場しながら『抗がん剤治療』
原口選手の著書「ここに立つために」

そこからわずか4か月後、2019年6月4日に行われた一軍の試合に代打で出場し、タイムリーヒット。大勢のファンと仲間に迎えられて復帰を果たします。復帰5日後の甲子園、この日も代打の切り札としてバッターボックスに立った原口選手は、サヨナラタイムリーを放ち、見事な復活を遂げました。

MBSニュース

(原口文仁選手)
「満員のなかで、敵味方関係なくたくさんの拍手・声援をいただいてすごく僕も感動しましたし、ここから第二の野球人生スタートという気持ち」

試合に出場しながら抗がん剤治療を受けていた原口選手

順風満帆な復帰と多くの人が思いましたが、当時、試合に出場しながら抗がん剤治療を受けていたのです。医師から告げられていたステージは「3B」で、初期ではありませんでした。そこから復帰できたことを伝えたらより多くの人の勇気や希望になると知り合いの医師に背中を押され、シーズン終了後に「ステージ3B」と公表しました。

(原口文仁選手)
「僕が病気を克服して乗り越えて頑張っている、タイガースのユニフォームを着ているってすごく大きいと思うんです。(ステージを公表することも)プロ野球選手としての一つの使命ではないかとすごく考えました」

MBSニュース

現役アスリートのサバイバーとして通院を続ける原口さんが今伝えたいことは…。

(原口文仁選手)
「早期発見、早期治療。『おかしいな』という異変を感じたら病院に行ってほしいという気持ちが一番です」


(2021年12月9日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

 


阪神CS敗退の必然… 専門家指摘「3つの“永遠の課題”が凝縮されていた」

2021年12月07日 10時40分58秒 | 野球

11/7(日) 20:18配信

Full-Count
中野、大山のエラーが失点に直結、チーム失策数は3年連続12球団ワースト
8回の攻撃が無得点に終わりうつむく阪神・矢野燿大監督【写真:共同通信社】

■巨人 4ー2 阪神(CSファースト・7日・甲子園)

「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」ファーストステージ第2戦が7日、甲子園球場で行われ、阪神は2-4で巨人に敗れ、0勝2敗で敗退が決まった。レギュラーシーズン2位の優位を生かせなかった猛虎軍団。現役時代にヤクルト、阪神など4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、「この試合に、阪神の“永遠の課題”が凝縮されていました。3つあります」と敗因を指摘した。

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 まずは、言わずと知れた守備力だ。この日も、失点はいずれもエラーから始まった。2点リードの3回には、先頭の吉川の平凡な遊ゴロを中野拓夢内野手がファンブル。これをきっかけに、打者9人の猛攻で3点を奪われ試合をひっくり返された。1点ビハインドの8回にも、先頭の坂本の三ゴロを大山悠輔内野手がお手玉。これがウィーラーの犠飛へとつながり、痛恨の追加点を許した。

 阪神は今季まで3年連続でチーム失策数が12球団ワースト。ドラフト6位ルーキーの中野は30盗塁でいきなりタイトルを獲得し、打率.273と粘り強い打撃を見せたが、失策数はリーグワーストの17に上った。大山の10失策もチームで中野に次ぐ。

「1つ先の塁を奪う技術を磨かないと日本シリーズ進出はおぼつかない」
 野口氏は「守備がうまくなるには、地道な練習以外にない」と断言。「中野の場合は、シーズン前半に失策数を稼いでしまいましたが、後半には成長の跡が見られました。あとはCSのような、ミスが勝敗を左右する大事な試合でやらかさないように、成長していってほしい」とエールを送った。

 攻撃面で「チャンスはつくるのに、ここぞの1本が出ない」傾向も、ここ数年続いている。この日、7、8回以外は全てのイニングで得点圏に走者を進めながら、得点できたのは2回の1度だけ。タイムリー欠乏症は深刻である。「近本(光司外野手)、中野が出塁しても、主軸の“還すべき人たち”が機能しなかった」と野口氏は評した。

 そしてもう1つ、「走塁面で、1つ先の塁を奪う技術を磨かないと、日本シリーズ進出はおぼつかないですよ」と指摘した。2回、1点を先制してなお1死二塁のチャンス。近本が右前打を放ったが、二塁走者の佐藤輝明外野手は三塁ストップ。「あの当たりで本塁に還ってこられない、ましてやチャレンジもできなかったのは寂しい」と指摘したのは一例だ。

 3回1死一塁で、メル・ロハス・ジュニア外野手が右前打を放った際、一塁走者の大山が二塁にとどまったのも物足りなかった。野口氏は「言うまでもなく、一、二塁より一、三塁にした方が、得点できる可能性は広がります。ゲッツー崩れ、犠飛、バッテリーミスでも点が入るのですから。阪神が点を取れない理由は、タイムリーが出ないことだけでなく、こういうところにもあるのです」と強調した。

 レギュラーシーズンでは前半に首位を独走しながら、結局ヤクルトに捲られた阪神。リーグ優勝、日本シリーズ進出までのあと一歩は、近いようでまだまだ遠いようだ。

宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki

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「絶対やってはいけないのは受け身になること」

2021年12月07日 10時15分27秒 | 野球

▼プロ野球は東京ヤクルトスワローズが20年ぶりに日本一に輝いた。
ヤクルトを勝利に導いたのは高津臣伍監督の言葉。
「再下位のチームや。それ以下はないんだから好きにやったらいい」
「チームヤクルトが一枚岩で行ったら、絶対に崩れることはない。絶対大丈夫」
「絶対やってはいけないのは受け身になること」
「腹をくくっていったれぃ」
▼阪神の敗退の原因は?
CSの第2戦は今季の阪神のダメな部分を象徴する内容になってしまいました。
失策で出塁を許し、安打が続いて失点する。
春のキャンプでは、元巨人の川相昌弘氏(57)を臨時コーチに招聘して3年連続12球団ワースト失策の汚名返上を図ったが、結果は86で4年連続となった。
▼CS第2戦こそ大山悠輔(26)、佐藤輝明(22)がスタメンに名を連ねましたが、第1戦に彼らの名はなかった。
口の悪いファンからは“守備固めみたいな選手ばっかり並べて”と訴える声が聞こえてきたりして、さもありなんという感じがしました。
大山と佐藤は一時に比べて調子を落としてはいるものの共に20本塁打以上を記録している。
一発長打がある選手が並べばそれだけ投手の警戒度が上がり、色んなところに影響が出るというのは基本のキのはずですが……」
「阪神の梅野隆太郎捕手(30)は全143試合のうち130試合に出場しましたが、シーズンの最終局面では先発マスクを剥奪されました。競争が人を育てるというのはあるものの、捕手の場合は必ずしもそれは当てはまらない。“自分は正捕手だ”と自覚して出場するか否かは投手からの信頼にもつながるし、チーム成績に直結する。しかもシーズンの山場で外されたので、梅野としては相当キツかったと思います」

 これとは対照的だったのが、ヤクルトの中村悠平捕手(31)だ。
▼「12球団最多の77勝を挙げても優勝できず(※優勝のヤクルトは73勝)、CSも突破できないというのではトップを変えるべしという声がフロントから上がっていたとしてもなんら不思議ではない。
デイリー新潮取材班


阪神・梅野が残留 FA権は行使せず「このチームで優勝したい」球団が発表

2021年12月03日 13時36分26秒 | 野球

12/3(金) 13:21配信

デイリースポーツ

阪神は3日、梅野隆太郎捕手(30)がFA権を行使せず、阪神タイガースに残留することを発表した。

 球団を通じて発表された梅野のコメントは以下の通り。

 「今年あと少しのところで優勝を逃して本当に悔しい思いをして、やっぱりこのチームで優勝したい。その思いが1番でした。今のチームは年齢的にも若いチームで、絶対にこれからもっと強くなっていきますし、その中心でタイガースを引っ張っていきたいという思いです。

 本当にこのメンバーとこれからも野球をしたい、みんなと優勝したいという思いで残留することを決めました。考えさせてもらう時間はたくさんいただいて、阪神球団の方にもたくさんお話をいただいた中で、自分自身で考えに考え抜いて出した結論なので、少し時間はかかってしまいましたが、今はこのチームで絶対に優勝するという思いだけです。

 タイガースファンの方々からの声や思いも届いていましたし、自分自身の決断を後押ししてくれました。来年こそはこのチームのみんなとタイガースファンのみなさんと、一緒に喜びを分かち合いたいです」

 今季の梅野は130試合に出場。打率・225、3本塁打、3打点だった。東京五輪の日本代表にも選出されるなど、実力と人気を兼ね備えた阪神に欠かせない選手だ。

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【三番打者採点】巨人80点、ヤクルト100点、阪神75点…セ・リーグ6球団「三番」の評価は?

2021年11月30日 11時15分32秒 | 野球

11/30(火) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

クリーンアップの一角である三番。打線のけん引役であり、チャンスを拡大、または得点を呼び込む重要な役割を担う打順だ。今シーズン、セ・リーグ6球団の「三番打者」を100点満点で採点した。

【三番打者採点】オリックス90点、ロッテ75点、楽天65点…パ・リーグ6球団「三番」の評価は?

読売ジャイアンツ
巨人・丸佳浩

巨人 80点

 今季最も三番での先発出場が多かったのは丸佳浩で55試合。打撃不調で二軍落ちを経験するなど、シーズントータルで見ると打率.265というらしくない成績で終わった丸だが、三番では打率.317、15本塁打、37打点とよく打った。

続いて坂本勇人の35試合(打率.273、5本塁打、20打点)、吉川尚輝の29試合(打率.318、1本塁打、13打点)、梶谷隆幸の14試合(.333、2本塁打、9打点)だが、軒並み“三番では”好成績であることが不思議。

他の打順との兼ね合いで固定ができなかったが、丸が三番を張り続けていたらどうなっていたか。いずれにしろ、故障者続出で原辰徳監督が考える理想のオーダーでシーズンを戦えなかったことが、3位フィニッシュの1つの要因といえる。

東京ヤクルトスワローズ
ヤクルト・山田哲人[右。左は石山泰稚]

ヤクルト 100点

 主に三番を担ったのは山田哲人。日本一チームの三番打者なのだから、100点満点だ。

今季より主将を務め、背番号1を背負う“ミスタースワローズ”。レギュラーシーズンでは、四番の村上宗隆に次ぐ34本塁打、101打点を記録して強力打線の要となった。

そしてもちろん、20年ぶりの日本一にも大きく貢献した。山田は短期決戦について「クライマックスと日本シリーズと、なかなか自分はチームの勝利に貢献できてなくて足を引っ張ってばかり」と反省を口にしたが、日本シリーズ第5戦(東京ドーム)で同点3ランを放つなどさすがの打撃技術を見せつけた。日本一となり涙を見せた山田は、三番打者としてもチームリーダーとしても、大いにチームに貢献した。


阪神 75点

 阪神の三番打者といえばマルテだ。今季、8人もの選手が三番に起用されたが、これは四番にマルテが座ることがあったからで、実際に95試合で三番として出場している。
今季の成績は打率.258、22本塁打、71打点。三番での成績は打率.285、17本塁打、57打点だから、同打順が適任といっていいだろう。マルテの特長はボール球を振らないこと。
今季もチーム最多の74個の四球を選び、後ろのクリーンアップにつないでいる。またムードメーカーでもあり、本塁打を打ったあとにベンチ前で行うパフォーマンス「ラパンパラ」でチームの雰囲気は最高に。彼の活躍がなければヤクルトとの壮絶な優勝争いはなかった。今季の活躍もあり、来季残留の見込みだ。